JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

歳を取って分かることもある

2012年05月30日 | s-u

天上の龍は未だ何かにお怒りなようで、ピカピカゴロゴロとよくもまぁ暴れてくれました。そろそろヤンチャはやめていただきたいんですけどねぇ

この前の日曜日は地区のお祭りがありました。
お祭りといっても、以前も紹介したように小規模も小規模、「何処でやってるの?」みたいなもんなんでありますが、それでも最近とんと見なくなった地区の子供たち、その姿が見られただけでホッとする気がしました。

話はコロッと変わりまして
私がいつも飲みに行く○ークという店は、基本JAZZをBGMにしているお店だったんでありますが、最近その基本が崩れつつあります。いやいや、それが悪いという批判をしているわけではなく、ママも客も素直になっていると言うべきか、つまり「のべつJAZZを聴く気分で、人は呑んじゃいない」それでしょうか。
とくにお客さんが知った顔ばかり、あるいは、たまたまお客さんが他にいないといった時は、ママの嗜好、客の嗜好で、いろんな音楽を流しています。(私独りの時は、ママの意向が全てを決めている感はありますけど。笑)

「呑んでいるときはジャズがイイ」
もちろん私なんざぁその嗜好が薄れているわけじゃござんせん。(「いつでもジャズがイイ」かな?笑)
でも、時にブルースが聴きたかったり、懐かしのフォークに酔いしれたり、あるいは「ちあきなおみが聴きてぇ~~~!」とほざいたり・・・・・ets.ets.

特にいい歳になってから思うことが一つ、「歌詞に酔う」ことがひじょうに多くなったように感じるんですよねぇ。
私が、JAZZに傾向していった大きな要因は「歌詞の意味を考えないで済む」だったように思います。(だから、ボーカルものが得意なんですよ。笑)
つまり、「和物を追うことが少しカッコ悪くて洋楽に走りたいけど、歌詞がネックだから・・・・・その点、ジャズはイイ」みたいな・・・・ははは、あったかもしれませんねぇ。

それが歳を取れば良い意味でいろんなものが崩れてきて、歌詞を味わうという楽しみ方も素直に感じるようになってきました。
朝日新聞beeの「song うたの旅人」に目が行くのもそんな事からなんでしょう。
とは言っても英語が得意な私としてはやはり和物に頼るしかないわけで

いつだったか、何気に、突然に、おもわず
「♪ 忍という字は難しい タリラリタリラリタリラリラ・・・」
きっと、どこかのカラオケバーで他のお客さんが歌ったかなんかした記憶が、突如浮かんできてしまったのでしょうが、口ずさんでいました。
そんでもって、自分で口ずさんだくせに
「あれ?これ、何の歌だっけ?」
それでも、薄れる記憶を呼び覚まし、何とか
「そうだ、因幡晃の忍冬(スイカズラ)だよ」
そして、歌詞を調べ

♪ ばかなのね 古いのね 死ぬまでひそかに愛するなんて
  だけど・・・・
  いとしい花なら忍冬 夏でも秋でも春の日も
  どうして私の愛しさは 忍という字がつきまとう
  忍という字は難しい 心に刃を乗せるのね
  時々心がいたむのは 刃が暴れるせいなのね ♪

いやいや、泣けて来るじゃござんせんか・・・あ~~~忍ばれたい(笑)

はたまた
○ークで聴かされたりりィにも感化されて

♪ 静かに花は季節を終えて 土に深く眠り
  また来る日々を胸に抱いて 時を過ごすだろう
  大地の中で会えずとしても ともに心あれば
  見知らぬ空の彼方に光り 君への標としよう ♪

あらためて自宅で『君への標(アメジンググレース)』を聴いて、その歌詞に想いをよせたりして

「歳を取ると涙腺がゆるくなる」って言いますが、そうじゃないんです。「何事しみじみ味わう」「やっと意味が分かってきた」それなんじゃないんでしょうかねぇきっと。
そんなことを考えている今日この頃でしたとさ。(笑)

さて、今日の一枚は、ソニー・スティットです。

ツイッターなんかで「・・・・ナウ」っいぇのは、今でも使われているんでしょうかねぇ?私は一度も使ったことはありませんが(笑)
ともかく、このアルバムが何故「ナウ」なんだかは知りませんけど、今だろうが、ちょっと前だろうが、へたすりゃずっと前からスティットはスティットって感じ?
彼の演奏にはいつも変わらぬ安定感があるというか、極端な特長は無いのに聴いていて古臭さとか、マンネリとかいったものは感じない・・・・う~~~んそれが「ナウ」かぁ?

