JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

法被 bar ポイ?

2015年07月29日 | a-c

相変わらず暑い日が続いておりますが、体調を崩しちゃいませんか?
私なんざぁ、毎日の疲れが蓄積されていくような感じで・・・過去一度もなったことの無い「夏バテ」てぇもんを、今年は経験できるのではないかと楽しみにしています。(笑)

「乾杯!ママ誕生日おめでとう!」
今年も、偶然にも集いし方々が○ークママの誕生日を祝いました。
「祝うって?めでたい歳でもあるまいに・・・・」
 バシ!
「今年でいくつになるの?」
てな、地雷的質問をする方もおらず・・・
いや、まだそれを恐れぬ新参がいましたっけ
「オ~~ホホホホ、本当の歳は誰も知らないのよぉ(ボク)」
くわばらくわばら(笑)

その場で振る舞われたのは、洋酒バーでありながらの日本酒でありました。

会津若松市の宮泉銘醸、純愛仕込み純米吟醸『寫楽』です。
「SAKE COMPETITTION 2014」の純米酒部門でグランプリを取った『寫楽』でありますが
「なんかで賞を取ったんだよね」
「そうそう、福島の日本酒は、そこそこいろんなんで賞取るんだよね、数で言っちゃダントツなんでしょ」
すねと、とある方が
「そりゃ、『福島』に対する哀れみ?」
「え~~~、原発逆被害?だとしたらヤダなぁ」
「まぁまぁまぁまぁ、とりあえずは飲んでみまひょ」

賞を取ったのは純米酒、この日用意されたのは純米吟醸でありましたが、
へぇへぇいわゆる純米吟醸特有のフルーティーさ?甘さ?(純米吟醸ならではの独特な香りと甘さは、私個人的には好きじゃないんですが)それは感じるけど、冷えていたからでしょうか、しつこさはあまり感じませんでした。
「飲み口の良さは、いかにもいかにも」(何がいかにもなのか?)

「開封したら三日で飲み干せって言われたんだから、文句言わずに飲みな」
「ママ、そんな心配を誰にする?集いし者を何と見るかね。」

五名ほどいる中で私を含む三名が、ほぼほぼ飲み干す勢いでいただきました。

その後、アクアマリンの館長さんと職員の方が加わり、宴は深夜まで続きましたとさ、終わり。

さて、今日の一枚は、珍しいですねぇアルバート・アイラーです。

何故にこのアルバムか?
先週末から行われていた相馬野馬追。宵祭り、本祭り(なんといってもここでの神旗争奪戦が最大の見せ場)、野馬懸と三日間の祭りの様子が、なにしろ同じ県内ですから連日ニュースに流れます。

その勇猛武者の姿は姿として(なんじゃそりゃ)、馬たちの奮闘姿に何故かこのアルバムを思い浮かべてしまったのです。
もちろん、馬を意識して作られたアルバムではありませんが、私の頭の中では、この二つがビシッと結びつくんであります。それはおそらく「ファンファーレ」つながりなのかもしれませんけど、アイラーの音が馬の嘶きに聞こえません?

そんなわけで、昨晩はこのアルバムを聴きました。
聴き終わって・・・・やっぱりアイラーはアイラーだったと。

SPIRITS REJOICE / ALBERT AYLER
1965年9月23日録音
ALBERT AYLER(ts) DON AYLER(tp) CHARLES TYLER(as) HENRY GRIMES(b) GARY PEACOCK(b) SUNNY MURRAY(ds) CALL COBS(harpsichord)

1.SPIRITS REJOICE
2.HOLY FAMILY
3.D.C.
4.ANGELS
5.PROPHET

おまけ、
ママの写真を載せると大目玉を喰らいますので、『サンリオ・ビューロランド』なるものでキャラクター化してみましたが・・・・・

「似て非なるもの」?、いや「似ても無くて非なるもの」になってしまいました。
まず、これほど色っぽくなく・・・髪型がねぇ・・・目がねぇ・・・口がねぇ・・・
こんな可愛らしさがあったらア~タ(こりゃもっと怒られるぞぉ)

ちなみに私のも作ってみましたが・・・・・・
そうねぇ、可愛らしさは本人の方が勝ってるかな。


白髪三千丈

2015年07月27日 | g-i

やっと?このあたりも昨日「梅雨明けしたとみられる」との発表がありましたが、もう少し発表が早くても良かったかなという気もします。
それにしてもまぁ暑い日が続きますねぇ、先日(超)短く散髪をしてきて正解でした。

「バブ、アンタ白髪増えたんじねぇ?」
まっ短くすると目立つものですけど、そればかりじゃござんせん。
「それだけ歳を取ったんだけど、なにか?」
と開き直りつつ、まさに『白髪三千丈』人生の憂いを嘆く日々でありますねぇ(笑)

昨日、その暑さのせいでしょうかアンプの調子がすこぶる悪い、私にとってそれは、我が身の不調より重大問題です。

「おいおい部屋で音楽聴けなくなったら、白髪がまた増えんじゃん。勘弁してよ。」(笑)

