JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

落語ペディア

2017年12月04日 | s-u

師走に入り早4日、あっと言う間にクリスマスを迎え年末正月へと今年もまた慌ただしく過ぎて行くのでしょうねぇ、
まっ、いつも慌ただしい毎日を過ごしている現代人ならば、普段とどこが違うのかよく分からなくなっているのが現状でもあり、それでも「年末だから」と気忙しく感じるのが日本人なんでありましょう。
私も「いつになったらやってくれるのかなぁ」という皮肉交じりのリクエストが出る前に、なんとか障子の張り替えをしようとは考えておるんですが・・・・・

結局昨日もそれはパス、いつも通り午前中に買い物を済ませ、
「何だか蕎麦を食べたい気分だねぇ」
てんで、家に帰るなりゴボウとタマネギ、小エビでかき揚げを揚げ始めました。
「何やってんの?!」
(文章では伝わりにくいですが、それは愛情込めての一言では無く、言葉の影に「他にやるべき事があるだろう」という深~~い意味がこもっているわけで)
「いや、お昼は天麩羅蕎麦にでもしようかってね・・・・」

てな事で、愛情込めた天麩羅蕎麦をすすりながら
「やっぱ寒い時は、暖ったかな蕎麦もエエねぇ・・・エエでしょ、エエよねぇ」
すると母が
「オラは、やっぱうどんが良かったなぁ、蕎麦だったら天麩羅なんぞいらねぇがら冷てぇ方が好きだ」
なんともかわいげのあるお言葉で、
そりゃね、私だって美味い蕎麦なら冬でも冷水で締めたのをズズッと喉にすすり込みたいですって、それでもね、蕎麦で身体を冷やしても良くなかろうと・・・・この優しさが伝わらんかいなぁ

暖かい蕎麦と言えば、立ち食いですすり込む天麩羅蕎麦もさることながら、ちょっと良さげな蕎麦屋で鴨南蛮なんてぇのもよろしいですなぁ
「おやじ、ちょっと冷えてきたんで鴨南蛮頼むは、あっ銚子ももう一本ね。」
濃いめの汁に浮かんだ鴨と葱、ちょっくら多めの七味をかけて・・・・
するてぇと無粋なツレが
「ところでさぁ、なんでこれを南蛮って言うんだろうねぇ」
てなこと言い出します。
「そりぁおめぇ・・・・愚だ愚だ言わずに早くすすり込め、せっかくの蕎麦がのびちまうぞ」
なんてね。

いやいや、本当は南蛮と呼ぶ理由を知ってるんですよ、知ってますとも。
「この南蛮は、南蛮にあらず、なんばなり」
ってね。
鴨と葱といえば右京と冠城など足下にも及ばぬ互いに引き合う最強の「相棒」であります。
それをふまえて、
かつて大阪は難波、この地が葱の産地だったそうで、「鴨南蛮」は「鴨難波」、つまり「鴨葱」てぇこと、これが変じて「鴨なんばん」になったと・・・・

「どうでぇ、物知りをひけらかすのは好きじゃ無いが、どうしてもっててめぇが言うからな、語っちまったい」
「へぇ、それって百科事典かウィックペディア情報?」
「ちゃうよ、落語ペディア」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

鶏団子シチューです。これも身体を温めてやろうという愛情・・・・あはは、買い物で牛乳を仕入れてきたんですがね、その間に近くのオバサンが牛乳持ってお茶飲みに来たんだそうで(このオバサン、遊びにいらっしゃる時に何故か牛乳を買ってこられるんです。)、牛乳が余っちゃったんですよ。

ほんとはね、鰺のなめろうとこちらで私は一杯やるつもりでいたんですが(もちろん、生ものダメ人間には鰺を焼いてね。)、急遽お猪口をグラスに持ち替えました。

弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、アート・テイタムとベン・ウエブスターです。
夕べは家飲みにもかかわらず、ちょっとばかり量を過ぎまして、しかも入浴後にまたウイスキーに手を伸ばしてしまうという・・・年齢を考えろ!てぇお話しでありまして
まぁまぁそれはそれとして、適当に酔っ払いますとね、こういった大人のジャズとでも言いましょうか、
昔、油井正一氏が「ジャズは小便を我慢して必死に聴くなんてぇのは愚の骨頂、ゆったりと足を伸ばして煙草でもくゆらせながら聴くのが一番」てな事をおっしゃっとりましたが、まさにこのアルバムなんざぁ足を伸ばしてゆったりと聴くにはうってつけだと思います。つまり、イコール酔っ払いに優しい演奏でもあるわけです。

