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装束は大半が平成の再利用? 公費で賄う儀式の節約術
いかに予算を削るか──。それが重要ミッションのひとつだった。
令和への皇位継承に関わる一連の儀式の総額は、160億8500万円にも及ぶ。顔認証システム導入など警備業務に1億7400万円、「即位礼正殿の儀」で使う大型モニターなどの設置に1億4900万円。さらに、人件費や材料費の高騰で平成の代替わりと比べて36億9千万円も膨らんでしまったのだ。
むろん、政府や宮内庁も節約にいそしんだ。
大嘗祭の建物は一部プレハブを採用して6億円減。大嘗祭のあとの宴(うたげ)は、招待者を減らして8900万円を節約した。
即位礼では、平成で設置した中庭の仮設ステージをやめて3億3100万円減。
もちろん天皇陛下の「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」や秋篠宮さまの「黄丹袍(おうにのほう)」、皇后雅子さまや紀子さまの「十二単(ひとえ)」など主要な方々の装束は新調する。一方で、ほかの皇族方は、手元に保管されていた平成の即位礼のときの装束を着用したり、中庭に並んで弓などを持つ「威儀(いぎ)の者」らの装束もできるだけ再利用するなどして、3億8900万円を浮かせることができた。
昭和の即位礼までは、装束は着用した人に「下賜」するのが慣例だった。だが購入の資金は政府予算。平成の即位礼では下賜するわけにもいかなくなった。平成の装束は宮内庁の倉庫に保管され、令和の即位式に日の目を見るのだ。
即位礼正殿の儀は、天皇や皇族方はもちろん、威儀の者として装束を身に着ける宮内庁職員らまで、全員が幾度かの試着やリハーサルに臨み、十分に動けるようになるまで練習する。
30年を経ているだけに、汚れがとれない装束もなかにはある。その場合、練習着として活用される。
「もとをただせば、予算は国民の税金です。無駄遣いはできないため、冠や靴などサイズの決まっている小物類は早いもの勝ちですから、出遅れた者は大変みたいですよ」(皇室ジャーナリスト)
こうした皇室の「節約術」は、今に始まったことではない。戦後数十年は皇室に予算もなく、皇族方の「結婚の儀」ですら、装束などは新調できず、男性皇族も皇族妃も宮家から譲り受けて式を挙げたという。(本誌・永井貴子)