先週の水曜日(21日)のお話。
ず~っと書きたかったんだけど…
先週は学年末の行事が目白押しだった、子供たちに振り回されて、私までが忙しかったの
で、今日こそは、書かなくっちゃ
お休みの水曜日。
朝、8時半にカイロプラクティック。
あ、その前に…
先々週の水曜日に、お店に 「ヨウコ」にって、オージーのおじいちゃんから電話があったって、
そんな人はうちの店にはいないので…良く聞くと…
「ヤスコ」だった。
それを木曜日に聞いて…
(おじいちゃん…お友達…って、ビル?…イアン?…あ、グラハム かも!)って考えてたら…
本当にグラハムから電話がかかってきた。
「YASUKO 仕事中にごめんね。YASUKOの電話番号がわからなくなっちゃって…教えてくれる?」
って、
電話番号を言うと
「OK!ありがとう!また電話するよ!」
って事があったの。
そうしたら、カイロプラクティックの前に電話があって、
「今日、来れたらおいで!8時半にドクターから帰って来て、それからはずっと家にいるから。」
「私、8時半にカイロプラクティックがあって、11時20分に歯医者さんなんだけど…」
「何処の歯医者さん?」
「サニーバンクヒルズ」
「わお!そこなら家から5分だよ。カイロプラクティックが終わったら、歯医者さんの時間まで来るといいよ!」
「OK!カイロプラクティック終わったら電話する!」
って事になって。
カイロプラクティック終わって、電話するとグラハムは、
道順の説明をし始めた。
「そんなにいっぱい覚えられないよ!グラハムの住所教えて!ナビに入れて、行けるところまで行って、分からなくなったらまた電話する!」
って言って、住所をナビに入れて…
スタート

すっごく近くまで行けて、47番を探すんだけど…見つからない
悔しいけど、また電話。
「今、33番の前にいるんだけど?」
「上り坂?下り坂?」
「上ってる。」
「ははは~!おしいねえ、どこかで向きを変えて下りにしておいで。今、玄関に出るから!」
って。
グラハム、目が見えないのよ
で、向きを変えてゆっくり戻り始めると…
赤いポロシャツ姿のグラハムが、杖を片手に、こっち向いて…
手を振ってた 
先ずはハグして。
「ようこそ、我が家に! こっちにおいで。」
うちの外にある棚の中に、コンピュータの身体と、キーボードと、何だろう?モデム?みたいなのが所狭しと積まれてる。
「これは、子供たちようのコンピュータ。」←そうなの、グラハムは目の見えない子供たちに週に2回、コンピュータを教えてるの。
「一番小さい子は3歳半だよ。」
その棚の終わりに、ウォーキングマシーンと、サンドバッグ
「僕は運動をしないといけないんだけど、外を歩く時には杖で歩くだけで精一杯で、運動にはならないから、毎朝一時間、このマシーンで歩くんだ。
30分歩いたら、このグローブをはめて、サンドバッグを叩く。600回。そしてまた30分歩く。汗かくよ!
それからシャワー浴びるんだ。」
今度はお庭。
お家に沿って、ず~っと、屋根がつけてある。
「雨の日にも、傘無しで動けるように、屋根をつけてもらって、地面にはコンクリートを貼ってもらったんだ。草刈しなくてもいいようにね。」
小さなお庭だけど、コンクリートのはってない所には、草がいっぱい伸びてて、タンポポのお友達みたいな、私の大好きな黄色のお花がいっぱい咲いてた。
「グラハム。ここに黄色のお花が咲いてるんだけど…見えないよね?」
「ははは~!見えない。」
「あのね、タンポポみたいな黄色のお花がい~っぱい咲いてるの。すっごく綺麗なの。みせたいな~!」
グラハムは…微笑んでた。
そのお花達の横にはタンク。(ここブリスベンはいつも水不足だったので、個人の家に雨水をためる大きなタンクを持ってる家が多い。)
「僕は、このタンクウォーターしか飲まないんだよ!」
「え? 普通、タンクウォーターは雨水だから、飲まない方がいいって…?」
「そうだよ!まじりっけのない雨水だから、いいんだよ
」
お庭の隅にイスが1脚置いてある。
「ここに座って、髪の毛を切るんだよ。切った髪は風が片付けてくれる
」
「
自分で? 切るの?」
「勿論だよ!」
「グラハム。独りで、ここに住んでるの?」
「そうだよ。さあ、お上がり。」
「ここがキッチンで、ここがエキストラベッドルーム。ここがリビング。 でも、このソファーにはほとんど座らない。だって、僕はテレビ見ないから(笑)」
「ここは、僕のベッドルーム。そしてここが僕のコンピュータルーム。」
どこもかしこも、小奇麗に片付いている。
絶対に、ここに目の見えない人が独りで住んでる とは思えない。
ま、流石に色のものは少ないし、埃だって…たまってるんだけど…
どのお部屋も、こっちにしては少し狭い。
そして、コンピュータルーム。
入って正面右のコーナーにコンピュータをはじめ、いろいろな機械がいっぱい!
グラハムが座って、キーボードを叩く。
本当にこれぞ “ブラインドタッチ”
文章を作ると、それを機械の中の男の人が、読んでくれる。
メールが来る。勿論、音で分かる。
開くと、また読んでくれる。
郵便が来る。
封を切って、手紙を取り出す。
それをスキャンしてコンピュータに取り込む。
これも読んでくれる。
でも、読めるのはタイプしたものだけだから、手書きのものは駄目だそうです。
電話が鳴る。
さっきの機械の中の男の人が 「何番からの電話です。」
「ああ、シドニーからの番号だ。何かの営業だから出なくても大丈夫。」
「これは、アイホン。」
指でキーボードに触ると、アルファベットと数字が読み上げられる。
「3」って言われて、 「3」でよければ、そこを2度叩く。
「ほら、こうやって…」
って、なにやら番号を入れて…ON
なんと! 私の携帯が!! 鳴ってる
「私の…携帯… グラハム!私の携帯の番号、覚えちゃってるの?」
「そうだよ。簡単だよ!」