ともかく、「スティットに大当たりは無くともハズレはない」私はそう思っています。

NOW! / SONNY STITT
1963年6月10日録音
SONY STITT(as,ts) HANK JONES(p) AL LUCAS(b) OSIE JOHNSON(ds)

1.SURFIN'
2.LESTER LEAPS IN
3.ESTRALITA
4.PLEASE DON'T TALK ABOUT ME WHEN I'M GONE
5.TOUCHY
6.NEVER-SH
7.MY MOTHER'S EYES
8.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU

おまけ、
日曜日の『料理当番、本日の一品』ですが、自治会の班長さんから「お祭りのおっそ分け」てんで、おにぎりが届きまして、

母なんか
「こんだけでいいや」
なんてほざくんであります。
「バカなこと言わんで・・・これじゃ呑めんじゃろが!」

煮物と

鯵のタタキ+ブリ、これで私は呑みました。


恋の力は偉大だ

2012年05月24日 | d-f

暑くなったり寒くなったり?いや、寒くなったり暑くなったり?
どっちでもいいけど、極端ですよねぇ、これって季節のせい?それとも地球全体が私の脳のごとく病んでいるからでしょうか?ともかくみなさん、体調を崩さないようご注意下さい。

え~~いまさらながら、このブログはジャンルを音楽と称し、ジャズを語るがごとき題名のもと何年もの間続けてまいったわけですが・・・・
「そのわりにジャズの話が少な過ぎねぇ?」
「その通り」
って、認めちゃったよオイ。(笑)
てなことで、今日は、ジャズ話を??????やっぱ違うな(笑)

一昨日のことでした。
「長い間借りっぱなしで悪かったね」
と、N君からDVDが返ってきました。

そもそも私は、レコード、CDといった音源媒体には異様なまでの執着を示す半面、映像にはそれほどまでのコダワリがないのか、貸したことすら忘れがちなんでありまして、特に今回戻ってきた「THE UNIVERSAL MIND OF BILL EVANS」のように、ほとんどが『語り』といった映像には、さらにそういった傾向があるように思います。

ところが、N君は、このDVDにえらく満足したようで、
「自分でも買っちゃいましたよ。」

この「THE UNIVERSAL MIND OF BILL EVANS」は、ご覧になった方はご存じの通り、兄ハリー・エバンスとの対談の中で、ビル・エバンスが「『JAZZ論』『音楽論』をぶちかます」(強引な言い方ですが)といった内容で、彼の演奏を楽しむといった内容の物ではありません。
「それなのに、それほど感激するものかい?」
「だって、エバンスが動いてるんですよ。語ってるんですよ。」
「・・・・・・・・・・?」

なるほど、確かに動くエバンスってぇのはそうそう映像が残っていませんし、まして『語るエバンス』ってぇのはこの映像くらいかもしれませんよね。エバンス党のN君には「そりゃもう、たまりません」てなもんかもしれません。
「そっかぁ、そうだよねぇ、もし『語るコルトレーン』の映像があれば、俺だってなんとか手に入れたいもんなぁ・・・・」

考えてみりゃ、私がコルトレーに恋するのも、古いたとえですけど「逢ったこともない文通相手にその文脈で恋する」みたいなところがありますよね。
そんでもって、最初は文章を読むだけで(レコードを聴いているだけで)満足していたものが、その人となりを探り、「写真を送ってくれない」てな事になり、終いには「逢いたい、語り合いたい」とこう来るわけで、いたって真っ当な心理だと思います。
そう考えればN君はもとより、韓流スターに異様な行動を示すオバ様達も私に責める資格は無いのかもしれません。

私が初めて動くコルトレーンに出会ったのは、以前も話しましたね、とある音楽映像を流すバーでした。
「コルトレーンが、コルトレーンが、コルトレーンが・・・動いてるよぉ・・・」
てなもんで、感激しましたねぇ
以来、あらゆる動くコルトレーンをかき集めましたっけ、そんでもって、媒体がビデオ、DVD、ブルーレイと変化してもそれらを大切に・・・・・
「あれ?映像に執着心が無かったんじゃないの?」
まぁまぁまぁまぁ、そんなもんですよ。(笑)

そして、その映像の中で、他の人が語る事であっても一言一句記憶してしまうほど何度も観ています。
まさに『恋の力は偉大だ』ですかね。
二度と逢えない人に恋するのはじつに虚しい反面、破れる心配の無い恋でもあります。生涯の恋人(あくまで伴侶じゃありませんよ。笑)に出逢えた私は幸せ者だということでしょう?ねぇ?

