零戦、日本の大空に再び=爆音響かせ天高く舞う雄姿-海自鹿屋基地
元零戦パイロット「仲間は傾きゆく天を支える気持ちだった」鹿児島鹿屋市でテスト飛行、フェンス越しに歓声
翼よこれが故国の地だ-。零式艦上戦闘機(零戦)がテスト飛行した27日、零戦が飛び立った海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)の周辺には、雄姿を一目見ようと、大勢の見物客が訪れた。福岡市在住の元零戦パイロットは、基地を訪れることはできなかったが、「元搭乗員の友人と、零戦が鹿屋の空を飛んだ喜びを分かち合った」と語った。(奥原慎平)
午後2時、零戦のプロペラがエンジン音とともに回り出した。操縦席には米国人パイロット、スキップ・ホルム氏(72)が乗り込む。機体は滑走路を滑らかに加速し、鹿児島の空に飛び立った。滑走路近くのフェンスに集まった、100人近い見物人から歓声が上がった。
2回目の飛行では最高で、高度約1650メートルに達した。
この日飛行した零戦は、ニュージーランド在住でフライトジャケット製造・販売会社を経営する石塚政秀氏(55)が所有する。石塚氏は、2010年2月に米国人バイクレーサーから購入した後、日本国内での飛行を目指して、資金集めや、関係省庁との交渉を進めた。
当初、戦後70年である昨年の実現を目指したが、安全保障関連法案の審議をめぐり、「戦争賛美の誤解を受けかねない」と複数のスポンサーが撤退し、関係省庁も消極姿勢だった。
石塚氏はようやく飛んだ零戦を見上げ「感無量だ。部品の一つ一つに日本人の勤勉さが詰まっている。飛ぶ姿を見て、今の日本人に自信を取り戻してもらいたい。この機体を、日本のいろいろな場所で飛ばしたい」と語った。
スポンサーの1人で、埼玉県在住の陸上自衛隊OB、和泉洋一郎氏(66)は「世紀の瞬間に立ち会えた。零戦は日本人の技術力が詰まったものであり、日本人が所有する零戦が飛ぶ姿をみると、感動しきりです」と涙ながらに語った。冠婚葬祭業、サンセルモ(東京)の安田幸史社長は「この感動を多くの人と分かち合いたい。飛行を一般公開してほしい」と述べた。
福岡市南区に住む、零戦の元搭乗員、池田一彦氏(91)は残念ながら鹿屋に赴くことはできなかった。それでも、零戦が旧海軍ゆかりの鹿屋を飛ぶという話を、搭乗員仲間と電話で語り合ったという。池田氏は産経新聞の取材に「零戦が鹿屋の空を飛んだ喜びを分かち合った。零戦の技術力も知ってほしいが、あの戦争において、傾きゆく天を支える気持ちで戦った仲間の思いを、若い人が知るきっかけにしてほしい。いつか日本人が操縦し、編隊で飛ぶ零戦をみたい」と語った。
2016年セントラル・リーグ公式戦 詳細日程発表
詳細情報:http://npb.jp/schedule/201603.html
開幕戦3月25日
18:00 | ||||
東京ドーム |
18:00 | ||||
京セラD大阪 |
18:00 | ||||
マツダスタジアム |
16:00 | ||||
Koboスタ宮城 |
18:00 | ||||
西武プリンス |
18:30 | ||||
QVCマリン |
2016年度セントラル・リーグ選手権試合(公式戦)の球場、開始時間入り詳細日程が発表されました。
開幕戦は3月25日(金)、読売−東京ヤクルト(東京ドーム 18:00)、阪神−中日(京セラD大阪 18:00)、広島東洋−横浜DeNA(マツダスタジアム 18:00)の3カード、いずれもナイトゲームで行われます。
また、セ・リーグのクライマックスシリーズもパ・リーグと同日程で、ファーストステージが10月8日(土)から、ファイナルステージが10月12日(水)から行われます。
近年の記録的高温、原因は温室効果ガス=研究報告
1月26日 18:08
写真 |
[オスロ 25日 ロイター] - 米国の科学者などが参加する研究チームが、2000年以降記録的な期間にわたって高温が続いている原因は、ほぼ確実に人間の活動による温暖化であり、太陽の熱出量変化や火山噴火による日光遮断など自然の変動が原因である確率はほとんどないとの研究結果を発表した。リポートは、サイエンティフィック・リポーツ誌に掲載された。
研究リポートは「最近見られる記録的な気温傾向が、人間の引き起こした温暖化なしに発生していた確率は極端に低い」と指摘した。
またリポートは、2000─2014年までの15年間のうち13年が記録的高温だったとし、そうなる確率は770分の1、人間による影響のない状態なら1万分の1と推定した。
国連世界気象機関(WMO)は25日、2015年がそれまでをはるかに上回る記録的な高温だったとする英米からのデータを確認。強いエルニーニョ現象で太平洋の海面温度が上昇し、暑さが助長されたと指摘した。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は「エルニーニョ現象は今後数カ月で終息するが、人為的に引き起こされる気候変動は今後数十年続くだろう」と述べた。