スポーツを活かした地域の活性化

先日、「スポーツを活かした地域の活性化」というテーマのシンポジウムに行って来ました。
主催は（財）日本スポーツコミッション。スポーツの持つ多様な機能を活用した街づくりや地域の活性化に
関わる調査・研究、或いは関連活動を行う事を目的に、昨年５月に設立。
今回のシンポではスポーツが地域に根付くというのはどういう事なのか、という事を実際に地域スポーツ
振興に関わったり、研究されている方々が話をされました。

中でも私が一番印象深かったのは、東大教授の堀繁氏の講演。
（おそらくスポーツ関係者の多くの方が知らないと方だと思います。）
堀氏は街づくり、都市空間、都市整備、観光地の集客整備等の研究をされており、今回はスポーツ
（或いは施設）を活用してどのように地域に人を集めるか、またその際の課題は何かを述べられていました。
実際に色々な街やスポーツ施設の写真を用いて、それら事例の良し悪しを解説。
一方、スポーツ関係者の悪い傾向で街の自治体などに対して地域・社会貢献をしてやるから、
スポーツ（やクラブ）を支援しろ、みたいな一方的な態度で相談に来る方が多く、そう言ったスタンスの方は
まず上手くいかないと言った事も話されていました。
厳しい言葉でしたがその通りだなと。
昨今、地域・社会貢献を謳うスポーツクラブはどこの街に行ってもあるのですから。

堀氏はスポーツの専門家ではない様ですが、こう言った全く異分野の人の意見と言うのは逆に
我々スポーツに関わる者にとっては重要かつ、色々勉強になる部分あると思います。
特にスポーツが地域社会との共生を目指すというのはある意味、スポーツをやらない、関心がない人達とも
共生を図るという意味ですから。

↓シンポジウムの様子