JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

エネルギーは汚い???

2010年07月31日 | j-l

一度涼しくなっての暑さは、さらに応えそうです。みなさんも体調にはじゅうぶんご注意下さいね。

涼しさが残る昨晩は、PCも開かずに久しぶりに自宅でゆっくり過ごしました。
食卓での晩酌はビール一本に止め、入浴を早めに済ませて再度飲み直しというパターンです。(これが一番ゆっくり出来ますよね。笑)
ただ、いつもならレコード相手に独り酒というのが定番なんですが、昨晩は今日返却をしなければいけないDVDがあったもので、お相手はテレビ画面でした。
観たのは『シャーロック・ホームズ』

シャーロック・ホームズなんて、ずいぶん昔に読んだっきりなので、原作がどうのこうのといった感覚はないものの、勝手にイメージするホームズとはロバート・ダウニー・Jrが演じたそれはかなり違っていたように思います。(ワトソン君もね)
じっさい原作者アーサー・コナン・ドイルがイメージした「体格は痩身で身長は少なくとも6フィート(180センチメートル)以上、鷲鼻で角張った顎が目立つ」てなホームズとも見た目から違っているようですけど。

そうですねぇ、私の感じとしては「アルセーヌ・ルパンがルパン三世になったみたい?」そんな感じでしょうか。でもね、ロバート・ダウニー・Jrのシャーロック・ホームズもこれはこれで嫌いじゃありません。
それに、自宅で酒を飲みながら観るには「じつに楽しくてよろしい」映画でした。

人間ね、完璧すぎるとイカンのですよ、どこかユーモアがあってヌケている、そのくせ「やることはやるよ」みたいなね。このホームズにはそんな魅力があるんだと思います。

この映画の中で描かれていた「19世紀末ヴィクトリア朝のロンドン」ですが、建設途中のタワーブリッジや造船所のドック、ガス燈、馬車・・・・・まさに産業革命がもたらした「資本主義いらっしゃあ~~い」みたいな雰囲気がよく出てましたよねぇ
その雰囲気が、映画の中身とは違ってへんに退廃的に見えたのは私だけでしょうか?
産業が作り上げる物なんてぇのは、けして美しい物とは言えないのかもいれませんねぇ
繁栄が貧富を生み、貧富が退廃を招く・・・・う~~~ん、現代日本の実状か?

そうそう、私が唯一見ているテレビドラマ『龍馬伝』(今は大好きな綾瀬はるかちゃん主演の『ホタルノヒカリ2』も見てますけど。笑)で描かれている京都の路地裏、描き方としては似たような雰囲気を感じました。(だんぜん「19世紀末ヴィクトリア朝のロンドン」のほうが汚らしく感じましたけど)
今さっき言っていたこととは真逆のようですが、それは時代に突き動かされている人たちがもたらすエネルギーであるのかも・・・・なんだかよく分かりませんよね。(笑)

ともかく、『シャーロック・ホームズ』は普通に面白い映画で良かったね、っつうことで。(笑)

さて、今日の一枚は、ユセフ・ラティーフです。

今日の目覚めの一枚だったんですが、朝から聴くアルバムじゃないという方もいるかもしれませんけど、私は好きですねぇ朝聴くの(笑)
私の場合、朝一でレコードを聴くってぇのはいささか面倒なので、このアルバムもCDに落としたものを聴くんですが、朝用にB面を先に収録してあります。
「LOVE THEME FROM "SPARTACUS"」から「SNAFU」への流れが、私の目覚めにはじつに良く合うんでありますねぇ。ただ「PURPLE FLOWER」が始まると、もう一度寝てしまう可能性があるんで「SNAFU」で確実に起きなくちゃいけないんですけどね。(笑)

しかしまぁ、バリー・ハリスってぇのはまさに「名バイプレーヤー」って感じを強くさせてくれるアルバムでもあります。好演です。

EASTERN SOUNDS / YUSEF LATEEF
1961年9月5日録音
YUSEF LATEEF(ts,fl,oboe) BARRY HARIS(p) ERNIE FARROW(b,rabat) LEX HUMPHRIES(ds)

1.THE PLUM BLOSSOM
2.BLUES FOR THE ORIENT
3.CHING MIAU
4.DON'T BLAME ME
5.LOVE THEME FROM "SPARTACUS"
6.SNAFU
7.PURPLE FLOWER
8.LOVE THEME FROM "THE ROBE"
9.THE THREE FACES OF BALAL


ハムは諦めチャーシューにでも

2010年07月29日 | a-c

午前中はなんとかもっていた空も午後からは雨が降ったりやんだり、ハッキリしない空模様はけして気分がよいものではありませんが、なにしろ暑さを感じないのがよろしいですなぁ、「もうこのまま秋になってしまえ!」連日の猛暑にそんなことさえ思ってしまいます。

今日7月29日は『アマチュア無線の日』なんだそうでありまして、以前申したように完全なペーパーではありますが、私もいちおうアマチュア無線の免許を持っていますので、無関係ではありません。(一回だけすれ違った有名人と「無関係じゃない」と言っているようなものですけど。笑)

「アマチュア無線ねぇ・・・一時流行ったけど未だにやっている人なんかいるんかねぇ?」
とは、我が同僚。
どうにもこういう言い方をされると
「未だにプレヤーで聴いているヤツは少ねぇんじゃねぇ」
って、言われているみたいで、ちょっくら反発したくなるんでありまして
「いやいや、まだまだアマチュア無線の魅力にとりつかれている人は多いと思うよぉ」
と、根拠もなく言ってしまいました。

調べてみるとJARL(日本アマチュア無線連盟)の会員数は年々減少しているようでありますが、それでも七万人以上おるようですし、未だコンテストも開かれているようですから、私が思わず言ったこともまんざらウソではなかったようです。

昔、映画やドラマで、モールス信号を使って伝達する、ほら、閉じ込められた人が鉄パイプかなんかで外部に連絡をとるみたいな、そんなシーンが幾つかありましたよねぇ、あんなんを見て「モールス信号が分かったらカッコエエよねぇ」なんて思った方はいませんでしたか?
私なんかはちょっと憧れましたねぇ、それがアマチュア無線の免許を取ろうと思った一因だったようにも思います。実際は、最初に取った電話級(今は第四級っていうんでしょうか)には、電信は必要なかったんですけどね。それでも、モールス符号表やQ符号表なんてぇのを一生懸命眺めてましたっけ(笑)そんでもって、必ず最初に覚えるのが「ト・ト・ト ツー・ツー・ツー ト・ト・ト」つまり「SOS」だったりするんですよね。(笑)

最近は、モールス信号に変換してツイッターに書き込めるサイトやiPhoneのアプリにも「モールス信号に変換する」なんてぇのがあるそうですから、覚えなくても分かっちゃったりするんですかねぇ?

