いやはや寒いですねぇ、先週まで大汗をかいていたのが嘘のようです、というか忘れそうです。(笑)
「一雨ごとに広がる秋空、そのたびに少しずつ寒くなっていく」そんなんを期待しても今年はどうも駄目みたいですね。
こう寒いとやはりお酒は日本酒が合うように感じるのは私だけでしょうかねぇ
そして、そういう時に限って日本酒を切らしてしまうのが私でございまして
「あれ?オレの一升瓶は?」
「なに言ってんの、とっくに無くなったでしょ」
なんてね、つまり寒くなくても日本酒は飲んでいるってぇ事なんですがね。
白玉の歯にしみとおる秋の夜の
酒は静かに呑むべかりけり (若山牧水)
無いとなると益々日本酒が飲みたくなる
「こう寒くちゃ、今晩は鍋なんてぇのはどうだい?」
てんで、食材調達を言い訳に日本酒を買いに出かけました。
今日はここで早々と『料理当番、本日の一品』であります。
鍋と言っても、それぞれに好き嫌いがありますんで、本日は一人用鍋を二種作りました。
まずは私専用「鶏鍋」であります。ゴボウと鶏、この名コンビは永遠に不滅であります。
もう一つは「茸鍋」
「うんうん、やっぱり秋は茸だねぇ・・・おめも喰ってみんか?」
「誰が喰うか!」(笑)
とにもかくにも鍋を突きながらいただく日本酒は、これまた得も言われぬ美味でありまして
「あ~~日本酒仕入れてきて良かったぁ・・・・」
なにしろ身体も温まりますしね。
ただ、
鍋も酒も一人ってぇのはチト寂しくもありますがね
「おひとつどうぞ」
と美女の酌、なんてぇ贅沢は申しませんよ。
「ま、ま、ここは一献」
とゴツい男の酌でもいい、呑み仲間が居てくれればさらに気分も上がるてぇもんですがね。
♪・・・・劉伯倫や李太白、酒を呑まねばただの人。吉野、竜田の花紅葉、酒がなければただのこと・・・・♪
箏曲「笹の露」でありますが、しいて一言加えるならば「宴」があってもいいかな
宴会嫌いの私も、たまには交わし合う酒も恋しかったりします。(晩秋は特にね)
しっとりと秋雨に潤う紅葉を愛で、同じ鍋を前に一献交わし合うお方・・・・
募集しております。
「贅沢を言えば『器量優れし女子』ならなおケッコウ」
「ダメだこゃ」
さて、今日の一枚は、パット・マルティーノです。
一昨日深夜の『東京JAZZ 2017』の放送で、リー・リトナーなんかといっしょにやっとりましたですねぇ
この人との出会い(と言っても、実際に会ったことはありませんが、笑)は、けして良いものではありませんでした。
というのも電化マイルスに関わるチック・コリアやディジョネットなんかとやったアルバムが彼を初めて意識して聴いた出会いだったからでしょう。なにしろ電化マイルスは一番の苦手でしたから
しいて盲目のサックス奏者エリック・クロスの「CONSCIOUSNESS !」あたりは聴いたっちゃ聴いた方だったでしょうかねぇ
そんなわけで、今日の一枚、初リーダーアルバムも手にしたのはずいぶん後のことになってしまいました。
このお方、じつはとっても凄いお方で、1976年に脳動脈瘤で御倒れになって、1980年に手術を受けると、自分はもとより両親、近親者の名前も忘れ、なんとまぁギターの演奏方法すら忘れてしまったという・・
「復帰?そりゃ不可能っしょ」
ところが、自分の過去のレコードを教科書に再度ギターを勉強し直したという・・・・・・・まったくもって常人じゃござんせん。
まぁまぁ、そこまでの偉人ととなると、逆に奇人でもあるわけで、音楽的には理屈っぽい?ちとやっかい?そんなところがあるんだとは私も思います。
ともかく、テレビを見て、昨日このアルバムを聴き直したという次第です。
悪くはありません。(ちょっと意味深?)
EL HOMBRE / PAT MARTINO
1967年録音
PAT MARTINO(g) TRUDDY PITTS(org) DANNY TUMER(fl) MITCH FINE(ds) ABDU JOHNSON(congas) VANCE ANDERSON(bongos)
1.WALTZ FOR GERI
2.ONCE I LOVED
3.EL HOMBRE
4.CISCO
5.ONE FOR ROSE
6.A BLUES FOR MICKEY - O
7.JUST FRIENDS
8.SONG FOR MY MOTHER
おまけ、
今週のお弁当です。