YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

宮部みゆき

2011-11-08 20:59:38 | Weblog
『模倣犯(一)』

これは、超長編で、5巻まであるの。

で、オムニバスになってて…
いろんなシーンにいろんな人々が登場し続ける。

くどいようだけど、私はミステリーは好きじゃない。
でも、面白いんだから…仕方ない 


『確かめたいのだ。また一日が始まる事を。毎日、毎朝、自分が生きている…いや、昨日一日を生き延びて、今日という日を迎える事ができたと言うことを。この先に控えているのは何ともしれない新しい一日ではあるけれど、とりあえず昨日は過ぎ去った、昨日という日を、自分は無事に生き終えた、と。そうしないと生きている実感がわいてこないのだ。』

『母も義母も、古い古い女の歴史の糠味噌につかって生まれ育った人なのだ。いい加減、飴色になってしまっているのである。』

『結婚とは便利を幸せにすり替える仕掛けだ。』

『岸田夫妻…とりわけ父親の方と話しているときに、そこはかとない違和感というか、まだ事情の全てを打ち明けてもらってはいない名と感じることはあった。その“壁”がイコール世間体なのかなと思う時もあった。』

『義男の記憶の中にある娘時代の真智子は美しかった。親の贔屓目でなく、町いちばんの美人だった。その真智子が、ひとつひとつ歳を重ねながら、自分の美を吸い取らせるようにして大切に育てあげた鞠子だったのに。』

*『「偉そうな顔して泣いてみせたって、無駄よ。母親らしいことなんかしてこなかったくせに」そうだろうかと、母親は自問した。母親らしいこととは何だろう?私は何をしてやらなかったんだろう?』

『難病に苦しむ妻がじさつしようと鴨居から下げたロープに首をかけて、踏み台に登ってはみたけれど、怖気づいてためらっている所に帰宅した夫が、妻に泣いて頼まれて、目をつぶって踏み台を蹴ってやったという事件に係わっていた刑事が「もし僕がこの夫と同じ立場に置かれたら、やっぱり踏み台を蹴ってやると思う。でも、踏み台を蹴り倒すと同時に、女房の身体を抱き留めてやる。」……俺だったら…踏み台を蹴って…』

ちょっと、いっぱい書き過ぎた?

この中でもいちばんひかれたのが
*印 の文章。
私も、娘たちが10代の後半の頃…
似た様な言葉を貰った事があり、似たようなことを思った。

宮部みゆきも…そんな経験、あるのかな~?

凄い