私は改めてハムになる気はありませんが、現役のハムにはぜひとも頑張っていただきたい、そう思うのでありました。
えっ?だれですか「今のバブならハムになるにはピッタリな体型だ」なんておっしゃるのわ。言っちゃなんですが、私はねぇ、脂身が多いんでチャーシューにした方がイイと思いますよ。ってオイオイ。

さて、今日の一枚は、ジョイス・コリンズです。
先日、今年の1月3日にジョイスが亡くなったことを知りました。
享年79歳だったそうですが、ユタ・ヒップ、マリアン・マクパートランド、メリー・ルー・ウィリアムス、バーバラ・キャロル、そして秋吉敏子らとともに、女流ピアニストとしては、一時代を築き上げたお方でありました。遅ればせながらご冥福をお祈りいたします。

とか言いつつ、ジョイスに関しては活躍の中心がLAだったということも・・・あったかな、私はさほど注目したピアニストではなかったかもしれません。
この初リーダーアルバムも、名前を変えて出ているレイ・ブラウンのプレイに注目してしまう一枚になっていました。

ジョイスに関しては、可もなく不可もなく、じつにキッチリとそつのない演奏だとは思うんですが、インパクトに欠けるように思います。
つまり、聴いていてマイナス点は何もないのにプラス点を入れにくい、これを女性らしいと評したら完全な男女差別ですので、私はそうは申しません。

ただ、ユタ・ヒップしかり、秋吉敏子の回顧を読んでもしかり、当時、女流ジャズピアニストの歩んでいる道は、けしてブイブイと肩を切って歩ける道ではなかったのか?なればこそ、ファーストアルバムにオリジナルを一曲しか収められず、冒険など以ての外ってなところもあったのかなぁ・・・なんてね。

GIRL HERE PLAYS MEAN PIANO / JOYCE COLLINS
1960年6月1,2日録音
JOYCE COLLINS(p) ROY GREEN[RAY BROWN](b) FRANK BUTLER(ds)

1.I LET A SONG OUT OF MY HEART
2.JUST IN TIME
3.WALKIN'
4.I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL
5.THE END OF A LOVE AFFAIR
6.DAY IN , DAY OUT
7.SOMETHING'S GOTTA GIVE
8.AH , MOORE
9.BLUE JAY


フォアグラも役にたつ?かなぁ?

2010年07月27日 | m-o

愚痴っぽくなるんでもう天気の話はよします。(笑)

臓器移植法の改正によって、7月17日から意思表示内容も変わりました。
以前より(社)日本臓器移植ネットワークにネット登録している私の所にも、先日再登録を済ませた新意思登録カードが届き、さっそく財布の中に携帯しています。

私の場合は、親族への提供を優先した上で「眼球以外の臓器を、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植の為に提供します。」との意思を、家族並びに(社)日本臓器移植ネットワークにも伝えてありますが、以前も言ったように、もし「私は、臓器を提供しません。」とのお考えの方でも、その旨を登録しておけば、いざという時に医師も家族も迷うことなくその意思を尊重してくれるわけですからね。

特に今回の改正では、なにかと話題になった15才以下の臓器提供云々もさることながら、臓器摘出の要件に「本人の臓器提供の意思が不明の場合であって、遺族がこれを書面により承諾するとき」という項目が加わったことで、意思を曖昧にしたまま脳死、あるいは心停止となったときに「遺族の判断」という重い負担を家族に強いる可能性が高まったともいえます。

1968年に札幌医大で行われた心臓移植手術、あのニュースを聞いて、子供だった私は単純に「日本の医術は進んでるんだなぁ」となんだか誇らしげに思った記憶があります。
その後、脳死の解釈や生死観、倫理観、宗教観、等々、いろんな問題が論議され、日本の臓器移植は世界に遅れをとることになるわけですが、それもまた日本人特有の観念であり、全部を否定できるものではないと少しは大人になった私は思っています。
なればこそ、本人の意思表示が重要であると思うんですよねぇ

一昨年の調査で内閣府は意思表示カードの携帯率は、たった8.1%程度と発表しています。
みなさんもどうでしょう、このさいひとつ意思表示をしておきません?
ぜひとも登録されることをお勧めします。(意思が変わればいつでも登録し直せますしね。)
まずは、(社)日本臓器移植ネットワーク www.jotnw.or.jpをチェックしてみて下さい。

ただねぇ、私の肝臓を誰かにもらっていただいたとして、その方が大酒飲みになっちゃったりしたら申し訳ないんですが・・・・・えっ?その前に私のフォアグラはすでに使いものにならないだろうって? いいんです、そのへんは医師が判断してくれるんですから(笑)

さて、今日の一枚は、お久しぶりのチャールス・ミンガスです。

「ジャズとポエムとの共演」って、ねぇ?どうなんでしょ?
てなかんじですが、ミンガスは「ザ・チル・オブ・デス」なんて詩を突っ込んでみたり、アルバム「THE CLOWN(道化師)」でもタイトル曲で同様のチャレンジをしています。
どう評価されようともこのチャレンジは、以降挑戦し続けるんでありますが、それをそのまんまアルバム名にしちゃったのが今日の一枚ということになります。

「SCENES IN THE CITY」で示されたその試みは・・・・・う~~ん、好き嫌いが出るんですかねぇ?私は嫌いじゃありませんよ。

ポエムとの云々もですが、このアルバムにはいろんなミンガスらしさがちりばめられているようにも思います。
それは、まさに「直立猿人」「道化師」と、ミンガススタイルが確立した直後のアルバムであるからでしょうか。