特に私みたいに「目を閉じて身体をクネクネ、アルバム一枚聴くと心地良い疲れが・・・」そなんはけして良いジャズの楽しみ方とは言えないと。
これはごもっともで、私も最近は疲れるまでそんな聴き方をすることに年齢がついて行かなくなっとります。(笑)

ともかく、酔った身体をゆったりとさせてくれるこんなアルバム、よろしいんじゃないでしょうか。

ART TATUM - BEN WEBSTER QUARTET
録音 1956年9月11日
ART TATUM(p) BEN WEBSTER(ts) RED CALLENDER(b) BILL DOUGLASS(ds)

1.ALL THE THINGS YOU ARE
2.MY ONE AND ONLY LOVE
3.MY IDEAL
4.GONE WITH THE WIND
5.HAVE YOU MET MISS JONES
6.NIGHT AND DAY
7.WHERE OR WHEN


凡人の証明

2017年11月29日 | v-x

 母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね
 ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで
 谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ
 母さん、あれは好きな帽子でしたよ
 ♪Mama, Do you remember・・・♪

「ん?人間の証明?」

今週も火曜日は休息日でした・・・が、
 母さん、僕のあの本、どうしたでしょうね。
「そうじゃない!納戸の奥にあるわけのわからん本を何とかしろってぇの!」

まぁねぇ、そこそこの本は以前も何度かに分けて整理してきたのですから、そんなに残ってるわけも・・・・
「えっ?三梱包?そんなにあったっけ?」
中身はほとんどがSJやらなんやらの雑誌、まっ存在すら忘れていた本ですからそのまま処分でもいいんですがね。
いちおう部屋に持ち込んで処分できる形に梱包し直そうと。

すると、こんなんが混ざっとりました。199年発刊の『ブルースハープ トレーニング』というCD付の本です。
「思い出した。息子がギター弾いてみたいと言った時、ほんじゃ俺はブルースハープをとか言って、Cのブルースハープとこの本を買ったんだっけ」

 母さん、あのブルースハープ、どうしたでしょうね

思えば、ギターに始まり、クラリネット、アルトサックス、ノリで買ったケーナ、そしてブルースハープ・・・・私がモノニシタ楽器は何一つありません。(笑)
それは、私の根気の無さ、才能の無さ、そして他人に教わるのが何より嫌いというどうしようもない性格が災いしたように思います。
それを思うと娘にその血が受け継がれなかったことに感謝しとりますが(笑)

あの時買ったブルースハープも結局最後は子供のオモチャへと変身し、いずこの地へ立ち去りました。

私がブルースハープを初めて生で聴いたのは、高校時代とある学校の文化祭、しかも「前夜祭ダンパ」という今じゃ考えられないシチュエーションでした。
そこでWさんという先輩が演奏したブルースハープがじつにカッコ良かったぁ・・
まぁまぁ、当事拓郎気取りで首に無骨な器具付けて安いブルースハーブをブカブカやってはいたんですけどね、その音色のあまりの違いにショックを受けたのを覚えています。
えっ?「その時点でブルースハープはアンタには無理だって悟らなかったの?」ってですか?その頃は私にも多少才能があるかもしれないという期待が・・・(笑)

その後も時々思い出したようにサニー・ボーイ・ウィリアムソンやりリトル・ウォルターてなブルースハープの名手に聞き惚れたこともありましたねぇ。

そうそうブルースと言えば、
Rie Lee Kanehiraという女性ブルースピアノニスト兼ボーカルリストをご存じですかねぇ?おっと外国人じゃござんせんれっきとしたジャパニーズ、お嬢さんです。

 

最近、仕事の行き帰りに彼女の「THE UNION MEETIN'」「LEE'S BOOGIE」という二枚のアルバムを聴くのがマイブームでしてね。
まっ歌は声がちょっと可愛すぎる感じはしますけど、ピアノがじつにパワフルで、しかもブルースの臭さって言うかなぁ?
ほら、最近のジャズを私がどうしてあまり聴かないのかと考えると、なんか綺麗になりすぎた感があるんですよねぇ、いやブルースもしかりかもしれませんが
私がお上品だから逆の物を欲するんですかねぇ(「ナイナイ」