N君の生涯の恋人がエバンスであって、その恋愛話に私の貸した「THE UNIVERSAL MIND OF BILL EVANS」が加わったなら、そんな嬉しいことはないですよね。良かった良かった。

さて、そんなことで、今日の一枚は、久方ぶりのエバンスです。
が、エバンスにしてはちょっとばかり変わり種アルバムでしょうか、トニー・ベネットのボーカルとのディオです。

私が「エバンスのソロよりモンクのソロ好み」ってぇことは、皆さんもご存じですよね。しからば、ボーカル伴奏者としてのエバンスはどうか?
私は好きです。
ただ、賛否はあるでしょうねぇ、彼のピアノの魅力は「言葉のいらない説得力」にあるとも言えるわけで、「それがボーカルかぶせなくても」ってところは私もある意味同感です。
それでも、当時の世間ウケは良かったみたいで、今日のこのアルバムは第二弾、タイトルどおり前年に録音した「THE TONY BENNETT - BILL EVANS ALBUM」のアゲイン盤で、おそらくは前作が好評であったればこその第二弾だったのでしょう。

またしてもコルトレーンを引き合いに出させていただくと、ジョニー・ハートマンとの共演盤があります。あれを聴いても言えることは、「基本整っていれば何でも聴かせる」一流のプレーヤーという者はそういうものなのかもしれません。
「THE UNIVERSAL MIND OF BILL EVANS」の中で、兄ハリーが「子供のころ君はピアノを弾くと完璧に弾けるようになるまでやめなかった。」と言っていますが、エバンスにしてもコルトレーンにしてもまさに練習の虫、基本を何度も何度も完璧になるまで繰り返したからこその一流があるわけで、そんな彼らが素晴らしい伴奏を聴かせることになんら不思議はないということなのでしょう。

ともかく、「THE TONY BENNETT - BILL EVANS ALBUM」も、それよりちょっとおとなしめの今日のアルバムも、一聴の価値はある一枚だと思います。

なお、ベネットとエバンスがダブルリーダーという扱いであると思うので、私的にはエバンスのアルバムという形で紹介させていただきます。

TOGETHER AGAIN / TONY BENNETT AND BILL EVANS
1976年9月27~30日録音
BILL EVANS(p) TONY BENNETT(vo)

1.THE BAD AND THE BEAUTIFUL
2.LUCKY TO BE ME
3.MAKE SOMEONE HAPPY
4.YOU'RE NEARER
5.A CHILD IS BORN
6.THE TWO LONELY PEOPLE
7.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
8.MAYBE SEPTEMBER
9.LONELY GIRL
10.YOU MUST BELIEVE IN SPRING


日食とアルデヒドと手鞠?

2012年05月21日 | y-その他

さても、金環日食はいかがでしたか?
我が田舎では青空が拡がり、クッキリハッキリ観察することが出来ました。なによりおそらくは以降全く使い道の無い遮光眼鏡が無駄にならずに済んで「エガッタ、エガッタ」てなところでしょうか。(せこい!)
まっ、日食の話題は各ログ上でも多いに語られておるところでしょうから、私は深く触れずにおこうと思います。(そもそもへそ曲がりですからね。笑)

ところで、関東地方の一部水道水からホルムアルデヒドが検出されたそうでありまして、初動対応の遅れから原因追及が難しい状況にあるそうですね。
アルデヒドといえば、アルデヒド基、-CHOが引っ付いた有機化合物でありますけど、けっこう悪さをする物質が多いわけで、塗装等から来る「シックハウス症候群」なんぞの原因物質として一躍有名になったのがホルムアルデヒドでありましたよね。小学生の頃「キモチワリー」と見ていたホルマリン漬けの標本、あのホルマリンはホルムアルデヒド水溶液であります。
ともかく、何とか原因を究明して再発防止を行ってほしいところです。