私は、けして悪いアルバムじゃないと思っているんですが・・・・・
本日はCDでの紹介です。

MODEM JAZZ SYMPOSIUM OF MUSIC AND POETRY / CHARLES MINGUS
1957年10月録音
CHARLES MINGUS(b) BILL HARDMAN(tp) CLARENCE SHAW(tp) JIMMY KNEPPER(tb) SHAFI HADI(as,ts) HORACE PARLAN(p) BOB HAMMER(p) DANNIE RICHMOND(ds)

1.SCENES IN THE CITY
2.NOUROOG
3.NEW YORK SKECHBOOK
4.DUKE'S CHOICE
5.SLIPPERS
6.WOULDON'T YOU
7.BOUNCE
8.SLIPPERS (alternate take)


「三わ」離脱!

2010年07月25日 | s-u

この週末は暑いのもさることながら、何かと忙しくてゴタゴタしておりました。しかも、我が家には私以外誰もいないという、「暑いわ」「忙しいわ」「寂しいわ」って「♪わっわっわぁ、わが三つ」だったのですよ。

しかぁし、7月といえばコルトレーンの命日だけではありません、れいの行きつけのバー、○ークママの誕生月なわけで、つまりその誕生月をダシに常連さんが集まる『飲もう会』を行う月なのであります。
今年も自称二十歳の美人ママ(そう言わないと殺されかねないですから)を祝う、その『飲もう会』が週末にありました。
「暑いわ」「忙しいわ」はともかく、それで「寂しいわ」は解消され「三わ」は免れたのです。

まっ美人ママ(しつこい!)の誕生会ですから、手ぶらってぇのもなにかと思いまして、娘の誕生日プレゼントでもお世話になった、雑貨とアクセサリーのお店『Ordonnance(オルドナンス)』kapuさんに、またまたお世話になることにしました。
「お幾つくらいの方なの?」
「自称二十歳・・・・いやいや、私よりは若いんですけどね、ウン十代ウンばくらなんですけど」
「どんな方なのかしら????」
「ハッキリ言って男っぽいというか、シャキシャキしてるっていうか・・・・」
「サッパリした方なのね、それじゃ私みたいな性格の方だわ」
たしかそんなやり取りだったと思いますが・・・・
ともかく、
「キャンドルなんてどうです?」
と、kapuさんに勧められたのがこちら、

けっきょくこれを持っていそいそと出掛けたのでありました。

前回、3月の『飲もう会』でも、目隠し写真をこのブログに掲載したことを酷く怒られましたので、写真は山のように撮ったのですが、これだけノイズをかけて小さかったら大丈夫でしょう、とりあえず今回の『飲もう会』「それはもう大騒ぎさ」でした。

普段はそれぞれ全く違う生活をおくる人たちが、一軒のバーで知り合い、集まればまるで古くからの友人のごとく酒を交わす、これすべて○ークママの人柄が成せるところなんでありましょうけど、それにしても、私を筆頭に中年オヤジと気持ちの若い美女の酔っぱらいが若者以上に弾けると・・・・・凄いものがあります。(笑)

ともかく、楽しい宴は当然のごとく深夜遅くまで続き、完全に私は「寂しいわ」と感じる暇もなかったと、そういうことでした。
あらためて、
「○ークママ、ウン歳の誕生日おめでとう、これからも身体に気を付けて、私たちに気の置ける場を提供し続けてくださいね。」


これも、出席者からママへのプレゼントなんですが
ぬいぐるみじゃなくて、転げ回りながら笑うという
おもちゃです。 これが愛らしくて・・・・・・・・・(笑)

てなわけで、今日も独りの私は、日曜日であるものの気張った料理を作る必要性がなかったので、つまみ一品+お新香で夕食は済ませてしまいました。
『料理当番、本日の一品』は、そのつまみ一品です。

以前も同じような巻物を作りましたが、今回の中身は、海苔巻きの方がアボガド鮪、卵巻きがシーチキンと崩したポテチをマヨネーズで和えたベースに、カニかま+アスパラ、そして生ハムもいっしょに巻き込みました。
「三わ」でもしっかり飲めるから不思議ですよねぇ(笑)

さて、今日の一枚は、ちょっと脱線してしまうかもしれませんけど、ジャズというよりブルースですね、ベッシー・スミスです。
ビリー・ホリデイはじめ多くのジャズボーカリストが影響を受けたというシンガーですし、ルイ・アームストロングをはじめ、ジャズミュージシャンがバックを勤めていますから、まぁエエでしょ。(笑)

あたしは九歳のときから、ステージに立ってきたんだよ。そこがサーカスであれ、ぼろぼろのテントであれ、どこでも歌ってきたんだ。客のひわいな冗談には、もっとひわいなジョークと歌で、対抗してやった。
あたしの人生は戦いだった。ひとときの憩いに、ジンを飲んで何が悪い。みんな飲んでいるじゃないか。・・・・・・・

以前紹介した中川ヨウ著『ジャズに生きた女たち』の第2章「ブルーズの女帝 ベッシー・スミス」の一節であります。

「ブルースの女王」ベッシー、彼女の最初のレコーディングはコロンビアと契約した1923年、アルバータ・ハンターの曲「DOWNHEARTED BLUES」だったてんですから、関東大震災の年ですよね。
最後の録音が1933年、「五・一五事件」の翌年?自動車事故で亡くなったのが1937年43歳、「二・二六事件」の翌年ですよ、ねぇ、そりぁア~タ古い話ですわ。

とうぜん、「ザ・ブルース・ムービー・プロジェクト・シリーズ」がらみで買ったこのCDも、録音はとんでもなく古いということになります。

でも、私なんざぁち~っとも古さを感じないんであります。
なんて言ったらいいかなぁ、英語が苦手ですから本当の意味は分かっちゃいないんですけど、じつに味があるというか、心に染みてくるというか、そういった感覚に古いも新しいも無いですよね。
たまには、こういった一枚も良いものですよ。
(本日は、録音日、共演者名は省略させていただきます。)