部屋の真ん中にドンと座り込んで、アンプを解体、流れる汗をもろともせずにホコリを取りつつ原因究明であります。

・・・・が、結論を言いますと、原因はアンプにあらず、ブレイカー付きコンセントの不具合でした。
「エガッタエガッタ」
安心したらさらに汗がド~~っと、そしてきっと白髪もド~~っと

「聴けなくなっても、聴けても、白髪は増える一方、ってどういうこと?」

ふと気が付けば早夕刻です。

 ♪カナカナカナカナ カナカナカナカナ・・・♪

蜩の声が聞こえてきました。
「おっ初物!夏だねぇ・・・」

あらら、こうしてせっかくの休日、またしても有意義な事は何も出来ず、ただ不必要に白髪を増やしただけであったと・・・

「まさに『白髪三千丈』だなぁ」

なんのこっちゃ。

てな事で、『料理当番、本日の一品』です。

じつは昨晩私は、独り身でござんして、少なめのバブ家特性エビチリ(いつもより豆板醤をきかせ)を作り、
「あとは、ぜってぇ火を使わねぇ」

と、レンジ調理の茄子。
「これでたっぷり飲めば、白髪も黒髪に戻ろう、てなもんだい」
(ナイナイ)

さて、今日の一枚ですが、レッド・ガーランドです。

はてさて、私はこのアルバムを過去何回聴いたでしょうか?
おそらく憂い多き人生において女性を口説いた数よりさらに多く・・・
って、それは当たり前ですが(笑)
「回数を聴いたアルバム・ベスト20」に、『GROOVY』とともに入っているような気がします。
事実昨日も、アンプ復旧後三枚目にこれを聴きましたしね。(むろん、過去紹介済みアルバムです。)

それはもちろん「コルトレーンがメンバーにいるから」という理由も無くは無いのですけど、なにしろ出だし「SOUL JUNCTION」が、初めて聴いたとき(高校生のときね)
「メロディがイイし、いかにもジャズっぽい」
と、私の心をつかんだからだと思います。

「何をもってジャズっぽいか?」はいまだ不明ですし、好きなラーメンのごとく、人それぞれ、千差万別でありましょう。
だけど、若かった私は、これにジャズを感じたのだと思います。

SOUL JUNCTION / RED GARLAND
1957年11月15日録音
RED GARLAND(p) DONALD BYRD(tp) JOHN COLTRANE(ts) GEORGE JOYNER(b) ART TAYLOR(ds)

1.SOLL JUNCTION
2.WOODY'N YOU
3.BIRK'S WORKS
4.I'VE GOT IT BAD
5.HALLELUJAH


頑固はイイけど

2015年07月22日 | y-その他

『坊主と風は10時から』
このあたりでは昔からそんなことを言うんだそうですが、期待したその風も今日はまったく吹いてきません。
「生臭坊主ばっかりだなぁ」
って、暑いのはけして坊さんのせいではありません。

熱中症になるからと庭仕事を止められた母は、それでも動いていないと気が済まない性格は変えられず、
「いやはや押し入れかたづけるだけで大変だった。」
「なに?押し入れの整理なんかしたの? あのね、外に出なけりゃイイっちゅう話じゃないの、止めなよ日中は。」
すると、今日は朝の4時頃から何やらごそごそと
「何してんの?」
「ん?涼しいうちにやっちゃおうと思って、そんでも暑いなぁ」
「・・・・・・・、あのね、二、三日掃除しなくても人間死なないから、熱中症になったら死ぬから、坊さんが風呼ぶどころか、うちが坊さん呼ぶようになったらシャレになんないんだよ。」
まぁ、「じっとしていろ」と言ってそうできる人では無い事はよう分かっております。それでも倒れない程度にお願いしますよ。

 
こりゃ梅雨明けだろ?

そんな耳が遠くなってきた母に「固定電話を取らない回数が増えたから」と携帯を持たせてからもう何年も経ちますが、当然ながらメールなどという代物を理解すらしていません。
ところが、そんな事情を知ってか知らずか2番目の姉がときおり写真を母のメールに送ってくるのです。

「かあちゃん、写真見た?」
夕べもそんな電話が入ったそうで
「あ~~?」
そりゃそうです。母には、電話の取り方と主要な所へのかけ方しか教えていませんから。
「わがんねぇがら、○○が帰って来たらやってもらうから」

という事で帰宅後写真を開いてやると、甥っ子の婚約者家族との食事会での写真のようですが・・・・
「どれが誰だ?」
そりゃそうだ、ガラ系の簡単携帯の画面で集合写真見せられても、私ですら表情が見分けられません。
結局は私のメールに転送して印刷をしてやりました。

今朝になって、母が姉と電話で話していたので
「ちょっと代わってみな」

「Cーちゃん(姉です)、前も言ったろうに、かあちゃんの携帯に写真送っても年寄りには見られないから、ね、オレのメールにでも送ってよ。」
「○○のメール?」
「あれ?メルアド教えてなかったっけ?」
「たしか・・・・いい、いい、これからも○○が写真にしてくれればそれでいいべ」
その後、姉の携帯に「ここに送って」とメールを出しておきましたが、どうせまた母の携帯に送ってよこすんでしょうね。

