晴耕雨読

晴れた日には土いじり、雨の日にはパソコンとボタニカルアート

響いた言葉

2018-01-27 | 雑感
前回、古本屋さんで購入したのは

「子どもの宇宙」(河合隼雄著 岩波新書)
「人間にとって成熟とは何か」(曽野綾子著 幻冬舎新書)他


「子どもの宇宙」では私の大好きな「秘密の花園」や「トムは真夜中の庭で」が取り上げられていて
興味深かった。

Ⅱ子どもと秘密

「秘密の花園」~この物語には、子どもが成長し、傷ついた心が癒されてゆく過程において、
秘密をもつことがどれほど大切であるかがよく示されている。しかし、その秘密は、育てられ、親しい人と共有され、最後にはすべての人の前に開示されるものへと変化し、発展していくものなのである。その経過が、この物語に見事に描かれている~


Ⅳ子どもと時空
~時間についての児童文学の傑作となると、フィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」を挙げる人が多いであろう。…この作品は時間だけでなく空間についても、時空を超えた世界の存在について考えさせるものである~


ただ、この本の中で私が一番救われたのは、

Ⅶ子どもと異性  コルシュノウ「だれが君を殺したのか」について述べられた文
~確かに、マルティンが己の存在をかけて、このときにクリストフの顔を殴りつけていたら、彼らの人生は相当に変わったのではなかろうか。しかし、ものごとは出来ないときは出来ないのである。それはクリストフの問題であったし、マルティンの問題であった。クリストフの虚無感は強すぎたし、マルティンの生命力は充分な強さをもっていなかった~

出来ないときは出来ないのだ。

長くなりますが、続いて曽野綾子さんの本「人間にとって成熟とは何か」の中から
第八話 「問題だらけなのが人生」とわきまえる

~しかしそのパウロは、生涯視力障害その他の病気に苦しんで来た人物だろうと推測されている。
「それで、そのために思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるためにサタンから送られた使いです。この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。すると主は、『わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。」(コリントの信徒への手紙二 12.7~9)

私は常々片頭痛は三蔵法師が悟空に与えた戒めの緊箍児」(きんこじ)だと思っているのですが、
そうですか、力は弱さの中でこそ十分に発揮されるとな…

どうやら最近帯状疱疹が再発(15年ぶりらしい)したのも力を示せとな…