MARTIN SCORSESE PRESENTS THE BLUES / BESSIE SMITH

1.A GOOD MAN IS HARD TO FIND
2.I AIN'T GOIN' TO PLAY NO SECOND FIDDLE
3.ME AND MY GIN
4.MUDDY WATER (A Mississippi Moan) 
5.THE St. LOUIS BLUES
6.'TAIN'T NOBODY'S BIZNESS IF DO
7.CARELESS LOVE
8.THE YELLOW DOG BLUES
9.NEED A LITTLE SUGAR IN MY BOWL
10.DOWN HEARTED BLUES
11.NOBODY KNOWS WHEN YOU'RE DOWN AND OUT
12.ON REVIVAL DAY (A Rhythmic Spiritual) 
13.SEND ME TO THE 'LECTRIC CHAIR
14.GIMME A PIGFOOT AND BOTTLE OF BEER
15.BACK WATER BLUES


へそ曲がりより素直さかな?

2010年07月22日 | p-r

今日も晴天、笑いかける太陽さんが、じつに意地悪で憎たらしい上司のように見えてしまうのは、私の肉襦袢のせいばかりではありません。あつ・・・・・いや言うまい、言ったところで涼しくなるわけでもないですから


母は朝から庭に水をまいていましたけど
まさに焼け石になんとか、何の効果も無さそうです。

同僚と車で走っていると、『24時間テレビ』の福祉車両とすれ違いました。
「そういや、今年ももうすぐですねぇ24時間テレビ」
と、O君
O君は以前、同番組のボランティアをやったことがあるんだそうで
「へ~~~、O君がねぇ」
私なんぞは、どうにも同番組にうさん臭さというか、商業主義的というか、売名行為的というか、そういった変なイメージを持つひねくれ者なもので、あまり興味を持っていないのですが、O君のように素直な心で同番組に係わる人も多くいることを再認識せねばいけませんね。

同番組がスタートしたのは、たしか私が学生時代だったと思います。
何故覚えているかというと、当時お付き合いしていた彼女と二人で二つ年下の後輩が「暑さで死んでいるかもしれない」てんで、彼のアパートにアイスか何かを持って顔を出したときがありまして、その時、生ゴミ臭漂う蒸し風呂のような部屋で彼が必至に見ていたのが、同番組の初回放送だったからです。

そうしてみると、ずいぶん長くやってるんですよねぇ『24時間テレビ』、ラジオの『チャリティー・ミュージックソン』と、どっちが古いんでしょ?
そうそう、以前、萩本欽一氏にお会いしたときに、
『24時間テレビ』にも『チャリティー・ミュージックソン』にも、大将は係わっておられましたよね」
てな話を持ち出しましたが、何となく自然にそうであったというようなお話しだったように覚えています。そこには変な奢りも使命感も、売名的意識も無かったのでしょう。

私のように、こういった番組にちょっとした違和感を感じる方も少なくないと思います。
でも、それが売名行為だろうと何だろうと、げんに今日すれ違った福祉車両は、誰かの手助けになっているわけで、その成果を否定できるものではありませんよね。
何もせずに文句ばかり言っている私よりはるかに、ボランティアで参加するまで同番組に興味を示すO君のほうが素敵であるように感じます。

とか言いつつ、私は今年の『24時間テレビ』にも、ほとんど興味を示さず終わってしまうと思います。へそ曲がりですから。(笑)

さて、今日の一枚は、ポニー・ポインデクスターです。
ポニーのアルバムというと、私は唯一「GUMBO !」を所有しているだけで、今日のこのアルバムも、「ポニー云々」というより、「ドルフィーが参加している」という認識で、いずれ手に入れようと考えていた一枚でした。(あまり積極的ではありませんでしたが)

それが、三、四ヶ月前でしょうか、CDへの落とし込みを頼まれたレコードの中にこれが含まれていました。
アルバム10枚ほど頼まれたのですが、唯一ジャズと呼べるのがこの一枚で、一瞬
「この人どういう趣味してんだろ?」
なんて思ったりして・・・・でも、
「そもそもレコードプレーヤーが無いから、CDへの落とし込みを頼んだんだし、欲しかったらあげるよ」
と、なんとも気前の良いことを言っていただきましたから、その方を悪くは言えません。素直に
「ありがとうございました。よっNYさん、男前!」(笑)

ってことで内容ですけど、
私の個人目的であるドルフィーは、2曲のみの参加、しかもまともなソロは1曲だけと言ってもよいかもしれません。もちろん、一発でドルフィーだと分かる演奏ではありますが。
ドルフィーのそれも含め、3ノネット(一部ボーカルが加わっていますけど)の演奏が収められていて、凄いのがその面子です。最もマイナーな名前がリーダーのポニーだったりします。(笑)

そんでもって出来はどうかというと、う~~~ん、あまり私好みでは無いかも(笑)
やはり、個々の小編成バンドの方が、私は良いと思います。ドルフィーは別ものとしても、各人の良さが前面に出たアルバムとは言い難い・・・・ある意味、そこが聴き所なのかなぁ?

PONY'S EXPRESS / PONY POINDEXTER
1962年2月16日録音
PONY POINDEXTER(as,ss,vo)
[1.2.4.9,11] PEPPER ADAMS(bs) DEXTER GORDON, BILLY MITCHELL(ts) PHIL WOODS, GENE QUILL(as) GUILBO MAHONES(p) BILL YANCY(b)
[3,5,7,8] PEPPER ADAMS(bs) SAL NISTICO, CLIFFORD JORDAN(ts) SONNY REDD, PHIL WOODS(as) TOMMY FLANAGAN(p) RON CARTER(b) CHARLIE PERSIP(ds)
[6,10] PEPPER ADAMS(bs) JIMMY HEATH, CLIFFORD JORDAN(ts) SONNY REDD, ERIC DOLPHY(as) GUILDO MAHONES(p) RON CARTER(b) ELVIN JONES(ds)
[8] JON HENDRICKS(vo)

1.CATIN' LATIN
2.SALT PEANUTS
3.SKYLARK
4.STRUTTIN' WITH SOME BARBECUE
5.BLUE
6."B" FREQUENCY
7.MICKEY MOUSE MARCH
8.BASIN STREET BLUES
9.PONY'S EXPRESS
10.LANYOP
11.ARTISTRY IN RHYTHM


新型メカ?