水道水に混入していたわけでもないのに、アルデヒドにチョットばかり犯されたS君(ホルムアルデヒドじゃなくてアセトアルデヒド、つまりは二日酔いってヤツね。笑)に呼び出されたのは昨日の午前中でした。
あいかわらずPCがらみの用事だったんですが、まぁ~S君たら眠そうで、
「仕事で疲れてるんだから、日曜の午前中くらい寝てれば」
「いや、そうもしていられない」
でも、あれじゃきっと頭も働かんでしょうねぇ・・・・可哀相に
えっ?本当にそう思うなら、睡眠時間云々よりアルコールを控えるように忠告すればって?バカ言っちゃいけません。そんなこと言ったら、彼は私の馬鹿酒にも付き合えなくなるじゃありませんか。(笑)

そんなこんなで午前中を過ごした私は、午後になっても『夕飯の買い出し』『パソコン教室もどき』と、けっきょく何も出来ないまま
「せめて花でも撮ろうかな」
ってんで、写真に納めたのは

 

ツツジにテッセン、そして、

 ♪てんてんてん鞠、てんて鞠、てんてん手鞠の手がそれて・・・・♪
テマリテマリという種類の紫陽花だそうです。
まさに手鞠のごとく真ん丸ちくて、名前負けしないじつに可愛らしい紫陽花ですよね。

そういえば昔、我が家の茶箪笥の隅にも、母が作った手鞠がぶら下がっていましたっけねぇ、
「何で手鞠なのに、投げて遊んじゃダメなの?」
なんてね。ボクチン可愛い。(笑)

そんな手鞠を想っていたら、思い出したのが、昨年12月に空に浮かんでいたあの皆既月食のお月さんでした。
「うんうん、神秘色の手鞠みたいだったよね。」
というわけで、日食から月食まで、無理矢理話のつじつまが合ったのか?合わなかったのか?ともかく今日はこれでお終い。(笑)

いやいや、お終いじゃないって、『料理当番、本日の一品』です。
『パソコン教室もどき』から帰ってきて、「ど~~れ、始めるか」って腕まくりすると
「今日は、一人で夕ご飯食べてて」
「は~~ぁ・・・・・?」
と、突然の独り飯。せっかく煮物でも作ろうかと思っていたのに、自分だけのために何かを作るってぇのは、どうにも力が入らないものですねぇ、で作ったのは

刺身が傷んでももったいないんで、サーモンマリネを作りました。

こちらは、煮物に使おうと思っていたチクワ。詰まるところ私一人じゃつまみがあればいいわけで・・・こんなんになってしまいました。

しかし、そのままじゃ終わりません。こちらも煮物に入れようかと買って来た豚バラブロックでチャーシューを仕込むことにしました。

今晩のつまみ用だったんですが、ついつい出来上がりが気になっちゃって、今朝切ってしまいました。

朝からチャーシューって・・・どうなのよ?

ちょっと炙って・・・・「う~~~ん絶品!」(笑)
もちろん、夜用にとってありますよ。

さて、今日の一枚は、ザ・スリー・サウンズです。
久方ぶりのブルーノートですが、最近O-クでお逢いしたTちゃん(私より年上でいらっしゃるんですけど)は、ブルーノートから今まさにジャズを聴き始めていらっしゃるそうで、なんやかやとお話しをさせていただいております。
さても、やっとブルーノートが三番目のオフィスに引っ越し、経営的にも安定した頃、このレーベルを支える人気者といえば、ジミー・スミスでありスリー・サウンズでありました。

と、分かったような言い方をするくせに、振り返っておわかりの通り、私はこのブルーノート二大スターをあまり取り上げないという傾向があります。
それは何故か?
まず、ジミー・スミスに関してはオルガンという楽器がそれほどまでに好きじゃないという個人的趣味が原因でしょう。しかし、スリー・サウンズに関しては嫌う理由が見あたりません。だから自分でも不思議なんですよねぇ・・・・

今日のアルバムも、快調なハリスのピアノに何の文句もありません。でも、仮にTちゃんにスリー・サウンズをいの一番に推奨するか?と訊かれると、何故か疑問符が残る・・・・・・自分でもどうしてか分からないんですけどね。
いいアルバムです。

