最近ますます月日の流れが速く感じるようになってきてしまいました。人間歳には勝てないということなのでしょうね。
最近、我が家の母には一つ心配事が生まれました。
ここ3週間ばかり、平日の午前9時半過ぎになると電話が鳴るらしいのです。受話器を取ると何も話さずに切ってしまうらしいのですが
「なんだか、気持ち悪くてなぁ」
いたずら電話にしては時間が中途半端だし、連続でかかってくるわけでもない、
「う~~ん・・・・考えられるとすれば、留守確認? 空き巣か何かかなぁ」
そういったたぐいの人達は、3週間も続けてかけてくるものなのでしょうかねぇ?平日だけというのは、それらしくも思えますし、かといって、近所で空き巣事件があったとは聞いていないんですよね。
ともかく、母が留守にするときには戸締まりだけ気をつけるように言いましたけど、まだしばらく続くようなら対処方法を考えなければいけません。
もし、空き巣の下調べなら
「空き巣さん、それだけ電話経費を使って家に入っても、成果は望めないと思いますけど」
『電話が鳴る』から無理矢理の流れですが、我が趣味部屋の窓のすぐ近くにコオロギが住み着いたらしく、毎晩
「リリリリリリ、リリリリリリ」と、秋の風情を奏でてくれます。
鳴き声からいって『ミツカドコオロギ』だと思うのですよね、2階のこんなところで
「可愛い娘っ子はいねぇかぁ、可愛い娘っ子はいねぇかぁ」って、彼は目的を達成することが出来るのでありましょうか?
私を楽しませてくれるのはいいけど、もう少し繁華街でナンパしないと・・・ねぇ
君の言葉を聞いては我らには別にいうべきこともなし。
誰にもあれ、夏の間に歌舞飲食(かぶいんしょく)する者は
冬に至りて飢え死ぬべきはずなり
虫の音というと、私は何故か『イソップ童話』の『蟻とキリギリス』を思い浮かべるんですよね。福沢諭吉が『蟻といなごの事』として紹介した文章の、最後の蟻の台詞です。
んっ?まてよ・・・・・・・
歌舞飲食・・・・・・・・・・ げげげげげげ・・・・カガーン!
ひょっとして、私はこの冬、餓死間違い無しではなかろうか!? こりゃあコオロギの心配をしている場合じゃありませんなぁ(笑)
なんだか今日の話は、あっちいったり、こっちいったり、支離滅裂な内容でしたね。
さて、今日の一枚はゴードンとっさぁんであります。
38才のゴードンはこれが初のブルーノート録音ということになります。
1940年代には、優れたバップ・テナーの一人として活躍をし、ワーデル・グレイとのテナー・バトルなど爆発的人気を得ていたゴードン、1952年から1960年初頭まで、ドラッグと警務所暮らしで棒に振ってしまいました。
ジャズ界で忘れ去られようとしていた彼の復帰を、キャノンボール・アダレーがリバーサイドのオリン・キープニューズに伝えたことから、彼の復活劇が始まったのです。
ジャズランドに復帰第一弾「THE RESURGENCE OF DEXTER GORDON」を吹き込み、その後、ミュージカル映画の俳優兼音楽監督など、徐々に活動範囲を広げていきましたが、ニューヨークに復帰するにはキャバレーカードの問題が残っていました。
その時、手を差し伸べたのが、だれあらんアルフレッド・ライオンだったわけで、無事ブルーノートとの契約が成立、本当の意味での復活をはたしたのでした・・とさ。
ライオンは、ゴードンのプレイに一抹の不安を抱いていたのかもしれません。フレディ・ハバードとホレス・パーラン・トリオをセッティングしたのはそんな理由からだったとも思われます。
でも、心配いらなかったみたいですね。このアルバムがそれを見事に証明しています。
DOIN' ALLRIGHT / DEXTER GORDON
1961年5月6日録音
DEXTER GORDON(ts) FREDDIE HUBBARD(tp) HORACE PARLAN(p) GEORGE TUCKER(b) AL HAREWOOD(ds)
1.I WAS DOING ALLRIGHT
2.YOU'VE CHANGED
3.FOR REGULARS ONLY
4.SOCIETY RED
5.IT'S YOU OR NO ONE