母にしても姉にしても「便利を便利に使えなければ、前より不便」を地で行っているような二人、そのくせ頑固なもんで
「メールは禁止、写真は郵送!分かった」
と言っても、そこは聞く耳持たずなんでしょうから
「やれやれ」

さて、今日の一枚は、ザ・スリー・サウンズです。
別に前回から「ブルーノート盤紹介シリーズ」が、始まったわけじゃござんせんよ。(笑)
アルフレッド・ライオンが1958年9月、ニューヨークのクラブで演奏していた彼らに目を付け、いわゆるブルーノートにおける、ロック・ジャズのリー・モーガン、オルガン・ジャズのジミー・スミスとともに、ソウル・ジャズのスターとして一時代を築いったわけです。

そんな彼らも、1962年にブルーノートを一時去り、1966年に復帰するまで、バーブ、ライムライトなんかからアルバムを出します。
復帰後は・・・・
正直、私は第一期の彼らのほうが好きです。
その第一期最後のアルバムが今日の一枚です。

彼らに華やかさや独特な個性を求めちゃいけません。「堅実かつ安定」これこそがザ・スリー・サウンズの魅力であり、ワシントンあたりでリズム・セッションとして多くのミュージシャンのバックを取っていた実力の見せ所なんであります。

このアルバムでも「堅実かつ安定」がじつに良く出ていると思います。どの曲を聴いても安心感抜群です。それだけにダラ~~っと聴いてしまう感はありますが。

とにもかくにも「万人ウケ・ブルーノート時代を支えた彼らを否定は出来ん。」と思うバブでありました。

OUT OF THIS WORLD / THE THREE SOUNDS
1962年2月4日, 3月7,8日録音
GENE HARRIS(p) ANDREW SIMPKINS(b) BILL DOWDY(ds)

1.GIRL OF MY DREAMS
2.OUT OF THE PAST
3.JUST IN TIME
4.I'LL BE AROUND
5.MY SILENT LOVE
6.SANCTIFIED SUE
7.OUT OF THIS WORLD
8.YOU MAKE ME FEEL SO YOUNG


我が安全保酒法

2015年07月20日 | d-f

昨日関東甲信が、今日は近畿・中国・東海地方で梅雨明けしたそうで、ここらへんも東北とはいえ、ほぼほぼ関東に近いわけで、昨日は照りつける夏の太陽に「アジィ、アジィ」の連発。今朝方ザッと降った雨もあっという間に上がり、今は青空が雲を押しのけてしまいました。
「アジィ~~~!!」

そんな中私は、この暑さにまいりながらも、無事に今年の『儀式』も終え、その晩の酒量に「まだまだいける」と自信を抱きながら、酒だけを友にこの夏を乗り越えようと踏ん張っております。

「バブさん、それにしてもちょっち飲み過ぎじゃないですか?」
年を追うごとにそんな心配をしてくれる身近な方々も増えてはおりますが、
「今のオレから酒とJAZZを取り上げようとしたら、私が我が心の議会にて、強行採決を行い作り上げた安全保酒法の先酒防衛権を行使して、キサマらを酔わせ殺す!」
なんのこっちゃ

ともかく、心配していただける事には心より感謝いたしますが、歳とともに酒量もめっきり落ちていますし、依存症の気配も無く、なにより「死んでも酒は飲む!」との誓いをバッカスと交わした私に、「酒を控えろ」などという忠告は『釈迦に説法』『河童に水練』『孔子に論語』『極楽の入口で念仏を売る』・・・・・
まず無駄だと
「はいはい」

ところで、みなさんは「夏はこの酒」みたいな決め酒(とは言わないか)がありますかねぇ?
私の場合、ビールはともかくも、基本季節に捕らわれず「好きな酒は好き」てな感じですけど、それでも日本酒の量は減り(私の場合、日本酒は冷やさず温めず、常に常温が基本ですから)、ウイスキーはロックの量が増す傾向にはあります。
そうそう、これも年中飲みますけど、ギンギンに冷やしたテキーラをクイッと、夏場は特にエエですねぇ。

「植木屋さん暑いのにせいがでるねぇ」
「こりゃだんなさん、いえいえ仕事ですから」
「ところで植木屋さんはいける口かね?」
「は?」
「いやね、上方から柳影(やなぎかげ)という「銘酒」が送られてきたんだが・・・植木屋さんの口には合わないかも知れないけど、暑気払いに一杯いかがかと思ってね。」

だいたい酒飲みなんてぇ者は、口汚いというか、銘酒だろうが何だろうが酒と名が付きゃなんだって良いわけで、(この私をご覧なさいな。笑)
「アテに鯉の洗いなんぞが出てきたひにゃア~タ」
てなもんだ。

「時に植木屋さん、菜をおあがりかい?」
「へい、そりゃもう大好物で」
「おい、植木屋さんは菜が大好物だそうだよ。」
すると奥から
「だんなさま、鞍馬山から牛若丸が出まして、名を九郎判官」
これに答えてだんなさん
「おうそうかい、それじゃ義経にしておきな」

夏の落語の代表格的噺、『青菜』の一コマでありますねぇ
この旦那と奥さんの奇妙な会話が洒落ているわけで
菜が好きという植木屋に、
「菜を出してくれるか」と言うと
「菜は食べてしまいましてございません。(「菜は食らう=九郎」)」
そこで返して
「それならよしとけ、よしとね、義経」
これを聞いた植木屋が、自分もやってみたいと長屋で・・・・
てな展開で下げを迎えるわけであります。

