上海日記６・・・１１０ｍＨ 劉翔（リュウ・ショウ）の人気

今回の上海ダイヤモンドリーグ。
一番盛り上がったのは地元中国の英雄・劉翔選手が出場した男子１１０ｍハードル。
劉翔選手は今季世界最高１３秒０７の記録で優勝。
約４万人の観衆の殆どはこの日まさに彼の１３秒間を観るために会場に来たと思わせる程の熱狂ぶりでした。

レース当日、私がちょうどナホム選手のウォーミングアップを見るためサブトラックにいた所、後から
劉翔選手がやって来ましたが、同選手の周りにはコーチ、トレーナー、スポンサーメーカーの担当者
らしき人など６名のスタッフが一緒でした。更にストレッチの最中も黒服のガードマンが２名そばに
立ち警護に。トイレに行った際もその入口まで付いていき出てくるまでそこで待っている状況。
勿論私も陸上でこれ程の存在の選手を直に見るのは初めてだったので正直驚きました。

そして競技会開始前、劉翔選手がスタジアムに姿を現すとメインスタンド側の観衆は歓声を上げ総立ち
状態に。
中国１３億の国民のある意味頂点にいる存在。世界陸上、五輪での金メダル、更に世界記録を樹立しつつも
中国陸上界のスーパースターとして既に１０年以上、世界の一線で活躍を続ける劉翔選手。
彼が受けるプレッシャーとそれを乗り越えてきた努力はまさに想像絶する世界です。

今年８月韓国で開催される世界陸上。世界が注目する主役の一人である事は間違いありません。

↓大会開催地・上海出身でもある劉翔選手。一旦スタートに着いたものの大歓声が鳴り止まない状況下、
　自ら立ち上がり観衆に静かにする様促すと一気に場内が静まり返えりました。


↓速くて芸術的なハードリング。


↓そして歓喜のゴール。レースは僅か１３秒間。しかしその後一時間近くスタジアムで
　ウィ二ングラン、インタビュー、写真撮影などに応じていました。


１１０ｍハードルの結果はこちら（ＩＡＡＦサイトより）。