2010年07月19日 | m-o

梅雨が明けました。一昨日あたりからすでに明けてたんじゃないかって気がするんですけど。
今朝は、歳のせいでしょうねぇ二日遅れでやって来た寝不足が、
「寝坊しろ、寝坊しろ」
と囁くんでありますが
「あっ暑い!」
朝からこう陽射しが強くちゃ寝坊なんか出来るわけないじゃないですか
「どっか、涼しい避暑地にでも行って、木陰のハンモックかなんかで昼寝してぇ・・・・」

「○○!暑くなんないうちにやる事やっちゃってよ!」
「暑くならないうちって、今もじゅうぶん暑いし、やる事???????やる事って何さ?」

部屋の掃除に、買い物、芝刈りに枝切り、おまけにカメ太の水槽掃除・・・って、
「オレを熱中症で殺す気かぁ!!!!」
とは口にも出せず、とりあえずは、水遊びに近いカメ太の水槽掃除から始めました。

まったくもって、綺麗にしてやろうってぇのに、クビを引っ込めたまま「シャーシャー」威嚇なんかしやがって、
「ここにでも入ってやがれ!」
娘が小さいときに使っていたバケツに入れると、必至に脱走を試みます。

やっとのおもいでバケツを倒し「どこでも行けるよ」って常態になったのに、面白いですねぇ、こんどはバケツの底の方を向いて出てこようとしない。
カメ太も、AV対策、いやいやau対策、違う!UV対策をせずに直射日光に当たるのは危険だと判断したんでしょうか。(笑)

ひととおり水槽掃除を終え、「カメ太とのコミュニケーション・タ~~~イム」であります。

ドラえもんの手に裏返したカメ太を乗せて
「最新携帯!手の上に新型メカ!」
なんちゃって、(笑)
(そういえば、昨日、チラッとS君の事務所に顔を出したら、いつのまにか携帯電話が新しくなってたけど、前の携帯を嫁さんに覗かれて壊されたとか、そんなんじゃないよね? まっアッシには係わりねぇことでござんすけど。)

しばらくの間、カメ太と遊んでおりますてぇと、ほんのちょっと頭がクラクラッと・・・・
そうでした、寝不足のうえに水も飲まずにカメ太と遊び続ければ、まさに「熱中症いらっしゃあ~~い」ですよね。
急いで片付けを済ませ、麦茶をがぶ飲みしながら
「芝刈りと枝切りは、今日じゃなくてもイイよね。」

けっきょく、私に科せられた『やる事』は、カメ太の水槽掃除と買い物で終わってしまったという・・・そんなお話しでありましたとさ。

さて、今日の一枚は、ハワード・マギーです。

以前、ブルーノートのフレディ・レッドのリーダー盤「THE MUSIC FROM THE CONNECTION」を紹介したときにお話ししたとおり、「ザ・コネクション(THE CONNECTION)」は、ビートニックスの間では高い評価を得たミュージカルです。
それをオリジナル・キャストで録音したのがブルーノート盤、そして、その4ヵ月後、マイナー・レーベル、フェルステッドに全く同じ曲をメンバーを替えて録音したのが、今日のこのアルバムということになります。
レッドがI. HINGなんていうふざけた名前にしたのは、そのへんの裏事情からでしょう。
リーダーもハワード・マギーにはなっていますが、実質はレッドであったのではないでしょうか。

二枚の大きな違いは、フロントがアルト一本と、トランペット、テナーの二本であることでしょうか。
二枚を比較してどちらが良いかとなると、これはじつに難しい。ジャキー・マクリーンのアルトは、いかにも、このミュージカルのテーマである麻薬、ジャンキーを、彷彿とさせるイメージがあるし、今日のアルバムは、フロント二人も含め、全体に調和がとれているのが印象的で、それが魅力になっているようにも思います。

いずれにしても、オリジナル・メンバー以外のジャズメンと、マイナーレーベルに、しかも同じ曲を演奏したレッドの意図は何だったのか?そんな難しいことは考えずに、楽しく聴きましょうよ。

THE CONNECTION / HOWARD McGHEE
1960年6月13日録音
HOWARD McGHEE(tp) TINA BROOKS(ts) I. CHING[FREDDIE REDD](p) MILT HINTON(b) OSIE JOHNSON(ds)

1.WHO KILLED COCK ROBIN
2.WIGGLIN'
3.MUSIC FOREVER
4.TIME TO SMILE
5.THEME FOR SISTER SALVATION
6.JIM DUNN'S DILEMMA
7.O.D.


実験だって良いじゃないか

2010年07月18日 | a-c

昨日は7月17日、そうジョン・コルトレーンの命日、『マイ儀式』の日です。

あいにく、昨日はMさんのお店のヘルプが入っておりましたので、いかに夜中の12時前に帰宅し、儀式を執り行うかが問題でありましたが、サントリー・ホワイトとセロリを一本・・・・準備を整え、その時を迎えました。

現地時間はまだ17日だとばかり、日を跨ぎながら聴いたコルトレーンは、もちろんAB面すべてとはいきませんでしたが、アルバム数で10枚あまり、朝の4時まで独り飲み続けました。

今朝たたき起こされても、確実に残るホワイトの香り、そして頭の中ではやむことなくコルトレーンのサックスが鳴り響いています。
いわゆる「しばらくもういいか常態」ですかね。
ところがほら、ね、前の晩にどれほど飲もうと、翌日の夕方にはしっかり晩酌をこなす、あれですよあれ、コルトレーンもまた私にとってはそんな存在なんでありまして、今日も夕食後、こんどは冷や酒をチビチビやりながら昨夜(正確には今朝)聴かなかった「A LOVE SUPREME」を聴いているのでした。(笑)