FEELIN' GOOD / THE THREE SOUNDS
1960年6月28日録音
GENE HARRIS(p) ANDREW SIMPKINS(b) BILL DOWDY(ds)

1.WHEN I FALL IN LOVE
2.PARKER'S PAD
3.BLUES AFTER DARK
4.I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
5.STRAIGHT NO CHASER
6.I LET A SONG GO OUT OF MY HEART
7.IT COULD HAPPEN TO YOU
8.TWO BASS HIT


今夜はフィバろうゼェイ

2012年05月18日 | g-i

まったくまぁ、雹が降ったり雷が鳴ったりと、今年は辰年のせいか天の龍がどうにも不可解な動きをなさっているようです。

ところで、ドナ・サマーがお亡くなりになりましたねぇ、享年63歳だったそうで、亡くなるにはちょっと若すぎたようにも思いますが、ともかくご冥福をお祈りいたします。

ドナ・サマーと言えば『ディスコ・クイーン』?ですか、ともかく、70年代にはそれほど興味がなかった私でも、そこかしこで彼女の歌声を耳にしたものでしたけど・・・ディスコ・・・ディスコねぇ・・・・

今や『クラブ』と『ディスコ』の違いもよく分からない私でも、若い頃は踊りに行ったこともあるわけでして、まっほとんどチークタイムに女の子と密着できることだけを目的に行ったという話もありますけどね。(笑)もちろん時代は、お立ち台で扇子だか何かふるもっと以前、いわゆる「フィーバーしようぜ」ってあの時代ですよ。
そうですねぇ、誰の曲で踊ってたんでしょ?
ドナ・サマー?スタリスティックス?アラベスク?アバ?ビージーズ?忘れちゃったなぁ・・・・あははは、やっぱつのだ☆ひろの「メリージェーン」か(笑)

ジュリアナの頃は、娘がコタツの上で踊ってました。(笑)


私の時は、このブームの頃ね

始めて行った『ディスコ』ってぇと・・・・高校2年生の夏だったでしょうか、仲間内で仙台豪遊?????ともかく、七夕時期に合わせ仙台の高校へ進学した友人の寮を起点に遊びまくった時だったと思います。
「入っちゃおうぜ!」
みたいなノリで突入したものの、異様な雰囲気に押されてドギマギしましたっけねぇ・・・・・それでも酒の勢いを借りて(真似しちゃいけませんよ)適当に踊ってきたように覚えています。まさに「若さ」ですかね。

その後、大学生時代は「踊るより呑む」に徹していましたから、ほとんど『ディスコ』には無縁だったように思います。
回数的に一番行ったのは、就職して間もない頃だったかな?
同期の連中と横浜の『ディスコ』へよく行きました。
そうそう、そん時、横須賀のバンドマンの娘さんが同期におりましてね。それこそチークタイムでその女(こ)の胸の大きさを再発見した・・・・・・
ん・ん・ん、ともかく、その頃がピークで、その後はやはり私には「踊るより呑む」が性に合っていると悟り、『ディスコ』からは足が遠のいたのでありました。

今年度から、小学校ではダンスが必修になっているそうですけど、ああいったものでエネルギーを発散するというのは悪い事じゃありませんよね。こんな私でも、適当とはいえ、大汗かいて踊った後は気持ちが良かったように覚えてますもん。
この歳になったって、そりゃもうア~タ、2008年のクリスマスを思いだしてください。(こちらね)
気分も疲れも後味も悪かぁないんだから・・・・
「よし、こんど『クラブ』デビューしちゃおうかな?」
って、それは無い!

ドナ・サマーの訃報に、そんな事を思ったバブでありました。

さて、今日の一枚は、ハービー・ハンコックです。

・・・・が、「今日の話題に合わせて」的発想はご理解いただくとしても、私がジャズとは決して認めない一枚を紹介することはどうなんだろう?との疑問はどうにも自問してしまうところです。


マイルス時代もですが、私がハンコックを敬遠する最大の理由は、「HEADHUNTERS」にあるわけで、「V.S.O.P.」以降、素直にアコースティックをやってりゃよかったんですよ。それがア~タ、このアルバムでしょ
「だってぇ、どう聴いたってこれジャズじゃ無いっしょ」(笑)

とまぁ、それは人それぞれ、例えばコルトレーンの「KULU SE MAMA」を聴いて、「これってジャズか?」と訊かれたとき、「ジャズじゃん」と自信を持って答える私もおかしいっちゃおかしいのかも知れませんしね。

