またしても更新をサボってしまいましたが、それだけ忙しかったということで、ある意味良かった良かった。
そんな忙しい中、いろいろとお話しする出来事も多かったのではありますけど、全て語ってもしょうもありません、直近の昨日のお話しを一つ。
昨夜からMさんのお店に新しい女の子がアルバイトでやってきました。
名前はSちゃん、なんと高校一年生16才です。アルバイトとしてどうのこうのいう以前に、私なんかにすりゃ「めんこいねぇ」くらいの女の子なんでありますが、
「Sちゃんのお父さんは震災で仕事を無くしたんだって、大変だけどSちゃんも頑張って協力しなくちゃね。ところで、お父さんって歳はいくつ?」
「はい、40才です。」
「40!?・・・・・お母さんは?」
「37」
「・・・・・・・・・・!」
まっ当然なんでありますが、両親の歳を聞いて愕然とすることには慣れっこなんでありますけど。(笑)
「Sちゃん、こんどお母さん紹介して」
「バブさん!」
アハハ、先輩アルバイトの女の子にツッコミを入れられちゃいました。
おもえば、Mさんのお店だけでなく、以前もアルバイト学生の若さに愕然とする時期ってぇのがいくつかありましたねぇ。
まず第一には、母親の歳が私の歳を下回ったとき、第二に我が末っ子より若い子を使い出したとき、そして、今後起こり得ることといえば、母親の歳が我が長男ぼうと同じ歳に・・・・・・・・ヤダァ~~~~~!(笑)
大学生時代に週一、二回程度ですが長期アルバイトをしていた洋服屋さんがありました。(当時、横須賀、横浜あたりじゃそこそこ名の売れた洋服店だったんですよ。私がバイトしていたのは藤沢店でしたが)
そもそも老舗の洋服屋さんだったその店も、時代の流れで半分ジーパン屋、四分の一がサーファーショップ(衣料品だけね)、昔ながらの部分はそのまた半分みたいな店構えでした。
そんなわけで、アルバイトはもちろん、社員の方も、服装はジーパンに脱色したアロハ、細かい花柄のシャツ、ポロシャツ・・・・・、じつにラフなものだったのでありますが、店長さんだけは、いわゆる昔の「首からメジャーをぶら下げている洋服店のおじさん」みたいな格好をされていたのであります。
その店長さん、当時いくつだったでしょうねぇ?おそらく40代後半だったと思いますが、その服装からも分かるようにじつに真面目な方で、アルバイトなんかからすると若干敬遠される存在であったでしょうか。
でもね、今になって思うんですけど、彼はジェネレーションギャップにどう立ち向かって良いのか試行錯誤してたんじゃないかって、
だって、仕事の後に屋台で一杯やるときも、みんなで飲みに行くときも、必ず店長さんは一度は顔を出していたし(おそらく、お金もいくらか置いていってくれたんだと思います。)、べつにお店で虐められるような事もなかったく、もちろん、おしゃべりや接客がまずかったりしたら怒られましたけどね。
たぶん、一生懸命若者についていこうと努力してたんだと思うわけですよ。
ただ、彼のプライド?信念?ともいえる服装が、彼をイメージづけていたという・・・・
あれ?何の話でしたっけ?
そうそう、だからね、若いアルバイトの扱いというのはじつに難しいと、オジサンは若者の扱いを何処でどう勉強したらエエンでしょ?教えて。
てなわけで、更新サボリで『料理当番、本日の一品』も二回分まとめてのアップです。
まずはスペアリブ、まぁある意味得意食材ですので、今回は焼きではなく若干煮込み風に作ってみました。それに焼いた野菜。・・・・そういやぁ、野菜の高騰、これも心配ですなぁ。
二週目は、こちらも得意のホイル焼き?蒸し? 旬の鮭を胡麻味噌でチャンチャン焼き風にしてみました。母曰くサッパリしていて美味しかったそうです。
さて、今日の一枚は、マッコイ・タイナーです。
正直に言いましょう「SAHARA」以降のマッコイを好きかと質問されると、「?」マークがかなり連なるように感じます。それはまさにコルトレーンの呪縛からマッコイも脱した事への賞賛とそれとはまったく逆の裏腹な想い、それだったのかもしれません。
が、それ以上にこのアルバム、このアルバムの存在が私の「?」を増やした一番の要因ではなかったでしょうか。
なんども言います。私には「ジャズという音楽には定義など無く、常に変化し前進し続けるものだ」という認識はあるものの、凝り固まった頭の中で「これがジャズだ」というある一定の身勝手認識というものを持ってしまっている(これはイカンことなんですよ)ところがあります。
その身勝手認識にあてはめると、どうしてもこのアルバムに「?」マークを付けてしまうのです。それはフュージョンや電化といった流れへの反発とはまた一つ違った想いではあるのですが。
それでも「ATLANTIS」の流れを受けてついつい買ってしまったこのアルバム。聴く頻度で言えば「ATLANTIS」の一曲目(テーマ曲ね)の30分の1程度だと思います。
敬遠する最大の理由、それはもちろんストリングスです。特に「BEYOND THE SUN」なんて、私にはどうしてもジャズと感じる感性が無いんです。途中できこえてくるマッコイのソロ部分なんか嫌いじゃないんですよ、嫌いじゃないんですが(いや、好きかもしんない。笑)、私の身勝手認識では、これはもうジャズじゃないんです。
ところが、先日震災以降では初めてでしょうか、このアルバムを久しぶりに聴いたんですねぇ、するってぇと、ちょっとだけ元気が出たりして(笑)
いやいやいやいや、そんなことで折れちゃイカン、これはジャズじゃない!だけど嫌いじゃない!
なんじゃそりゃ
FLY WITH THE WIND / McCOY TYNER
1976年1月19,20,21日録音
McCOY TYNER(p) PAUL RENZI(picc,fl) HUBERT LAWS(fl,afl) RAYMOND DUSTE(ob) STUART CANIN, FRANKLIN FOSTER, DANIEL KOBIALKA, PETER SCHAFER, EDMUND WEINGART, MYRA BUCKY, MARK VOLKERT(vin) SELWART CLARKE, DANIEL YALE(vla) SALLY KELL, KERMIT MOORE(vlc) LINDA WOOD(harp) RON CARTER(b) BILLY COBHAM(ds) GUILHERME FRANCO(tamb)
1.FLY WITH THE WIND
2.SALVADORE DE SAMBA
3.BEYOND THE SUN
4.YOU STEPPED OUT OF A DREAM
5.ROLEM