って、落語は置いといて、
ここに出てくる『柳影』という酒、『青菜』のおかげで、私なんざぁ「夏の酒」のイメージが強いんであります。
ただし、飲んだことがない(笑)

今でもあるのかと調べると
白鶴酒造なんかから出とりますねぇ
これを取り寄せて飲むには、「私の口には、甘いよ、きっと」との不安が先走ります。何故なら以前
「味醂と焼酎を1対2で合わせりゃエエ」
と、聞いたことがあって(いわやる『直し味醂』ってヤツでしょうか?)、これはやってみました。
・・・が、ダメでしたね私には(笑)

するとある方が
「そりゃ、合わせた味醂も焼酎も、不味い安物を合わせたんじゃないの」
てんですねぇ、
ほんじゃま、焼酎は今じゃそこそこの物が手に入りますから、問題は味醂?
「美味い味醂って?」

あります、あります、三年熟成物から十三年熟成まで・・・・
「でも待てよ?いくら質の良い味醂だって、甘いには違いなかろう」

けっきょく、
「そこまでして飲まなくても良いだろう」
との結論に。

あれ?今日はいったいなんの話だったんだ?
ともかく、機会があれば日本の夏のカクテル『直し味醂』を飲んでみては?と

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

ともかく、暑くて手間をかけたくない。生もの嫌いのお方にはアボカドを山葵醤油で食べさせ、私は、逆山かけのアボカド入りを

まぁまぁ、それだけってぇのもなんなんで、揚げ出しと豆コーンかき揚げの出汁がけを・・・って、揚げてんじゃん、暑いじゃん(笑)

お弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、ルー・ドナルドソンです。
夕べウイスキー片手に聴いた一枚ですが、
ルーのイメージが、ファンキーだったりソウルフルだったり、でもそれだけじゃウイスキーには合いません。
こうして酒飲みに付き合う彼のアルトには艶というかなぁ、色っぽさを感じたりするからこそなんだと思ったりします。

-ウイスキーを飲みながらその艶に一人ほくそ笑む-

あまり他人には見られたくない姿ですが、『ブルーノート・ルー』と呼ばれた彼のこのアルバムは、そんなゲスな心配を吹き飛ばしてくれるほどの魅力があります。
「高い酒より場の雰囲気」
安い酒だって、いっしょに飲む相手、場所、なにより音楽で美味しくなったりするもんでさぁねぇ

THE TIME IS RIGHT / LOU DONALDSON
1959年10月31日, 11月28日録音
BLUE MITCHELL(tp) LOU DONALDSON(as) HORACE PARLAN(p) LAYMON JACKSON(b) DAVE BAILEY(ds) RAY BARRETTO(conga)

1.LOU'S BLUES
2.BE MY LOVE
3.IDAHO
4.THE NEARNESS OF YOU
5.MACK THE KNIFE
6.CROSSTOWN SHUFFLE
7.TANGERINE


儀式間近 Vol.2

2015年07月15日 | m-o

1958年9月11日、当時はレギュラーとしてジョニー・グリフィンを擁していたモンク・カルテットに、グリフィンの代役としてコルトレーンが客演した晚、妻ネイーマは、客席からポータブル・テープレコーダーでその演奏を録音しておりました。
これを1993年CD化して発売になったのが『LIVE AT THE FIVE SPOT DISCOVERY! / THELONIOUS MONK』です。

そして、これにボーナス・トラックを二曲加え、リマスター盤として発売になったのが、今日紹介の『COMPLETE LIVE AT THE FIVE SPOT 1958』(前回のログで余計なIが入っていましたが、これも私のコルトレーンに対する愛だと・・)

では何故この二枚を紹介しないだろうと考えたかといいますと、
第一に、音ですよね。特に『LIVE AT THE FIVE SPOT DISCOVERY!』なんざぁ「聴くに堪えない」という方もいるくらい。(確かに酷い)
『COMPLETE LIVE AT THE FIVE SPOT 1958』も若干良くなったとは言え、お勧めできるまでは・・・・
第二に、録音が1958年ということ、つまりこれを「あの伝説のファイブ・スポット」と思い込んでしまうまぎらわしさ(笑)
第三に、『THELONIOUS MONK WITH JOHN COLTRANE AT CARNEGIE HALL』が発売されたということ。(これは大きい。笑)
この三点が理由ですかね。

まぁまぁまぁまぁ、とはいえ悪いことばかりじゃござんせんよ。
何よりかしこまったCARNEGIE HALLと、親しみ慣れたFIVE SPOTじゃ、そりぁアータ違いますわいな。

それとね、これは私もどうなのか真実を知らないのですけど(知っている方には教えていただきたい)、「ボーナス・トラック二曲の謎」なのであります。
いちぶ噂では、これはネイーマの録音では無く、ニカ婦人の録音、つまり「キャット・ハウス・テープ」(ニカ婦人の家には猫がいっぱいいたそうで、彼女所有のテープをこう呼ぶ)ではないか?ということ、しかも「1957年の録音ではないか」ってんですよ。