ともかく、ボコーダー導入という記念すべきアルバム?がこれでありまして、いわゆるディスコ・ビートを取り入れたクールでファンキーなフュージョン(あはは、完全にどっかからいただいてきたコメントみたい)をお聴きください。

SUNLIGHT / HERBIE HANCOCK
1977年8月~1978年5月録音
HERBIE HANCOCK(key,vo) BANNIE MAUPIN(ss) WAH WAH WATOSON, RAY PARKER Jr.(g) BYRON MILLER, PAUL JACKSON, JACO PASTORIUS(b) LEON"NDUGU"CHANCLER, JAMES LEVI, HERVEY MASON, TONY WILLIAMS(ds) BILL SUMMERS(per) RAUL REKOW(conga) BABA DURU(tablas) PATRICK GLEESON(aditional synth)

1.I THOUGHT IT WAS YOU
2.COME RUNNING TO ME
3.SUNLIGHT
4.NO MEANS YES
5.GOOD QUESTION


母の日の無神論者?

2012年05月14日 | d-f

ちょいご無沙汰でした。
ここ10日間ほど何かと小忙しいというか、姉夫婦が突然泊まりがけで来たり、身近に不幸があったり、はたまたMさんのお店の人手不足が重なったりといろいろございまして、やっとホッと出来たのは昨日の日曜日になってからでした。
するとこんな私でも疲れてたんでしょうか、寝坊をしてしまいまして、午前10時半過ぎまで爆睡・・・・ある意味ビックリです。
でも、寝過ぎもいけませんね。なんだか一日ボケ~~~っとした感じで、あれだけ寝たはずなのにレコードを聴きながら生あくびなんかばっかしちゃって、どうにも締まらない休日でした。

ところで、その日曜日は『母の日』でありましたが、みなさんはお母様に何かしてさしあげましたでしょうか?
私なんぞ、エバレル事でもありませんが、ここ数十年何もしたことがありません。(笑)なにしろ無神論者ですから(関係ないだろ!)

昨日の昼前のこと、私がまだ半分寝た常態で珈琲を飲んでいると
「○○、これ電池が無くなったのかなぁ」
と、ボロボロの携帯ラジオを手に母がそんなことを言ってきました。
「いやいや、電池が無くなったのかもしれないけど、それ以前にそろそろそのラジオやめれば」
「そっかぁ?」

父が亡くなって以来、母は夜眠むれなくなるとNHK第一放送を聴くのがクセみたいになっていて、以前にも
「なら、置き型のもう少しよさげなラジオにすれば」
と言ったこともあったのですが
母曰く、
いろんなスイッチが付いていると訳分からない、NHKさえ聴ければいい、それに大きいと邪魔になる、故に一局だけ聴ける(AMだけ聴けるの意)ちっちゃいのが良いんだそうで
「分かった分かった、そんじゃ電池買って来てやるから」

てな事で、いかに怠くても夕食を準備せねばイカン私は、その買い出しついでに電気屋さんに立ち寄りました。
「そっかぁ、珍しく母の日プレゼントでもしようかな」

あはは、何が母の日プレゼントだっちゅうの、何と電池代込みで980円ですよ。酷いもんだ。
それでも、NHKにチューニングして
「ここ回して、カチっていったら聴けるから」
とわたすと、母は期待以上に喜んでくれました。
まっ、「エガッタ、エガッタ」(笑)

と、怠い中にもエエ事もしたという日曜日の〆は、もちろん『料理当番、本日の一品』です。

まずは豚トロのネギ塩焼き、焼いた豚トロにネギ塩ダレをからめただけというじつに手抜きな一品ですが、そこそこ好評でした。ポイントは「豚トロの余計な油をしっかり取る」そのあたりかな?