そんな中、彼女のピアノには臭さがあるように感じているんです。
なにより若いお嬢さん(私からしたらね)が、こんなブルースを奏でている、それが嬉しかったりしてね。

あれ?なんの話でしたっけ?
そうだ、そんなこんなで邪魔にされ忘れられていた本(雑誌)は、梱包をし直し古紙収集へ出すことにしました。

本は棄てることにしたけど
 母さん、僕のあの才能、どうしたでしょうね
「はぁ?才能?どうしたもこうしたも最初からそんなもん無いし」

「凡人の証明」ってか。

 さて、今日の一枚は、本文に何の関連も無いレム・ウインチェスターです。
彼もまた惜しまれつつ(?)若くしてこの世を去ったジャズメンであります。
というか、音楽活動に専念したのがこの録音年あたりからでしょ、亡くなられたのが翌年一月。
なんでまた一発だけ弾を抜いた逆ロシアンルーレットみたいなもんをやっちゃったもんか、元警察官としてはあるまじき行為であります。
まぁまぁ、享年33歳、「生きていればバグスの後継者の一人」と称されていたんですけどねぇ・・・・

それでもってこのアルバムですが、ちとオリバー・ネルソンが出しゃばりすぎのようにも思えますが、レムの「バグスの世界を突き破るぞ!」てな意気込みをほんの少し感じられるんじゃないかと。
夕べのウイスキーのアテとしてはそこそこの一枚でありました。

LEM'S BEAT / LEM WINCHESTER
1960年4月19日録音
LEM WINCHESTER(vib) OLIVER NELSON(ts) CURTIS PEAGLER(as) BILLY BROWN, ROY JOHNSON(p) WENDELL MARSHALL(b) ART TAYLOR(ds)

1.EDDY'S DILEMMA
2.LEM & AIDE
3.FRIENDLY PERSUASION
4.YOUR LAST CHANCE
5.LADY DAY
6.JUST FRIENDS


やったぁ!9%!?

2017年11月27日 | v-x

今日もイイ天気ですけど、昨日も気温は高く天気も良好、しかも休日なら「出かけろよ」って話ですよね、ところがお届け物がありましてね、それも二つも。

一つは心待ちにしていたブルーレイです。

ジョン・シャインフェルドがメガホンを取ったコルトレーンのドキュメント映画『CHASING TRANE : JOHN COLTRANE DOCUMENTARY』
これが届いたら出かけるなんてもっての外、籠りです、引き籠もりです。
しかもラッキーなことに家には私一人、天気がどうであれ
「あちきはこれにのめり込ませていただきやす。」

演奏シーンはほぼほぼ過去に目にしたものばかりでしたが、おそらくはプライベートフィルムであろう映像が「初めて見る普段履きのコルトレーン」てな感じで、なんとなく嬉しく思ったりして
ただね、これ日本のブルーレイじゃないんですわ、つまり全編英語(あたりまえか、笑)字幕無し、まずはぶっ続けで最後まで一気に見たんですけどね。
ほら、私、英語が得意じゃないですか、高校の英語担当教師に卒業式で泣かれたくらいですからね。
「バブ、俺の教え方はそんなに悪かったか?」
って(笑)

そんなわけで、約1時間半全編を見終えた時点での理解度は、0.00000001%位でしょうか。
そこで、リトライです。
今度は時折映像を止めながら・・・・・所要時間は倍、
「やりました。理解度は約9%まで急上昇!」
「オイオイ」
「でもね、表情とか話し方でなんとなくそんなこと言ってんじゃないかなぁとか思ったり、日本人が話す英語はやっぱ理解しやすい事にも気が付いたしね。」
(後半に来日の歳の長崎の様子が出てくるんですがね、日本人が出演しとります。)
「ダメだこりゃ」

さて、昨日は2回見て9%、私がこの映画の全容を理解するまで何回見直すことになるでしょうか?
還暦などとうに過ぎてるのに還暦色の衣装に包まれたロリンズのコメントを理解するだけでもそうとうかかりそうです。
「近くに戸田奈津子さんはおらんしなぁ・・・」(笑)

てなことで、もう一つのお届け物は、

姉がキウイフルーツを送ってくれました。いつもは葡萄を送ってくれる農園からの直送です。
「え~~と、香緑と東京ゴールドとレインボーレッド????キウイの品種なんて中が緑か金か?これにはシールも付いてないしねぇ、よう分からん。」(笑)