さてさて、これを聴き分けるとすれば、メンバーで唯一違うドラムス、つまりロイ・ヘインズとシャドウ・ウィルソンの違いを聴き取れる耳が必要ということになりますよね。
最後の二曲「RUBY MY DEAR」「NUTTY」と、その前の5曲とのドラマーの違いをあなたは感じるでしょうか?
「言われてみれば・・・・」
なんて聴き方は良くありません。自分の耳で確認する、これって面白い・・かな?
(これは、同CD内で比べるより、1958年の正規メンバーによる『THELONIOUS IN ACTION』と『THELONIOUS MONK WITH JOHN COLTRANE AT CARNEGIE HALL』を聴き込んでから比べた方が良いかもね。)

とまぁ、そんな聴き方をすると楽しめるかなぁ・・なんてね。

「モンクは私に完全な自由を与えてくれた。彼はよくステージを離れて酒を飲んだり踊ったりしていた。彼が戻ってくるまでの15分か20分のあいだ、私は好きなようにひとり即興演奏をすることが出来たんだ」(コルトレーン)

こんな言葉を聞くと、「モンクのいいかげんさがコルトレーに合ってた?」なんて勘違いしそうだけど、
モンクはそりゃもう丁寧にコルトレーンを指導していました。

ときに、アパートを訪ねてきたコルトレーンに、たたき起こされたにも関わらず、何度も練習に付き合い、難しい部分は(なにしろモンクの曲は難解ですから)一度演奏を止めて言葉で何度も指導する、それでも分からなければ譜面を取り出しさらに説明をする・・・・

「一曲仕上げるのに一日かかることもあったよ」(コルトレーン)

「今度こんな感じでやるから、仕上げてこいよ!」
てな指導がマイルスなら(笑)
「分からなければ分かるまで訊いてこい」
これがモンクだったのかな?

いずれにせよ。この二人がこれ以降のコルトレーンを築き上げた恩人であることに間違いは無いわけで、
「二人がいなければ我が神は存在せず」
私も感謝せねばイカンでしょうね。

余談ですが、
リマスター技術がどんどん進んでいくと、「キャット・ハウス・テープ」なんざぁますます貴重音源ですよね。バードとモンクの共演や、モンクと他のピアニストとの連弾なんかもあるとか。
さらには、ネイーマの録音だって1958年9月11日だけじゃありませんよ。そのテープをコルトレーンが何度も聞き返して練習した事実があるいじょう、それらの音源が残っていて、リマスターされて・・・・・・
「う~~~ん 楽しみ」
なんてね。
でもこれが出てこないんだなぁ
「チクショウ!」

COMPLETE LIVE AT THE FIVE SPOT 1958 / THELONIOUS MONK
1958年9月11日録音
THELONIOUS MONK(p) JOHN COLTRANE(ts) AHMED ABDUL MALIK(b) ROY HAYNES(ds)

1.CREPUSCULE WITH NELLIE
2.TRINKLE TINKLE
3.IN WALKED BUD
4.I MEAN YOU
5.EPISTROPHY
6.RUBY MY DEAR
7.NUTTY


追伸、
安全保障関連法案が衆院特別委員会において可決されたようです。
明日、本会議で可決、参院送りとなるのでしょうけど・・・・
エエんですかねぇ、本当にこれで?


儀式間近 Vo,1

2015年07月13日 | a-c

さて、さて、今年も7月17日『我が儀式』の日が近づいてまいりました。
カレンダーを見ると金曜日ですねぇ、おそらくは深夜11時頃からその儀式は始まるのでしょう。

「えっ?何の日か分からない????? アンタねぇ何年このログを見てるの?」
てな失礼は申しません。(笑)
改めてご説明しましょう。
1967年のこの日(曜日は月曜ね)我が神は、まさに天へと召されたのでありましたぁ・・・・って、つまりジョン・ウィリアム・コルトレーンの命日であります。
そこで私は毎年・・・・

まっ儀式の話は良いとして、この日を迎えるにあたり今年はどんな話をしようかと考えておりましてね。
「おそらくはこのログで紹介しないだろう」と思っていた二枚のアルバムについて話そうかと(2回に分けてね。)そう思ったわけです。
このくそ暑い中、おそらくは長文になることをお許しください。

1946年7月13日、二等水兵ジョン・ウィリアム・コルトレーンは、メロディ・マスターズのメンバーである4人のミュージシャンとともに8曲のレコーディングを行った。・・・・・

ベン・ラトリフ著『ジョン・コルトレーン ~私は聖者になりたい~』(川嶋文丸訳)の第一章「ウィリー・メイズって誰だい?」は、こんな出だしで始まっています。

そしてその音源が、ジョニー・ホッジスのバンドに在籍していた頃の音源とともにCD化されたのが、『FIRST GIANT STEPS』です。

私も、トレーンの初レコーディングはこれであったろうというこの音源が存在することは、昔から知ってはおりましたが、つい最近まで聴いたことがありませんでした。(オムニバス・アルバム『THE LAST GIANT : THE JOHN COLTRANE ANTHOLOGY』で、初めて「HOT HOUSE」を聴きました。)
ともかく、その時のレコーディング全8曲がこのアルバムには収録されています。

