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暴走防ぐ新装置、トヨタ発売へ ビッグデータ分析で開発
トヨタ自動車は3日、間違ってアクセルを踏んでも車が暴走しない新たなシステムを開発し、今夏に商品化すると発表した。膨大な走行データ(ビッグデータ)を分析し、車の前方に障害物がない場合でも、踏み間違いによる暴走を防ぐ仕組みを実現した。
トヨタは、車の前方に建物がある場合にアクセルを踏んでも発進しないシステムをすでに商品化しており、国内の新車の約8割に搭載済み。しかし、車の外部センサーで建物を感知する仕組みのため、前方に障害物がない場合には、暴走を防げなかった。
新たなシステムでは、膨大な走行データを分析し、踏み間違い事故が起きる際の特徴を抽出。低速でアクセルが早く深く踏まれた時、車が平らな道を走行し、直前に右左折やブレーキ操作をしていない場合に、「踏み間違え」とシステムが判断する仕組みを開発した。前方に建物がなくてもアクセルが効かなくなり、暴走を防ぐ。
トヨタは、今夏以降に発売する新型車に、この新システムを順次導入。販売済みのトヨタ車とレクサス車計32車種を対象に、後付けで搭載できるシステムも発売する。
また、同様の暴走防止システムを普及させるため、トヨタはこの新システムの仕組みをほかの完成車メーカーにも開示する方針だ。
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