晴耕雨読

晴れた日には土いじり、雨の日にはパソコンとボタニカルアート

星の王子さまの世界旅

2020-05-19 | 読書
カテゴリーとして読書というのは少し違うけれど、そのきっかけとして。

自粛中に、録画したままになっているものもこの機会に見てしまおうと思いました。まず一番目は
昨年の4月19日NHKBSで放送されたドキュランドへようこそ「星の王子さまの世界旅」(2018年オランダ)です。

「星の王子さま」は、世界で最も多くの言語に翻訳されている本のひとつであり
失われつつある言語の保護にも役立てられています。

タマジクト語(話者はモロッコ中央に位置するアトラス山脈に居住する人々である)

サーミ語(サーミ語とは、スカンジナビア半島、および、ロシアのコラ半島に住む先住民、サーミ人が使用する言語)

ナワト語(ナワト語(ナワトご、Nawat)はエルサルバドル西部および中部の先住民であるピピルによって話される言語)

チベット語(ユーラシア大陸の中央、およそ東経77-105度・北緯27-40度付近で使用されているシナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派チベット諸語に属する言語)

それぞれの言葉で語られる「星の王子さま」の言葉のひびきが心地よい。
モロッコやフィンランド、エルサルバドルの風景が「星の王子さま」の世界に嵌っている。

チベット語の翻訳家ハモ・キャブは「言語というものは人のアイデンティティーの根幹をつかさどるものです。ですから生まれ育った土地の言語を禁じるということは
その人のアイデンティティーを奪ってしまうということになります。」
と話す。

侵略され、言葉を封じられる人々の声が身につまされる。

これから再度「星の王子さま」を読んでみようと思います。