とにもかくにも、適度に柔らかくなっていた香緑を使って、『料理当番、本日の一品』です。

ドレッシングにも具にもキウイを使ったキウイキウイサラダです。
ドレッシングは、オリーブオイルにレモン汁、塩、蜂蜜、粒マスタードを加え、おろしたと言うよりは潰したかな、そんなキウイも入れて、乳化するまで混ぜ合わせました。
これがいたって好評で、あの母が隠し入れた蒸し鶏まで「美味い美味い」と完食しておりました。

料理のメインは、なんと久々のお好み焼きです。豚バラ焼きと海鮮焼きの二種。たまにはこれでビールもエエもんですね。

弁当は相も変わらず。

さて、今日の一枚は、流れで言えばコルトレーンでしょうけど違います。ダグ・ワトキンスにしました。

これも映画つながりではあるんですよ。先日「無伴奏チェロ組曲第一番 ~プレリュードとサラバンド~」から『真夏の夜のジャズ』を見た話はしましたよね。
そこでなんとなくではありますがチェロが聴きたくなりましてね。
さりとて、ネイト・ガーシュマンじゃぁあまりにも芸が無い(何の芸じゃい)、そこでご登場いただいたのが、ポールチェンの同級生で従兄弟であるダグになったのでありました。

このログ内検索で彼の名を打てば、けっこうな数のアルバムがヒットすると思いますけどリーダー作はとても少ない、いわば影の実力者的ベーシストであります。
さらに全編チェロというアルバムは、おそらく今日の一枚だけだと思います。
リーダーであろうとチェロであろうと、彼はおしとやかであり出しゃばりはしません、それでいて聴かせる部分はきちんと届けてくれる。
これを度量の大きさと言うんですかねぇ
しかも、彼がチェロを手にしたのは録音三日前?ほんとかいな?

SOULNIK / DOUG WATKINS
1960年5月17日録音
DOUG WATKINS(cello) YUSEF LATEEF(fl, oboe) HUGH LAWSON(p) HERMAN WRIGHT(b) LEX HUMPHRIES(ds)

1.ONE GUY
2.CONFESSIN'
3.SOULNIK
4.ANDERE'S BAG
5.I REMEMBER YOU
6.IMAGINATION


枝を切られたオヤジに復活はあるか?

2017年11月20日 | m-o

      寝た下を凩づうんづうんかな 一茶

なんとなくつい最近まで大汗かきながら重い身体を動かしていたような気がしますが、ここんところまさに布団から抜け出せない寒さが続いております。
気が付けば重い身体が厚着でさらに動きにくくなったように感じるのを
「増えた体重のせいではない、歳のせいだ」
まっどっちでも救いはありませんがね。(笑)

今朝、母に無残に枝を切られた不憫な椿の、それでもけなげに咲く数輪の花にメジロが蜜を吸いにやって来ておりました。
春のメジロにはなんとなく希望を感じたのが、今朝のメジロには寂しさを感じる、これは枝を取られた椿への母の無情を思うから?
って、んなこたねぇね、まさに季節のなすことでしょう。

そんなはかなさを感じる季節に、
震災から直ぐに除染のために枝を削がれ丸裸にされた公園の銀杏の木が、年月を重ねるごとに少しずつ復活をしてきております。
「絶滅危惧種のくせに!」
素直にそのたくましさに感動すりゃいいもんを、力強い生命力に嫉妬したりしてね。
これは、季節のせいでもなんでもありません、年寄りのヒガミってヤツでさぁ
そのうち、枝に残る数枚の枯葉を、
「一枚落ちた、後二枚・・・・最後の一枚が落ちる時・・・・」
そうなる自分が怖いんでしょうかねぇ、ヤダヤダ。(笑)

「バブさん、今週末、私お休みしますから」
「はぁ?」
結婚も近いであろうSAちゃんです。
「友達とマレーシアに行くんですよぉ」
「あれ?台湾に行ったのついこのあいだじゃなかったっけ?」
「やだぁ、もう一年以上前ですよ、これからは(海外へも)行く機会も減るだろうからって、行っちゃうかって、友達と」
「ああそう」
「バブさんにもお土産買ってきますねぇ、ナマコ石鹸がいい?有名らしいんですよぉ・・・・あっバブさんには必要ないか」
「それってどういう意味?」
「ともかく、なんか買ってきますから楽しみにしていて下さいね。」