てなことで、今日の一枚は、レコードではなくCDの「A LOVE SUPREME - DELUXE EDITION」です。
と、その前に、『料理当番、本日の一品』をすませちゃいましょ。

鶏のトマトソース煮をベースにグラタンっぽく仕上げました。
ところが、ビールには良かったんですけど、日本酒に切り替えるのにこれはねぇ

というわけで、じつに統一性のないこんな一品が加わりました。生ワカメと温泉卵です。あんがい相性が良かったりして。

さて、では今日の一枚をあらためて、

「A LOVE SUPREME (至上の愛)」は、好きだ嫌いだと意見は様々でしょうが、コルトレーンの代表アルバムであることは、まぎれもない事実です。
そんな「A LOVE SUPREME」には、幻のテイクというのがありまして

「また、残念ながら今回発売されなかったテイクのレコーディングに参加してくれたアーチー・シェップとアート・ディビスの、これまでの、そして現在の労力に対して深く感謝したい。ここで始まった試みを今後さらに追求できることを願っている。」
12月10日に行われたシェップとアート・ディビスを加えたセッションは何だったのか?何のためのものだったのか?そしてその内容は・・・・・・

なんだか、ドキュメンタリー映画のつかみ文句みたいでありますが、この1964年12月10日の「A LOVE SUPREME」二回目の録音は、まさに謎に包まれた演奏であり、だからこそ興味湧く存在でありました。

録音技師ルディ・ヴァン・ゲルダーですら、記憶を無くしてしまっているシェップとディビスが加わったテイクは、パートⅠ、つまり「承認」だけとされています。そして、その音源が残されているのは唯一コルトレーンの手元にあった試聴テープだけとされておりました。それがマイケル・カスクーナがEMIのアビーロードスタジオに初版の製作用マスターが眠っているのを発掘、それがこのCDの音源です。

はたして、再度録音するほどの意味があったのか?
誰しもが「一回目の録音で完成されている、これ以上のものは望めない」と認め、げんにアルバム化されたときにこのテイクは含まれていなかったことを思えば、じつに無駄な録音ということになります。
シェップ曰く、「あれは実験だったのだと思う」
だとすれば、電話一本で呼び出されたシェップとディビスはもちろん、再度招集されたレギュラーメンバー、ヴァン・ゲルダーも、コルトレーンのワガママに付き合わされただけだったのか?

では、じっさいに聴いてみましょう・・・・・てんで、だった2テイクのためだけにこのCDを買うハメになってしまうのであります。(笑)

実際に聴いてどうかといえば、当然、本編にかなうものではない事は言うまでもありません。
ただ、以降晩年に向けてコルトレーンが進もうとした一つの方向が、すでに「A LOVE SUPREME」録音直後には浮かびつつあった、いや、じつはもっと前に、たとえば「OLE」や「AFRICA」の時点で漠然と浮かび上がった考えが、「A LOVE SUPREME」という一つの完成形を作り上げたとき、「今なら、もっと明確化出来るかもしれない」と考えたから、すぐにでも実験してみたかったんじゃないか、てな薄っぺらな考えをもって聴くと、CDを買ったことにとっても満足だったりして・・・(笑)

ともかく、以降のコルトレーンは、生き急ぐがごとく、1967年7月17日まで突っ走り続けるんでありますから、ここでの2,3千円の出費が何ですか、ねぇ、みなさんもこの2テイク18分半だけのために、ぜひとも御出費あれ

ちなみに、ディスク2の1-5は、以前チラッと触れた1965年の夏フランスはコートダジュールで行われた「アンティーブ・ジャズ・フェスティバル」の初日ライブ盤「LOVE SUPREME」と同テイクです。

A LOVE SUPREME - DELUXE EDITION - / JOHN COLTRANE
1964年12月9日(DISC 1), 1965年7月26日(DISC 2, 1-5), 1964年12月10日(DISC 2, 8-9)録音
JOHN COLTRANE(ts) McCOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) ELVIN JONES(ds)
ARCHEI SHEPP(ts) ART DAVIS(b)[DISC 2, 8-9]

DISC 1
1.PART Ⅰ - ACKNOWLEDGEMENT
2.PART Ⅱ - RESOLUTION
3.PART Ⅲ - PURSUANCE
4.PART Ⅳ - PSALM

DISC 2
1.INTRODUCTION BY ANDRE FRANCIS
2.PART Ⅰ ACKNOWLEDGEMENT
3.PART Ⅱ RESOLUTION
4.PART Ⅲ PURSUANCE
5.PART Ⅳ PSALM
6.PART Ⅱ RESOLUTION (ALTERNATE TAKE)
7.PART Ⅱ RESOLUTION (BREAKDOWN)
8.PART Ⅰ ACKNOWLEDGEMENT
9.PART Ⅰ ACKNOWLEDGEMENT


臭ってみたい

2010年07月15日 | a-c

梅雨の終わりの集中豪雨で(九州なんかじゃ梅雨の初めからでしたけど)大変な被害が出ているようですね、心からお見舞い申し上げます。
幸いにもこんあたりは被害が出るほどの豪雨もなく、「風が湿っぽい」だの、「霧がひどい」だの、文句を言っているのが申し訳ないくらいです。

以前、若者のウイスキー離れを嘆くようなことを話したことがありましたが、サントリーのウイスキーキャンペーンは順調なようで、角瓶などは出荷調整までするのではないかとまで言われております。
たしかに、Mさんのお店ですら、他の売り上げが伸び悩む中、洋酒だけは対前年比で20~30%増という、まっ分母が低いんで一概には言えませんが、サントリーのキャンペーンが静かに影響しているようには思います。

そんなおり、市販のウイスキーで世界最長の熟成期間を経て限定発売された、ゴードン&マクファイル社のモートラック(Mortlach)70年ものを、都内のホテル「ザ・プリンス パークタワー東京」で顧客向けに一本が売り出されるとのニュースが流れてきました。
なんとその価格は700ml入りで三百万円なんだそうでありまして、シングル一杯を30mlとすると・・・・一杯13万円以上?!!
私がいつものバーで飲むペースでこのウイスキーをいただいたら・・・・・まさに「ドヒャー!!」でありますねぇ。