では、「何故そげん貴重な音源アルバムを、このログでは紹介しないだろうと思ったんでぃ」(あんたは何処出身?笑)

このアマチュア・セッションで録音された曲のひとつに、タット・ダメロン作の<ホット・ハウス>がある。
-中略-
水兵たちは一年前に録音されたディジー・ガレスピーとチャーリー・パーカーのバージョンに倣って、何とかうまく演奏しようと努力している。
-中略-
(唯一ソロを取るコルトレーンのアルトに対して)
彼がきしむようなトーンで、もたもたしながら吹くソロは、無様としか言いようが無い。

 

ベン・ラトリフ氏は同書でこう表現しています。
これは『THE LAST GIANT : THE JOHN COLTRANE ANTHOLOGY』の「HOT HOUSE」に対する評価でありますが、他の7曲に関しても、おそらく彼は同様の評価を下していることでしょう。

私が初めてコルトレーン(のレコード)に出会ってから、すぐさま
「トレーンの音だけは、いつ何処で聴いても聞き分けられる。」
と、豪語していたことを思い出します。
その私が、この演奏を聴いたとき、トレーンと認識できたか?
無理ですね。(笑)

多くのジャズ・ジャイアンツが若い頃からその才能を発揮し、認められていった(それがたとえコアな人達からでも)中、二十歳間際の我が神コルトレーンは、こんな有様だったわけです。
つまり、この時の演奏がすばらしいとは、誰しもが思わんだろうということです。

ただね、そんなコルトレーンがここから21年後、1967年7月17日月曜日、ロングアイランドのハンティントン病院で40歳という若さで亡くなるまでに、どれだけの変貌と躍進を遂げていったのか、語るまでもありません。
それはまさに彼の努力が、毛の生えた凡人から我が神にまでのし上げた事実を69年前の今日(7月13日)の演奏が教えてくれるということです。

「あれ、この話、面白くなかった?」
先日、飲みに出かける車中でハッと我に返り、O君にそう言うと
「はい、何も頭に残っていません。」
とほほ、ごもっともでございます。

次回は、もう一枚「おそらくはこのログで紹介しないだろう」と思っていた『COMPLIETE LIVE AT THE FIVE SPOT 1958』について語っちゃいます。
きっと長文よ。

FIRST GIANT STEPS / JOHN COLTRANE
<1-8>
1946年7月13日録音
JOHN COLTRANE(as) メロディ・マスターズ
<9-15>
1954年6月22日録音
HAROLD BAKER(tp) LAWRENCE BROWN(tb) JONNY HODGES(as) JOHN COLTRANE(ts) CALL COBBS(p) JOHN WILLIAMS(b) JAMES JOHNSON(ds) UNKNOWN(vo)

1.EMBRACEBLE YOU
2.ORNITHOLOGY
3.SWEET MISS
4.IT'S ONLY A PAPER MOON
5.SWEET LORRAINE
6.KO KO
7.NOW'S THE TIME
8.HOT HOUSE
9.THRU FOR THE NIGHT
10.CASTLE ROCK
11.DON'T BLAME ME
12.L'VE GOT A MIND OF RAMBLE BLUES
13.DON'T CRY BABY BLUES
14.IN A MELLOW TONE
15.BURGUNDY WALK


ありがたやぁありがたや

2015年07月12日 | a-c

いやはやなんなんですかねぇこの暑さ、「洗濯物が良く乾くわ」の喜びの声が「あじ~~!」の嘆き声に変わるまでほんの一瞬でありました。
まぁまぁまぁまぁ、グズグズ雨よりは太陽さんが出ている方が精神的に良いとして、あとは老体が熱中症てな悪魔に襲われないよう気をつけてですね、ここは乗り切りましょうや。

先日、お中元云々の話をしましたが、「あぁいう文化は好かんね。」てな事を、普段から私は申しておりましてね、どうにもこうにも『貢ぎ物』的イメージが強いわけです。

しかし、本音を言えば『いただき物』が嫌いな人間もいないわけで、
ここ一週間にいただいた二品に私も
「ありがたやぁありがたや」

まずいただいたのは、バー○ークのママから

え~~とですね。一見ミートソースっぽいんですけど、納豆ベースのソースでして、そうですねぇ味的には、納豆臭い和風ミートソース?(「やっぱミートソースじゃん」)
いや、味噌の香りもして・・・・表現が難しい!
ともかく、ママも店で出してくれたピザにしてみました。

「ママ、卵の黄身をあしらってみたんですけど・・・いけまっせ」(笑)

そしてもう一品は、山形名産『石黒製麺 やまいも蕎麦』です。

このお蕎麦、乾麺独特の粉っぽさって言うかなぁ?ありますよねぇ、あれが山芋のおかげでしょうけどほとんど無いんであります。
つまり、喉ごしがすこぶるエエんですわ。

暑い日に、そーめん、ひやむぎもいいんですけどね、蕎麦好きの私としては、ひじょうにありがたい一品なのです。
さっそく感謝を込めて明日にでもいただきましょうっと。

と、ここまではエエんですがねぇ・・・・
「お返しどうしょう?」
これが困るんですわ。
「なにも・・・もらいっぱなしでいいんじゃねぇ」
そうできればいいんですけどねぇ。