(まったくもって、こいつらには晩秋のいや初冬の侘しさや虚しさや寂しさを慮る心てぇもんは無いんかいねぇ・・・・・
「って、アンタだって若い頃はんなもん考えんかったろが!」

「まぁまぁ、お土産なんざぁどうでもイイから、十分楽しんでおいで・・・・いいねぇ若いって・・・・そうそう、しいて言えば、お土産は生ものね、乾き物の女はイカン、生、生、生のおん・・・」
「ハイハイ」

心から他人の若さをうらやむオヤジでありましたとさ、
「寂し~~い!枝を切られて復活も出来ない自分が、虚し~~い!」

と、そんなオヤジの『料理当番、本日の一品』です。

三品980円セールで、鯖が売っとりましたんで味噌煮にしました。付け合わせは白和えでは無く豆腐和え。私はこれとは別に同じく三品980円の一品、マグロ刺しの切れ端をヅケにした月見山かけで一杯。

 

お弁当もいちおう作りましたよ。

さて、今日の一枚は、モンクとロリンズ、もちろん過去に紹介済みそれもこれが三回目じゃないでしょうかねぇ。
昨日の午後、突然聴きたくなって少し大きめの音量でかけました、B面を。

高校生の頃、このアルバムのB面がすこぶる好きだったというお話しは、以前このアルバムを紹介した時に触れたと思います。
バイト先で良く聴いてましたねぇ
レコードはもちろんですが、早い時期にCDも入手した一枚だったと思います。

時期も環境も違うんで比べるべきものでは無いんですけど、大きな期待を胸に聴いた「THELONIOUS MONK WITH JOHN COLTRANE」を、友人に「ファイブスポットでの伝説のライブ・・・・」と熱く語りながら、心の中で「ロリンズの方がイイんちゃう」と思っていた私。
当事、それほどこのアルバムが好きだったんだと思います。
実際、「THELONIOUS MONK WITH JOHN COLTRANE AT CARNEGIE HALL」が出るまでその思いに変わりはなかったのかもしれませんね。

そこまで言うならA面を聴けって話ですけど、まぁまぁそこは(笑)

THELONIOUS MONK AND SONNY ROLLINS
1953年11月13日[5] 1954年9月22日[3,4] 10月25日[1,2]録音
THELONIOUS MONK(p) SONNY ROLLINS(ts) PERCY HEATH, TOMMY POTTER(b) WILLIE JONES, ART BLAKEY, ARTHUR TAYLOR(ds) JULIUS WATKINS(frh)

1.THE WAY YOU LOOK TONIGHT
2.I WANT TO BE HAPPY
3.WORK
4.NUTTY
5.FRIDAY THE 13TH


この曲に思い出は?

2017年11月16日 | p-r

今日は冬晴れ。乾燥と寒さはともかく、家人は洗濯物が良く乾くと喜んでおります。我がパンツもピシッと乾いてくれれば上々です。(笑)

最近大いなる悩みがありまして、それは「飲みに出かけると忘れ物をしてくる。」というもの、時計に始まりなんやかや、火曜日にはなんと上着を忘れてきてしまいました。これも歳のせいですかねぇ?それともママに甘えちゃっているのか?
いずれにしても最後には「自分自身を忘れてくる。」てな事の無いように気を付けようと思っています。

「人間、音楽を聴くとふと何かを思い出す。」的お話しを以前したように覚えています。

例えば私の場合、
拓郎の「ともだち」を聴くと中学の謝恩会。
太田裕美の「木綿のハンカチーフ」を聴くと高校に行く途中の友人の家。
中島みゆきの「時代」を聴くと大学のキャンパス。
西城秀樹の「ヤングマン」を聴くと鎌倉の大仏。
サザンの「愛しのエリー」を聴くと暑い夏と24時間テレビ、そして後輩のアパート。
寺尾聰の「ルビーの指環」を聴くと湘南モノレール、ユーミンの「稲妻の少女」を聴くとちょっとした浮気なドライブ・・・・・

