GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

リスボン・ハーフ2014 番外編

2014-03-24 01:08:23 | 日 記
今回のリスボン・ハーフ。
今年で24回目の開催と比較的新しい大会ですが、過去の優勝者を見ると世界の超一流選手が
名を連ねています。ざっと上げただけでも、

93年 サミー・レレイ(ケニア) 59分24秒
98年 アントニオ・ピント(ポルトガル) 59分43秒
98、00、05年 ポール・テルガト(ケニア) 59分06秒(00年)
02、08年 ハイレ・ゲブレセラシエ(エチオピア) 59分15秒(08年)
10~12年 ゼルセネ・タデッセ(エリトリア) 58分23秒(10年) 現世界最高
などなど。

そして約20年前の93年大会には複数の日本人選手も出場。
当時富士通所属の鈴木賢一、仲村明両選手や早大の花田勝彦選手(現上武大監督)らが走っていた様です。
先日、花田さんから話を聞き、レースでは仲村選手が10位で日本人トップ、続いて花田選手が僅差で
入ったとか。
その時の花田選手の記録は1時間01分58秒の日本学生記録でしたが、後にコースの距離が短い
ことが判明、取り消しになったそうです。
この辺りも温暖な国ポルトガルのアバウトさといったところでしょうか。

↓今回優勝のB・カロキ選手(ケニア)は日本の実業団DeNAの所属選手。
 暑さの中、初ハーフながら参加選手中、ただ一人59分台をマーク。気象条件と競り合う相手に恵まれ
 れば世界最高記録更新も可能だったのではと思わせる走り。
 世界の一流レース、リスボン・ハーフの歴史にしっかりとその名を刻みました。


現地ではレースディレクターとも色々情報交換。
初対面でしたが、他スタッフと共に大会期間中とても親切に対応して頂きました。実はこの主催者は
10月にももう一つリスボンでハーフマラソンを開催(その時にはフルマラソンも同時開催)。
この3月開催のレース程ではありませんが、こちらもハイレベルのメンバーが集まる大会で、
「今後日本の選手もウェルカム、ぜひ参加してほしい」と言って頂きました。
今後STCI-GSPでも日本のチームの方へのアプローチをしていきたいと思います。

↓一方、滞在したホテルの近くには大きなスポーツ施設が。
 全天候の陸上専用競技場。立派な室内練習場(写真上)。更に周囲にはテニスコート、天然芝の
 ラグビーやサッカー場が複数面。川ではカヌーの出来るエリアも。
 公園内や周辺には平坦なジョギングコース(写真下)から起伏のあるクロカンコースまで。
 そしてこの地域一体ではトップ選手も練習する傍ら、特に休日は一般市民のスポーツを楽しむ場
 として賑わっていました。
 この施設の多くはナショナルトレーニングセンターですが、見た感じ、エリート選手だけでなく
 多くの地域住民もこの施設内でスポーツを楽しんでいるように見えました。
 リスボンはポルトガルの首都ですが、人口は約56万人。東京の八王子市より少し小さいといった
 レベル。その街がこの様な立派な施設を持ち、多くの住民に利用されているあたりまさにスポーツ
 が人々の生活に文化としてしっかり根付いているヨーロッパと言った印象を持ちました。






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