「グラハム!! あなた、いくつなの?」
「72。1939年。」
「YASUKOは?」
「57」
「1954年だ。まだまだ15歳と同じだ! は は は!」
と、こんな調子で、私はずっと
こんな顔のまま(笑)
こんな興奮したのは久しぶり!って言うか…
初めてかもしれない!
だから、体験した事、覚えてる事を出来る限り書いて、みんなに伝えたい!!
…でも…なので…タイトルの 『大失敗』に至るまでには、まだまだ話は長くなりそう
一気に書けそうにないので、
今夜は、ここまで ね

ず~っと書きたかったんだけど…
先週は学年末の行事が目白押しだった、子供たちに振り回されて、私までが忙しかったの

で、今日こそは、書かなくっちゃ

お休みの水曜日。
朝、8時半にカイロプラクティック。
あ、その前に…
先々週の水曜日に、お店に 「ヨウコ」にって、オージーのおじいちゃんから電話があったって、
そんな人はうちの店にはいないので…良く聞くと…
「ヤスコ」だった。
それを木曜日に聞いて…
(おじいちゃん…お友達…って、ビル?…イアン?…あ、グラハム かも!)って考えてたら…
本当にグラハムから電話がかかってきた。
「YASUKO 仕事中にごめんね。YASUKOの電話番号がわからなくなっちゃって…教えてくれる?」
って、
電話番号を言うと
「OK!ありがとう!また電話するよ!」
って事があったの。
そうしたら、カイロプラクティックの前に電話があって、
「今日、来れたらおいで!8時半にドクターから帰って来て、それからはずっと家にいるから。」
「私、8時半にカイロプラクティックがあって、11時20分に歯医者さんなんだけど…」
「何処の歯医者さん?」
「サニーバンクヒルズ」
「わお!そこなら家から5分だよ。カイロプラクティックが終わったら、歯医者さんの時間まで来るといいよ!」
「OK!カイロプラクティック終わったら電話する!」
って事になって。
カイロプラクティック終わって、電話するとグラハムは、
道順の説明をし始めた。
「そんなにいっぱい覚えられないよ!グラハムの住所教えて!ナビに入れて、行けるところまで行って、分からなくなったらまた電話する!」
って言って、住所をナビに入れて…
スタート


すっごく近くまで行けて、47番を探すんだけど…見つからない

悔しいけど、また電話。
「今、33番の前にいるんだけど?」
「上り坂?下り坂?」
「上ってる。」
「ははは~!おしいねえ、どこかで向きを変えて下りにしておいで。今、玄関に出るから!」
って。
グラハム、目が見えないのよ

