GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

上海日記5・・・上海DL・ハイレベルの男子3000m障害

2011-05-17 23:44:19 | 海外サポート
15日(日)夜、開催された陸上世界ツアーの今季第2戦・上海ダイヤモンドリーグ
STCIでサポートしているナホム・メスフィン選手(エチオピア)が男子3000m障害に出場。

レース時の天候は気温23度、曇り、風もほとんどなくこの種目にとってはまずまずのコンディション。
レースは2名のペースメーカーが引っ張り1000m2分39秒、2000m5分24秒のハイペースで通過。
最後はケニアのB・キプルト選手(08年北京五輪・金メダリスト)がP・コエチ選手を僅かの差で抑え優勝。
キプルト選手のマークした8分02秒28は大会新、そして今季世界最高記録。
更に上位10名中9名がケニア勢と、この種目でも圧倒的強さを見せつけました。

ナホム選手は8分24秒25の記録で11位。最低目標としていた世界陸上A標準記録8分23秒10には
僅かに届かず、惜しいレースでした。
1月から3月頃までは怪我で十分練習が積めず、本格的な練習を始めたのが4月から。
今季初戦の5月上旬のエチオピア選手権は余裕をもって予選を通過しましたが決勝ではアクシデントに
より途中棄権。
怪我や体調不良ではなかったのでその辺は心配していませんでしたが、やはり全体的な練習期間が
足りていなかった様に思います。
本人もその辺りは自覚していて既に次のレースに向け気持ちを切り替えています。

世陸参加標準記録適用期間の昨年10月以降、エチオピア選手で上記A標準突破選手は現在ゼロ。
B標準突破は今回のナホム選手のみ。よって現段階ではナホム選手が代表権獲得へ向け一歩リード
している形ですが、近年この種目で複数のエチオピア選手が力を付けており先の同国選手権で上位に
入った選手が今後欧州の大会などで今回のナホム選手の記録を上回って来る事も十分考えられます。
よって今後のレースでA標準を突破した上で同国の上位3番以内の位置は確保しておきたいところ。

7月後半迄に更に数レースをこなし世界陸上の代表切符を手に出来る様引き続きサポートして
いきたいと思います。

↓序盤からハイペースで縦長の集団になる展開。後ろから5番目、青と黒のウェアがナホム選手。


↓ハードリングは全て無難にこなしていました。


↓渾身のラストスパートもA標準記録には僅かに届かず。


総合順位ははこちら(IAAFサイトより)。



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