まぁ、それはボチボチ考えるとして、『料理当番、本日の一品』です。

まずは、野菜どっさりの味噌肉炒めです。

暑いですからねぇ、枝豆豆腐の奴を付けました。

弁当は相変わらずです。

さて、今日の一枚は、トゥーツ・シールマンスです。
以前「MAN BITES HARMONICA」を紹介しましたよね。まっクレジットはジーン・シールマンスとなっておりますが、同一人物です。

このアルバムを聴くと
「やっぱジャズにハモニカってどうなの?」
とおっしゃる方もいるかと思います。
「なんだよ、ギターの方がエエんじゃねぇ」
なんてね。

でもね、私は「MAN BITES HARMONICA」の時も言いましたが、ハモニカの音がわりと好きなんですねぇ
たまに引っ張り出して聴くと、何となく嬉しくなります。まっ「大好きなレイ・ブライアントがいるから」みたいなところもありますけどね。

THE SOUL OF TOOTS THIELEMANS
1959年10月11月録音
TOOTS THIELEMANS(harmonica,g,whistling) RAY BRYANT(p) TOMMY BRYANT(b) OLIVER JACKSON(ds)

1.YOU ARE MY SUNSHINE
2.NUAGES (IT'S THE BLUEST KIND OF BLUE MY BABY SINGS)
3.FIVE O'CLOCK WHISTLE
4.SOUL
5.LONESOME ROAD
6.MISTY
7.CONFIRMATION
8.LES ENFANTS S'ENNUIENT LE DIMANCHE
9.BROTHER JOHN


オレってホラー?

2015年07月06日 | s-u

どんよりとした曇り空、今日も太陽は顔を見せてくれそうもありません。
なでしこジャパンはじつに残念ではありましたが、堂々の準優勝。拍手拍手ではないでしょうか。

さても、奈良県で起きた女児行方不明事件、公開捜査から日をまたがず無事発見とのニュースに安堵しております。
犯人には「テメェなぁに考えとんじゃ!」と活を入れ、女児には「これが何らかのトラウマにならぬ事を祈る」そんな心境ですねぇ。

先日Mさんのお店に近くの小学校の二年生が見学学習に来たそうで、その「お礼文」が届きました。

しっかりした文字に
「オイオイ、小学二年生にしちゃ字が上手すぎねぇか?」
「今時、今時、誰かさんのその頃とは環境が違うって」

それぞれの内容を読むと、
「ジュースの後ろが、あんなになっていると思いませんでした。」
「冷蔵庫が大きかったです。」
と、いわゆるウォークインの冷蔵庫にビックリしたとの感想が大半を占めておりました。

「いやはや、いくら今時でも、やっぱ小2はめんこいわ」

不思議なもんですねぇ、内容云々ではなく、「お礼文」そのものが可愛くて、愛おしくて・・・・・

それだけにそんな児童を巻き込む事件には特に腹が立つのでありまして・・・
「26歳????何なの?何なの?」
『馬鹿』『アホ』『こん畜生』『変態野郎』・・・・
文字力が小学二年生以下の私には、彼へ投げつける言葉すら浮かびません。

最近、我が近所でも子供達の挨拶運動が進んでいるのか
「おはようございます」
「こんにちわ」
と、挨拶をしてくる小学生、中学生が増えつつあります。
オヤジとしては、じつに嬉しいことなんでありますが、こちらから挨拶を交わすのには抵抗があります。
いつ頃からでしょうか?
オヤジは『強い存在』から『怖い存在』へと変化し、『優しさ』『下心』と疑われてしかりの世の中になってしまいましたからね。

それはまさしく、そんな世の中にしてきた我々大人に責任があるわけで・・・・
そして、その世の中が、彼らのような畜生にも劣る行為をしでかす者を生んできたわけですから、みんなが責任を感じる必要があるのでしょうね。

とにもかくにも、こんな事件が少しでも減って、「オヤジ自ら挨拶が出来る」そんな世の中に、またなってくれればと祈るばかりです。

「う~~~ん、いたって真面目そうなことを言ってるけど・・・・アンタも変態だからねっ、アンタが自覚を持って慎むこと」
「いやぁ、いくら私でもそこまでのことはせんよ。」
「違うの、アンタの場合は存在そのものが『恐怖』の対象だから」
「えっ?オレって犯罪者?ホラー?・・・何者?  でも人のふり見て我が身・・・・だから違うって!」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

 

今週は、純家庭料理、肉じゃがと烏賊のバター醤油焼きです。

 

私?私は、お手製烏賊明太と、烏賊焼きに強めに焼いた烏賊ゴロをほぐしかけた代物で、常温の日本酒を一杯(いっぱい)いただきました。

どちらかというと、今週はお弁当の方が豪華ですかねぇ。
贅沢にあの『つきじ宮川本廛 うなぎ蒲焼き』をまぶしたご飯の鰻弁当です。

さて、今日の一枚は、クラーク・テリーです。

彼の名を聞いてどうしても浮かんでくるのはエリントン楽団とこうなるわけですし、振り返ってみても、ここで紹介した彼のリーダーアルバムは、2枚ぐらい?
あまり私には縁が無いお人ともとれるわけですが
さりとて、「彼の演奏はどうにも古めかしくて」という印象からでは無いし、モンクの「BRILLIANT CORNERS」はじめ、そこそこ紹介アルバムに顔は出すのであります。