ウイスキー好きのわりには、あまりウイスキーを知らない私が、ちょっとばかり受け売りウンチクを言いますってぇと、

モートラックは、1823年、ジェームズ・フィンドレーターをはじめとする地元の3人の農夫が、マクダフ伯爵の領地をリースして起こした蒸留所。
蒸留所の半数近くが集中するスペイサイド、その中でも8つの蒸留所(モートラック、グレンフィディック、バルヴィニー、コンバルモア、ダフタウン、グレンダラン、ピティヴェアック、キニンヴィ)があるダフタウン地区最古の蒸留所で、第二次大戦中も操業を許可された唯一の蒸留所です。

この「モートラック(Mortlach)70年もの」は、1938年10月15日に、同社の現在の最高経営責任者デビッド・アーカート(David Urquhart)氏とマイケル・アーカート(Michael Urquhart)氏の祖父の手によって樽詰めされたもので、味は、「デリケートでフレッシュ、生き生きしたフルーティーな味わいに、ワックスとスモーキーさが独特な風味を醸し出している」だそうです。

「デリーケート?そりゃ値段からしてねぇ、フレッシュでフルーティー?ん~~~~~~、ワックスってぇのは滑らかなってことでしょ、そんでもってスモーキーって・・・・・・・・・・わかるかい!」(笑)

すいません。そもそも一万円近くするモートラックの16年もの(動物シリーズのダック)ですらそうそう口に出来ない私が、三百万円のシングルモルトの話を持ち出す事に無理がありました。(笑)
「でもねぇ、飲み終わった後のグラスでいいから一度臭ってみたい」

よう~~し、金は出さないけど、○ークママ、その一本、仕入れてみようか

さて、今日の一枚は、キング・カーティスです。

「R&Bのテナーとジャズのテナーとの区別は何だ」と訊かれると、「メンバーとやっている曲が違う」なんてわけの分からんことを言ってしまったりします。
このカーティスもまた、R&Bのテナーマンなのか、ジャズのテナーマンなのか、訊くこと自体が愚問とも言えるテナーマンですよね。
今日のアルバムは、NEW-JAZZに残るじつにジャズっぽいアルバムですが、同じプレスティッジ系のTRU-SOUNDには、まさにR&Bといったアルバムが多く残されています。

でも、どちらにしても、バフォバフォ~~っていうカーティスのテナーには変わりがないわけでして、「これを好みとするか否か」それが大切でしょう。

ただ、今日のアルバムは、そのバフォバフォ~~云々を抜きにしても、サイドメンだけで触手が動く一枚でもありますよね。
そして内容も・・・・私の期待にはじゅうぶん応えてくれる一枚です。

THE NEW SCENE OF KING CURTIS
1960年4月21日録音
KING CURTIS(ts) NAT ADDERLEY(tp) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) OLIVER JACKSON(ds)

1 DA DUH DAH
2 HAVE YOU HEARD
3 WILLOW WEEP FOR ME
4 LITTLE BROTHER SOUL
5 IN A FUNKY GROOVE


ヒロクミさんLOVE?

2010年07月13日 | d-f

参院選の結果は案の定混沌とする政局を臭わせ、ワールドカップはスペイン優勝で幕を閉じました。政治家の為体を見せつけられ、サッカー選手が益々カッコ良く見えてしまうのは致し方ない感がありますねぇ、少年が夢見るのはやっぱりサッカー選手でありましょう。

そんな大きなニュースのなか、またしても訃報が舞い込んできました。つかこうへい氏死去のニュースです。
癌で入退院を繰り返しているとの報道は以前からされておりましたから、「やはり」との思いもありますけど、それでもまた昭和の巨星が一つ落ちたことに深い悲しみを感じます。

つかこうへいといえば、行方不明のアウトロー、我が旧友のTが「つかこうへい事務所に一時係わった」と、嘘か本当か分からぬ話をしていたことを思い出します。たしかに当時、彼はアングラ劇団に所属していましたので何らかの係わりはあったのかもしれませんけど、かなり眉唾ものの話でありました。

私はといえば、『出発』『熱海殺人事件』なんかを遠い昔に劇場で観た覚えがあります。あとは、本ですかね、通勤通学の電車の中でずいぶんと読みました。
いずれにしても、演劇会に残した功績は計り知れないものがあったのでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

話はコロッと変わって
「今日さぁ、フジテレビの女子アナ何とかがあんじゃん、あれけっこう面白くて楽しみなんだよねぇ」
てな、つまらん会話をしているヤツラがおりまして、
「女子アナに熱上げている歳でもあるまいに」
一時の女子アナブームは衰えたかに思っていたのが、一部引きずっているヤツもけっこういるんだそうで
「だって○○テレビの○△ちゃん、可愛いじゃないっすか」

「○△ちゃん」って、女子アナを「○△ちゃん」って・・・どんなもんなんでしょ?
女子アナがアイドル化して久しい今、それは当然なのかもしれませんけどね。

女子アナと聞いて、私が後にも先にもこの人と思っているのが、もとNHKのアナウンサーだった広瀬久美子さんです。NHK同期の加賀美幸子さんも捨てがたいのですけど広瀬久美子さんです。(笑)

ビジュアルがどうのこうのと言われれば、たしかにチャラチャラ(あえてそう言わせていただいて)女子アナと比べると正直勝っているとは申しませんが、声、語り、分かりやすさ、知的さ、ユーモア、全てにおいて、彼女を越えた女子アナはいないと、私は思っています。

じつは、ずいぶん昔に一度だけお会いしたことがあるんです。
「私、高校生の頃、NHKの全国放送コンテストで全国大会に出場したことがあるんです。アナウンサーではありませんでしたけど、広瀬さんに憧れていました。」
「あら、ほんとに」
てなことで、ほんの10分ほどお話しをさせていただいただけでしたが、じつに魅力的な方でした。

最近はとんとお声もお聴きしておりませんけど、いろんな分野で活躍をされているようですね。
今どきの女子アナが「頭悪い」とは言いません、でもバカに見えてしまうのがどうにも気にくわない・・・・・あ~あ、また年寄り臭いことを言ってしまった。