もう一品は、アボガド・マグロ・サラダです。今回はごま油も加えてちょつと香ばしさを出してみましたが、なかなかなお味でしたよ。

さらに、前回の日曜日は姉夫婦が来たこともあって、手羽元のトマト煮、初鰹の造り、生わかめのサラダ、揚げ鱈と揚げ豆腐の雪見餡、等々作り大宴会とあいなりまして、写真を取り忘れてしまいました。その代わりと言っちゃなんですが、姉夫婦が帰った翌日も晩飯を作らされるハメになりまして、その時の一品も

まずは、前日残った手羽元の煮物。

もう一品は、あはは、私用のつまみですね、揚げの中身は大根葉の塩もみ、カラシを納豆に合え詰め込んであります。

さて、今日の一枚ですが、もちろん以前紹介済みのエリック・ドルフィーです。

昨日ボーッとしながら聴いたのは、サド・ジョーンズの「THE MAGNIFICENT THAD JONES」、マルの「ALL ALONE」、モンクの「THELONIOUS MONK AND SONNY ROLLINS」、ケニー・ドリューの「DARK BEAUTY」、ブッカー・リトルの「BOOKER LITTLE」、そしてこの「IN EUROPE, Vol.1」でした。
「どういう組み合わせじゃい!」との仰せもございましょうが、一人で聴くのに文句は言わせません。(笑)

それでね。いつもならこのアルバム、先にB面を聴くのが通常なんでありますが、昨日は素直にA面から聴きました。そう、飛び入りチャック・イスラエルとのディオ「HI-FLY」から聴き始めたわけでして・・・・
ドルフィーを聴くときに、コルトレーン同様私がボーッとしていられないのは、すでにみな様ご承知の通りでありますが、昨日もこの時ばかりは目を覚まして聴き入っていました。(笑)
間近に聞こえるドルフィーの息づかい、イスラエルのベース上で彼の奏でるフルートは、ただただ私を覚醒するばかりか、別世界に引きずり込みそうな・・・・・・
「あ~あ、これで「GOD BLESS」のバスクラを聴いたら、一時間は余韻に浸れる」
てなもんですよ。
「悪いけど、アクセンもモーズホルムもエルニフもどうでもいいの」
なんと、私は酷い人でしょうかねぇ
そんなアルバムです。(って、なんのこっちゃ)

ERIC DOLPHY IN EUROPE, VOL.1 / ERIC DOLPHY
1961年9月8日録音
ERIC DOLPHY(fl,bc) BENT AXEN(p) CHUCK ISRAELS(b) ERIK MOSEHOLM(b) JORN ELNIFF(ds)

1.HI-FLY
2.GLAD TO BE UNHAPPY
3.GOD BLESS THE CHILD
4.OLEO

おまけ、

最近、ビール+トマトジュース、いわゆる『レッド・アイ』にはまっております。
きっかけはO-クママに
「チェイサー飲まないんだから、これでも喰らえ」
と、飲まされたのがそもそもなんでありますけど・・・・
何がイイってア~タ、第一だろうが第三だろうが(第一は無いか)、ビールテイストのものであればどれもそこそこ美味しいということ、そして、確かに悪酔いしない気がします。
最近自宅で飲むときには、ウイスキーはもとより日本酒でも、チェイサーがわりにこれをいただいています。


寝不足も三文の得?

2012年05月02日 | m-o


一昨日は徹夜仕事で、帰宅したのは昨日の朝7時過ぎ、シャワーを浴びて、ビールと少量のウイスキーをいただいてから床に就いたのは9時近かったでしょうか、まっ明けのお休みの日でしたから「ゆっくり寝られるかなぁ・・・・・」なんて、最低でも5時間程度の睡眠を狙ってたんですが、そんな日に限って何かがあるんですよね。
いやいや、事件とか事故とかハッキリ言って緊急性がある事じゃなかったんですよ。

ガタガタガタ、ペチャラクチャラ、
やはりいつもは寝ていない時間帯の睡眠では眠りが浅かったのか、そんな音で目が覚めたのが12時前でした。
「なんだよう、まだ3時間ぐらいしか寝てねぇじゃん」
頭はボ~、目はシバシバ、なのにもう一度寝ようとの努力は結果へと結びつきません。
しかた無し無し雨戸を開けると、その音を待っていたかのように母が
「○○、起きたか?起きたんなら頼みがあるんだけどなぁ」
ボサボサ頭で(二階から)降りていくと、母の友人Wさんが
「あっ、すいません、こんな格好で・・・おはようございます。」

用というのは、そのWさんの家のテレビが昨夜突然映らなくなって、できれば診て欲しいというもの、
(「俺は、電気屋じゃないし、まして現代のテレビなんか直せるわけねぇだろ!」)
と思いつつも、どうしてもという母の願い
(「母の日も近いし、しかたねぇか」)