それではこのアルバムはいかがか?
いかにもエリントン楽団の・・・・てなところが出ているかなぁ?
なんて感じもします。
しかしそれも曲名を見れば「さもあろう」と納得のいく範囲なのです。

THE HAPPY HORNS OF CLARK TERRY
1964年3月13日録音
CLARK TERRY(tp,flh) PHIL WOODS(as,cl) BEN WEBSTER(ts) ROGER KELLAWAY(p) MILT HINTON(b) WALTER PERKINS(ds)

1.ROCKIN' IN RHYTHM
2.IN A MIST
3.RETURN TO SWAHILI
4.ELLINGTON RIDES AGAIN (MEDLEY)
5.IMPULSIVE
6.DO NOTHIN' TILL YOU HEAR FROM ME
7.JAZZ CONVERSATIONS
8.HIGH TOWERS


今年も先を越されたか

2015年07月01日 | m-o

箱根山の噴火?新幹線内での焼身自殺?
なんだか昨日は神奈川のあのあたりが騒がしかったようですが、良いニュースは無いものでしょうか?

それにしても、新幹線の中で焼身自殺って・・・・
「なんだかなぁ」
って感じですよね。
いろんな理由で自暴自棄になって自ら命を落とす。良いことではありませんが、「心情は察する」てなところはふつうあったりしますけど、他人様を巻き込んじゃ「心情を察する」どころの話じゃござんせんやね。
それとも、彼は何かを訴えたかったんでしょうか?
いやいや、もしそうだとしても、方法が間違っていることだけは確かです。

今日は珍しく昼食をとりに自宅へ帰ると
「○○、今年も届いたけど・・・・」
姉の嫁ぎ先から今年も『つきじ宮川本廛 うなぎ蒲焼き』が届きました。

まったく鰻を食べない母には、正直「ありがた迷惑」的お中元ではありますが、お気遣いに感謝しつつ
先日
「今年は、(中元が)届く前に、こっちから先に贈ろうか」
てな話をしていた矢先だったので、
「7月1日より早くは・・・なぁ」(笑)

「陳子椿という人間の男に恋した竜王の三姉妹がそれぞれに生んだ男の子の誕生日、これが『三元』、道教の行事日であります。」

てな話を以前した覚えがありますが、皆さんはお忘れでしょうな。

中国の道教において、この陳子椿の息子(三元)は重要な存在でして

長男は1月15日生まれ、上元一品の位で「天官賜福大帝」といい、天の神々を統率して人々に福を与えました。
次男は7月15日生まれ、中元二品の位で「地官赦罪大帝」といい、地の神々を統率して人々の罪を許しました。
三男は10月15日生まれ、下元三品の位で「水官解厄大帝」といい、水の神々を統率して人々の災厄を取り除きました。
これを道教の三官信仰といい、彼らの誕生日には盛大な祭りが行われていました。

うち『上元』は『小正月』、『下元』は『収穫祭』つまり『十五夜』、そんでもって何故か『中元』には、目上の人やお世話になった人等に贈り物をする習慣が生まれたと。(中元は『お盆』でもあります。)

だからね、余談ではありますが、お盆を新暦で行う地方と旧暦で行う地方では、『中元』もズレるということ、厳密に『お中元』を贈るなら、そのあたりを配慮しないと・・・・(なんてね、現代は誰も気にしません。)
もう一つ言うなら、『三元』は15日ではなくその月の満月の日であります。

ともかく、今年も義兄の実家に後れを取りました。
「よし、来年は7月1日着で手配しよう。」
そんなとこで張り合ってどうすんだっちゅうの(笑)

さて、今日の一枚は、レッド・ミッチェルです。
ウエスト・コーストのベースマンとして欠かせない存在のミッチェルでありますが、リーダー盤を紹介する機会は少なかったように思います。(ハンプトン・ホース・トリオでの紹介が一番多かったかな?)というのも、私が所有していたのが「SOME HOT, SOME SWEET, SOME WILD」と「REJOICE」の二枚だけだったからです。

てなことで、今日のこのアルバムは、入手したばかりです。

女流ピアニストのロレイン・ゲラーに、ホーンのジェームス・クレイ、いかにも「ウエストコースト!コンテンポラリー!」って感じですか?
軽快でノリのイイ演奏は、じつに楽しく聴ける一枚だと思います。(私の欲するジャズに対してはどうか?これには答弁を控えさせていただきます。笑)

PRESENTING RED MITCHELL
1957年3月26日録音
RED MITCHELL(b) JAMES CLAY(ts,fl) LORRAINE GELLER(p) BILLY HIGGINS(ds)

1.SCRAPPLE FROM THE APPLE
2.RAINY NIGHT
3.I THOUGHT OF YOU
4.OUT OF THE BLUE
5.PAUL'S PAL
6.SANDU
7.CHEEK TO CHEEK