洋楽もしかり、ディーパープルの「SMOKE ON THE WATER」を聴くと友人Aの社宅、サンタナの「BLACK MAGIC WOMAN」を聴くとおぼっちゃまYの家。
ロッド・スチュワートの「SAILINGS」を聴くとバイト先のエスカレーターと崎陽軒のシュウマイ弁当、ジャニスの「MERCEDES BENZ」を聴くと新橋のビジネスホテルと白ワイン・・・・・・・

あげればキリはありませんが、かなりの部分で青春時代に集中しています。
ましてジャズに関するものは、何ページにも及ぶ風景や思い出が蘇ります。

蘇ると言えば、風景や思い出だけじゃありませんね。何かの作品にたどり着いたりもします。
映画音楽なんざぁまさにその典型ですが、

先日、テレビからバッハの「無伴奏チェロ組曲第一番 ~プレリュードとサラバンド~」が流れてきました。
私の頭には映画「真夏の夜のジャズ」、タバコをくわえながらネイト・ガーシュマンが弾く同曲、その場面が突然浮かんできました。
で、ついつい久しぶりに同映画を観たりして(笑)

それとは別に、「その音楽を聴いて突然全く関係の無い別の音楽を連想する」なんてぇことは・・・皆さんはありませんかねぇ?

日曜日のこと、不覚にも見てしまった「シン・ゴジラ」
もちろんお馴染みの「ゴジラのテーマ」や「宇宙大戦争マーチ」なんざぁ昔のそれを思い出すわけでありますが、(「ゴジラのテーマ」に関しては、とある個人も思い出しますけど)
エバンゲリオンから得たであろう音楽?残念ながらエバンゲリオン世代から外れる私としては
 ♪ ジャンジャンジャン・ジャンジャン ジャンジャンジャン・ジャンジャン ♪
あれを聴いて、なんとヤン・ガルバレクのアルバム「WITCHI TAI-TO」の一曲目「A.I.R.」を思い浮かべてしまったのです。
いや、全く違うんですけどね、一度思い込んでしまうと映画内で同曲が流れるたびに「A.I.R.」の出だしを口ずさんでしまうんですねぇ
それで見終わった後、結局これも聴いてしまいました。(笑)

まぁまぁ、音楽というのは何だかんだ言いながらそれだけ影響力があるということでしょうね。
あなたはどんな音楽で何を思い出すんでしょう?

『料理当番、本日の一品』です。
「あれ?ご飯は?」
「ああ、何だか今日は計算が違って無くなっちゃったんだわ、大丈夫冷凍があるから」
まぁねぇ、私は喰わんからイイんですが
「ほんじゃま、冷凍をとかさんでもいいように」

グラタンにしました。しかも茸たっぷり。
私?私が茸たっぷりのグラタンを喰うわきゃないでしょ

 

私のアテは、グラタンで残った鶏で大葉・梅叩きを巻いて焼いたものと、パイカをとことん煮込んだこちら。(パイカは一人で食べたわけじゃありませんよ。)

お弁当は変化無し(笑)

さて、今日の一枚は、2000年代録音という、私としては珍しく近年物のジョルジュ・ロベールです。

「心の師であるウッズとのガチンコ勝負」とのキャッチコピー。
この時、ウッズはもうすぐ69歳、ジョルジュは40歳になったばかり、その差約30という、父と子みたいなもんですね。これでバトルになるか?内容はけしてバトルでは無いように思います。
余談ですけど、ウッズが亡くなったのは2015年、ジョルジュはその2年後2017年・・・・・「う~~~ん、人間の寿命ちゅうのはわからんもんですなぁ」

おっと肝心のアルバムの中身でしたね、ウッズとジョルジュの聴き比べという観点からすると、年齢を考慮すれば五分五分?悪くありません。
さすがウッズを心の師と仰ぐだけあって、二人の演奏には近いものがあります。
ジョルジュはもっと若さをアピールしてもいいかな?って40のオッサンですもんね。(笑)

とにもかくにも、耳あたりの良い一枚だと思います。おそらくその仕掛け人はケニー・バロンあったのだろうなぁと想像もしますけどね。

SOUL EYES / GEORGE ROBERT
2000年5月10日録音
GEORGE ROBERT, PHIL WOODS(as) KENNY BARRON(p) RUFUS REID(b) ALVIN QUEEN(ds)

1.ALONE TOGETHER
2.KIN TAMA
3.BLUES FOR C.T.
4.I'M CONFESSIN'
5.SOUL EYES
6.CANNONIZATION