あれ?何の話でしたっけ?
ともかく、今晩はMさんのお店がありますので、フジテレビの女子アナなんとかは、私は見られません。ってことですよ。
「とか言いながら、じつは好きなんじゃないのぉ、今どきの女子アナ」
「う~~~~ん、じつは嫌いじゃない」
なんじゃそりゃ(笑)

さて、今日の一枚は、ルー・ドナルドソンです。

このアルバムの面白いところは、「HERE 'TIS」と「ALLIGATOR BOGALOO」の間にありながら、この二つのアルバムのラインとは微妙にずれているところにあります。
つまり、「HERE 'TIS」で目覚めつつあったいわゆるドナルドソン・ソウル・ジャズ的感じが押さえられ、じつに楽しげにちょっと前の自分を振り返っているというような一枚になっているということです。これが変な力が抜けていてじつにいい。

そうですねぇ、料理人が力入れっぱなしで作り上げた新作料理もそりゃあ価値がありますが、手慣れた料理をササッと作って出してくれる、これもまた美味しいじゃありませんか。つまり、そんな感じ?

だから、聴く方も「何のそれはこうで、誰のこれはこうだ」てな無粋をせずに、サラッと楽しく聴く、これで良いんじゃないかと・・・・
そんな一枚ではないでしょうかね。

GRAVY TRAIN / LOU DONALDSON
1961年4月27日録音
LOU DONALDSON(as) HERMAN FOSTER(p) BEN TUCKE(b) DAVE BAILEY(ds) ALEC DORSEY(cong)

1.GRAVY TRAIN
2.SOUTH OF THE BORDER
3.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
4.AVALON
5.CANDY
6.TWIST TIME
7.GLORY OF LOVE


ちっちぇぇぇ!!

2010年07月11日 | p-r

いかにも梅雨といつた空模様です。それでも雨が降り出したのは夕方から、なんだか今年は夜に雨になることがこのあたりでは多いように思います。

そんな日曜日、みなさんは選挙に行かれましたか?
もちろん私は午前中の内に済ませてまいりましたが
「なにこれ?選挙放送ばっか」
「国政選挙なんだからしかたなかんべさ」

ふと思うに、選挙好きはやはり男性に多いように思うのは私の考え違いでしょうか?
選挙権を手にした頃はそうでもなかったのが、この年になると何故かチャンネルを変え変え選挙速報を見てしまいます。(どこの速報を見ても同じようなものなんですけど)
「何で開票が進んでないのに、すぐ当確が出るんだよ、面白くねぇジャン」
グビグビグビ。
酒を飲みながら速報を見る姿は、まさにオヤジであります。

何故なんでしょう?
我が回りの女どもが言うがごとく、結果さえ分かれば良さそうなもんなんですが、ついつい、サッカー・ワールドカップ、プロ野球とは言わないまでも、経過に見入ってしまうんですよねぇ。
そして、ワールドカップでそこらじゅうに出現しているにわかサッカーファンよろしく、突如政治評論家へと変身して、「これでこうなる、きっとこうなる」と講釈を並べたりして、たしかにそれを聞かされる周りの人間はたまったもんじゃないかもしれません。

「政治家云々」と彼らを非難しながらも、大なり小なり権力に対する興味、憧れといったものが男の何処かにあって、何党が勝った負けたより、まるで自分が政治家にでもなったような気分で一喜一憂することで、一つの満足感を得ている????

だとすれば、
なんともまぁ、可愛いじゃござんせんか。
えっ?だから、一つの現実逃避とでも申しましょうか、
「男の野望とはそんなにちっぽけなもんじゃない、もっと大きな視野で国や社会を考え、ウンヌンカンヌン」と、けして自分には持てない権力に、その時ばかりはまるで係わっているかのごとき時間を過ごすことで、嫁さん子供に常に責められている現実を忘れている、みたいな。(笑)
ちっちぇぇぇぇ、男の野望、ちっちぇぇぇぇ

いずれにしても、今回の参議院選で、また政局がいろいろと動きそうであります。我が生活にも大なり小なり影響が出てくるんでしょう。私のちっちぇえ野望はともかく、関心を持って見ていく必要はありますよね。

とはいうものの、選挙速報が始まる前の重要事はいつもと変わらぬ『料理当番、本日の一品』であります。

メインは、変則肉じゃがです。
牛蒡、ニンジン、揚げ茄子を肉巻きにして、ジャガイモ、白滝、葱と甘辛く煮つけてみました。そこそこ御飯が進んだようですよ。

私は、選挙速報に備えて、これで一杯始めました。
イカ刺し、山芋、納豆、大葉、茗荷を、グッチャグチャに混ぜ合わせ、ちょっくら出汁と醤油にワサビを溶いたタレで和えました。ほんとうはオクラも入れたかったんですが、今朝、母がすべて食べてしまったそうです。(残念)

さて、今日の一枚は、ホレス・パーランです。

ハード・バッパーとしてスタートしたパーランは、不自由な右手をカバーする独特の演奏で、独自のスタイルを切り開いたピアニスというイメージが強いですよね。
このアルバムもリズムのユニークさ等々、彼の個性が感じられる一枚だと思います。

以前紹介した「US THREE」のトリオに、レイ・バレットのコンガが加わったことで、パーカッシブルピアノ?にパーカッションを加えて、さらに土臭く(良い意味で)なっている、てなところでしょうか。このポカスカがイマイチという方もいますが、私は嫌いじゃありません。

パーランの魅力は臭さ、私はそう思っています。

HEADIN' SOUTH / HORACE PARLAN
HORACE PARLAN(p) GEORGE TUCKER(b) AL HAREWOOD(ds) RAY BARRETTO(cong)
1960年12月6日録音

1.HEADIN' SOUTH
2.THE SONG IS ENDED
3.SUMMERTIME
4.LOW DOWN
5.CONGALEGRE
6.PRELUDE TO A KISS
7.JIM LOVES SUE
8.MY MOTHER'S EYES