で、向きを変えてゆっくり戻り始めると…
赤いポロシャツ姿のグラハムが、杖を片手に、こっち向いて…


先ずはハグして。
「ようこそ、我が家に! こっちにおいで。」
うちの外にある棚の中に、コンピュータの身体と、キーボードと、何だろう?モデム?みたいなのが所狭しと積まれてる。
「これは、子供たちようのコンピュータ。」←そうなの、グラハムは目の見えない子供たちに週に2回、コンピュータを教えてるの。
「一番小さい子は3歳半だよ。」
その棚の終わりに、ウォーキングマシーンと、サンドバッグ

「僕は運動をしないといけないんだけど、外を歩く時には杖で歩くだけで精一杯で、運動にはならないから、毎朝一時間、このマシーンで歩くんだ。
30分歩いたら、このグローブをはめて、サンドバッグを叩く。600回。そしてまた30分歩く。汗かくよ!
それからシャワー浴びるんだ。」
今度はお庭。
お家に沿って、ず~っと、屋根がつけてある。
「雨の日にも、傘無しで動けるように、屋根をつけてもらって、地面にはコンクリートを貼ってもらったんだ。草刈しなくてもいいようにね。」
小さなお庭だけど、コンクリートのはってない所には、草がいっぱい伸びてて、タンポポのお友達みたいな、私の大好きな黄色のお花がいっぱい咲いてた。
「グラハム。ここに黄色のお花が咲いてるんだけど…見えないよね?」
「ははは~!見えない。」
「あのね、タンポポみたいな黄色のお花がい~っぱい咲いてるの。すっごく綺麗なの。みせたいな~!」
グラハムは…微笑んでた。
そのお花達の横にはタンク。(ここブリスベンはいつも水不足だったので、個人の家に雨水をためる大きなタンクを持ってる家が多い。)
「僕は、このタンクウォーターしか飲まないんだよ!」
「え? 普通、タンクウォーターは雨水だから、飲まない方がいいって…?」
「そうだよ!まじりっけのない雨水だから、いいんだよ

お庭の隅にイスが1脚置いてある。
「ここに座って、髪の毛を切るんだよ。切った髪は風が片付けてくれる

「

「勿論だよ!」
「グラハム。独りで、ここに住んでるの?」
「そうだよ。さあ、お上がり。」
「ここがキッチンで、ここがエキストラベッドルーム。ここがリビング。 でも、このソファーにはほとんど座らない。だって、僕はテレビ見ないから(笑)」
「ここは、僕のベッドルーム。そしてここが僕のコンピュータルーム。」
どこもかしこも、小奇麗に片付いている。
絶対に、ここに目の見えない人が独りで住んでる とは思えない。
ま、流石に色のものは少ないし、埃だって…たまってるんだけど…
どのお部屋も、こっちにしては少し狭い。
そして、コンピュータルーム。
入って正面右のコーナーにコンピュータをはじめ、いろいろな機械がいっぱい!
グラハムが座って、キーボードを叩く。
本当にこれぞ “ブラインドタッチ”

文章を作ると、それを機械の中の男の人が、読んでくれる。
メールが来る。勿論、音で分かる。
開くと、また読んでくれる。
郵便が来る。
封を切って、手紙を取り出す。
それをスキャンしてコンピュータに取り込む。
これも読んでくれる。
でも、読めるのはタイプしたものだけだから、手書きのものは駄目だそうです。
電話が鳴る。
さっきの機械の中の男の人が 「何番からの電話です。」
「ああ、シドニーからの番号だ。何かの営業だから出なくても大丈夫。」
「これは、アイホン。」
指でキーボードに触ると、アルファベットと数字が読み上げられる。
「3」って言われて、 「3」でよければ、そこを2度叩く。
「ほら、こうやって…」
って、なにやら番号を入れて…ON

なんと! 私の携帯が!! 鳴ってる

「私の…携帯… グラハム!私の携帯の番号、覚えちゃってるの?」
「そうだよ。簡単だよ!」



「グラハム!! あなた、いくつなの?」
「72。1939年。」
「YASUKOは?」
「57」
「1954年だ。まだまだ15歳と同じだ! は は は!」
と、こんな調子で、私はずっと

こんな興奮したのは久しぶり!って言うか…
初めてかもしれない!
だから、体験した事、覚えてる事を出来る限り書いて、みんなに伝えたい!!
…でも…なので…タイトルの 『大失敗』に至るまでには、まだまだ話は長くなりそう

一気に書けそうにないので、
今夜は、ここまで ね

