昨日から降り続いていた冷たい雨も上がり、空が明るくなってきました。予報によれば冬型が強まり風が強くなってくるそうですけど、「雨が雪にならずに良かったねぇ」なんて、少し安堵しています。
このあたりの学校は明日から冬休みだそうで、いよいよ年末の雰囲気が出てまいりました。
『コタツみかんにお茶に座布団。猫にテレビに座椅子に半纏。冒険小説、週刊誌。耳かき、孫の手、肘枕。うたた寝、干し柿、豆大福。お汁粉、紫蘇の実、長電話。鍋焼きうどんに鰊の煮付け。映画のビデオに天気予報。湯豆腐、野沢菜、金山寺味噌。冬の休日の理想郷。』
とは平野理恵子女史のお言葉でありますが、よくもまぁ並べたもので、
その点、私なんざぁシンプルでありますよ。
『朝酒、昼酒、晩の酒。昼寝二回に夜寝が一回。ジャズに映画に単行本。塩から、煮魚、わさび漬け。風呂に入ってもう一杯。冬の休日の理想郷。』
ほらね。
って、なんのこっちゃ。(笑)
いやいや、今年の暮れから年始にかけて、そんな理想郷が一日でもあればなぁ・・・なんて思うわけでして
ご存じの通り、じつは毎年暮れか正月にはそれっぽい一日があったのですよ、私には。(今年の元旦みたいなね。)
ところが、この暮れ、年始にはどうも難しい状況なんですわ。
まず第一の関門として、そんな暇な休日を取れるかということでありますねぇ・・・・
いや、連休とはいかぬものの休日はあるんですよ、あるんですが、そこそこ用事が入ったりして、
第二の関門としては、そりゃ最大の関門、家人でありますねぇ。
いやいや、今年の元旦の過ごし方がかなりの顰蹙をかっておりましてね。
朝から酒なんぞあおってた日にゃ、一発グーが飛んできそうな雰囲気なんであります。
・・・・オ~~~~恐ろしい。
「しかしさぁ、年に一回なんだから、シンプルなんだし、そんくらい許してくれてもヨクヨクねぇ?」
「そうだ!そうだ!」
いかにそう叫ぼうとも少数野党の意見が通るわけでもなく・・・・
「少数意見を踏みにじるのは、民主主義においてもっとも恥ずべき事なのだよ、チミ」
だったらさぁ・・・・・暮れが押し詰まる前に、東京に遊びに行っちゃうとか、旅行に行っちゃうとか・・・・・・・
えっ?私が?違いますよ、家人が
・・・・・・・・・・・・・・・・なおさら虚しいか。(笑)
あ~あ、理想郷が遠のく年末でありますね。
おっと、いかに理想郷が遠ざかろうと、母が喪中であろうと、今年も正月料理は作る予定でおりますよ。
そんな中、田舎の伯母から荷物が届きました。
大根、餅米、ets.ets.
特に私が喜んだのはこれ
ご存じですか?『うちまめ』です。
古くから日本海側の豪雪地帯では、冬の保存食として重宝された物です。
これがねぇ、味噌汁やら煮物に入れると美味いんですわ。
さっそく大根と煮て味噌汁にしましたが、正月の煮付けにはこれをたっぷり入れようと思っています。
そしてもう一つ、ビニール袋に入った状態なので分からんでしょうけど、『ニシン漬け』です。
いわゆる『フナ寿司』なんかと同じ『なれずし』なんですが、あれほどクセはない、身欠きニシンをご飯と山椒で漬けたものです。
これがア~タ、そのままでもいいんですけど、サッと炙ると、日本酒に良く合うんですなぁ。(もちろん、チト臭いんですけどね。)これもまた豪雪地帯の保存食ですね。
ともかく、理想郷は無理としても、自宅でゆっくりと晩酌をいただく、そんな時間は作りたいなと思ったバブ君でありましたとさ。
さて、今日の一枚は、お久しぶりのエリック・ドルフィーです。
以前紹介したときは、VOL.1,VOL2合わせての紹介でしたが、今日はあえてVOL.2だけを紹介します。
ご存じのごとく、ドルフィーは私にとって「スター」でありますが、この時は一人、スウェーデンのウプサラという所へやってきて、大学のホールで、ほぼ初見のサイドメンとコンサートを開いた様子を録音したといった演奏ですから、アルバムとしての出来が「スター」そのものか?と言われると、チト疑問符もあるのですけど
でもね、1961年のドルフィーというのは、私にとって「ドルフィーが我がスター」である原点のドルフィーなんでありまして、録音も悪いこのアルバムですらジッと聴き入ってしまうのです。
それにしてもさぁ、この時集まった観客は400から500人だったそうですけど、近くの大学ホールにドルフィーがペコって来ちゃうなんて・・・・うらやましいなぁ(笑)
THE UPPSALA CONCERT Vol.2
1961年9月4日録音
ERIC DOLPHY(as,bc,fl) RONY JOHANSSON(p) KURT LINDGREN(b) RUNE CARLSSON(ds)
1.OUT OF NOWHERE
2.I'LL REMEMBER APPIL
3.52ND ST THEME
4.WHEN LIGHTS ARE LOW