てなことでWさんのお宅へ、
見えなくなった原因はナンチャありません。DVDデッキからテレビ本体へのアンテナ線バイパスが外れていただけでした。無事問題解決です。
そしてその後ですよ。「早起きは三文の得」というよりは「寝不足も三文の得」でしょうかね、ちょつとした幸運が舞い込みました。

Wさんのお宅とは、以前お話しした『JBL4430』があるあのお宅なんでありまして、
「そういえば○○ちゃん(私のことです)、この前納戸を整理していたらレコードが出てきたんだけど、見てみる?」
「ぜひ見させてください。」

今回はカメラを持っていかなかったので
前回の時の写真です。

亡くなられた御主人がクラシック好きだったということもあり、ほとんどがクラシックのLP、そこに数枚のジャズレコードが埋もれていました。
「フムフム、チャリー・パーカーにMJQ、それからぁ・・・・・・あっ!これって「MIGHTY MONK」?だよね、そうだよね?」
って、その場の誰に訊いても分かるわけないんですが。

(カメラ無しだったので)こちらはネット上の写真を拝借しました。

ここで「MIGHTY MONK」についてご説明させていただきますと。
じつはこれ中身はリヴァーサイドの「BRILLIANT CORNERS」なんです。なんですが、この「MIGHTY MONK」は、他の「BRILLIANT CORNERS」と違ってステレオ盤なんです。それもリヴァーサイド独自で試みたステレオ再現盤。
私は本で存在とどんな物だったのかは知ってはいたものの、未だかつて本物を見たこともなかったし、まして音を聴いたことなんてあるわけもなく・・・・
「あのう~~~、これ、聴いてみてもイイですか?・・・あっでもプレーヤーがダメなんでしたっけ?」
「あ~大丈夫、この前息子が来て動かしてみたらちゃんと動いたのよぉ、どうぞ聴いて」
(「ウヒョヒョ~~~イ、『JBL4430』で、「MIGHTY MONK」って・・・・う~~~ん、寝不足してヨカッタァ」)

聴きましたよぉ、じゃっかん遠慮してボリュームは抑え気味でしたが、なんとか『JBL4430』が活きる程度の音を出し・・・・
「ん??????????」
あはは、じつに面白い。なんとも気持ちの悪い違和感?
普通、無理矢理のステレオ化でも、私なんぞのオンボロ耳にはそれほどの違和感を与えるものじゃないんですが、この「MIGHTY MONK」ってぇ代物は別物ですね。
これがリヴァーサイド独自のステレオ化が原因なのかどうかは分かりませんけど、その後このステレオ盤が再発にならなかった理由は充分に分かった気がしました。(笑)

とにもかくにも良い経験でした。
やっぱり「いろんなものを聴いてみる」これに勝るものは無いんですねぇ。
帰りの道すがら
「ところでかあちゃん、あのステレオ、これからどうすんだろうねぇ?」
「息子さんがどうにかすんだろ」
ほんとうは「譲ってくんねぇかなぁ」と言いたかったのですが、母にそんなこと言った日にゃ
「何処にどう置くんだい!これ以上ガラクタを増やさないでよ!」
と言われるのがオチですから、グッとこらえたバブ君でありました。(地震でもろくなった二階の床が落ちるかもしれないしね。笑)

さて、てなことで、今日の一枚は、もちろん過去に紹介済みではありますけど、モノ盤「BRILLIANT CORNERS」です。
4日間かけて録音された移籍後初のオリジナルアルバム(カバーアルバム二枚を経て)は、最高の出来ではあったものの、ステレオ化を最初からイメージした録音では無かった事は、昨日あらためて実感しました。
まっ、我が家のステレオシステムで、その違いがあれほど明確に出る事は無いかもしれませんけどね。

BRILLIANT CORNERS / THELONIOUS MONK
1956年10月9,15日, 12月7日録音
THELONIOUS MONK(p) ERNIE HENRY(as) SONNY ROLLINS(ts) OSCAR PETTIFORD(b) MAX ROACH(ds) CLARK TERRY(tp)[5] PAUL CHAMBERS(b)[5]

1.BRILLIANT CORNERS
2.BA-LUE BOLIVAR BA-LUES-ARE
3.PANNONICA
4.I SURRENDER, DEAR
5.BEMSHA SWING