まさに冬晴れの今日は、窓越しの陽射しに暖房いらず、それでも強い風は冷たいもので、おもわず上着を羽織らずにおもてに出て「ヒェ~~」・・・冬ですね。(笑)
季節は変わっても私は相変わらずの日曜日で、午後は近くのスーパーへ買い出しの荷物持ちです。
毎回の事ながら買い物のお付き合いで嫌になってしまうのは長いレジ待ち。今日もなんだか私が並んだレジが一番時間がかかっているような・・・・
原因はおばあちゃんでした。耳も遠くなり腰も曲がったようなおばぁちゃんが、何やらレジの女の子に話をしていてレジ打ちが遅々として進みません。
「こりゃあ文句も言えないな」
「あらま、いつもはプンプン怒るくせに」
いえいえ、そりゃあ狭い通路をカートでふさぎ、堂々と長話をしている方とか、買い物カゴをそのまま置きっぱなしにする方とか、カート置き場意外に平気でカートを置いていく方とか、そういう人には文句も言いますよ。でも腰の曲がったおばあちゃんに文句を付けるほどさもしい気持ちは持っちゃおりませんよ。
そんなこんなで時間は多少かかったものの、買い物カゴから買い物袋に荷物を移し、
「よし、帰ろう」
すると今度はそのおばあちゃんが、大きな段ボール箱をカートに積み込もうとしています。
どうやら先ほどレジの女の子に話していたのは、買い物品を入れる段ボール箱が欲しいと頼んでいたようです。
それが段ボール箱をもらい荷物を入れたまでは良かったんでしょうけど、腰の曲がったおばあちゃんにそれをカートに積み上げる力があるわけもなく、しかたないので
「おばあちゃん、ここに乗っければいいの?」
と、カートに段ボール箱を乗せてあげました。
「おばあちゃん、乗っけたはいいけど降ろすのも大変でしょ、いっしょに来た人はいないのかい?」
と訊くと
「タクシー頼むから・・・」
とおばあちゃん、一人で段ボールいっぱいの買い物をしに来たのでしょうねぇ、しかもタクシーを使って。
まっタクシーなら運転手が降ろしてくれるだろうと、「おばあちゃん、気を付けてね。」と言って、私は帰ってまいりました。
ご老人だけの所帯で、車の運転は放棄されたんでしょう。スーパーがとんでもなく遠いわけじゃないけど、歩いて来るにはしんどい、しかたなくタクシーを頼んで買い物には来るものの、毎日タクシーというわけにもいかないから、一度にできるだけ多く、自分では持ち上げられないほどの買い物をして帰る、まぁそんなところなんでしょう。
帰宅して、母にその事を話すと
「まだ、そのおばあちゃんは良いと思うよ、タクシー使えるから。タクシー代ももったいないって人がい~~ぱいいんだから(いるんだから)」
そういえば、スーパー近くのバス停で重そうなリュック型の買い物袋を背負ったお年寄りが、一時間に一本足らずのバスを待っている姿をよく目にしますもんねぇ。
「それに比べれば・・・」
って、
それで、よいのかぁ日本?よいのかぁ高齢化社会?
そんなこんなの買い物で本日の夕食用に買ってきたのは、豚牛合挽のミンチです。
『料理当番、本日の一品』
考えてみれば先週も煮込みハンバーグですから、ミンチ料理を二週続けるのも芸が無いっちゃ無いんですが、
昨日、Mさんのお店のバイトの女の子が
「バブさん、昨夜ロールキャベツ作ってみたんですけど、コンソメ味の・・・・なんか上手くいかなかったんですよねぇ」
と訊いてきたので
「う~~ん、それは・・・ナンタラカンタラ。」
と、偉そうにレシピを教えたりしたもんですから、口で言うだけで自分じゃ作らないっていうのもなんだってんで、ロールキャベツを作ることにしたんです。
私以外の主食(私の主食は当然アルコールですから)は、ご飯を炊かずにロールつながりでロールサンドにしました。
それにグリーン・サラダです。ロールサンドで切り落とした耳を揚げてばらまいてみました。
さて、今日の一枚は、ピアニストでもありヴァイブ奏者でもあるエディ・コスタです。
といっても、ここではピアノは新鋭ビル・エバンスに任せ、ヴァイブ一本で勝負してきております。(笑)
『GUYS AND DOLLS』は、デイモン・ラニヨンの短編小説『ミス・サラ・ブラウンの牧歌』をもとにして、ジョー・スワーリングとエイブ・バロウズが台本を、フランク・レッサーが作詞、作曲を手掛けたブロードウェイ・ミュージカル。(邦題は「野郎どもと女たち」)マーロン・ブランド、フランク・シナトラ、ジーン・シモンズてな面々で映画化もされましたよね。
このアルバムは「LIKE VIBES」てな尾びれは付いていますが、全曲このミュージカルのナンバーです。
なんとも評価しにくいジャケットもこのミュージカルにちなんでのものでしょうけど「ジャズ・アルバムとしてきっと良い演奏が聴けそう」といったジャケットではありませんよねぇ。(笑)
でも、中身はまっとうなジャズを聴かせてくれる一枚だと思います。
エディのヴァイブはもちろんですが、彼がヴァイブに徹してくれたおかげで、マイルス・グループに参加する約3ヵ月前のエバンス(この時期のエバンスを「売れっ子のフリー・スタジオ・ミュージシャンさながら」と称したのは中山康樹氏であったでしょうか)を堪能できる点も、このアルバムの魅力だと思います。
ちなみに「RELAXIN'」でマイルスの「先に演奏して、あとから曲名を教えるよ」というしゃがれ声で始まる一曲目「IF I WERE A BELL」とここでの同曲、それから同じマイルスでも「JAZZ AT THE PLAZA」での同曲との聴き比べ、なんてぇのも面白いかもしれませんよね。
GUYS AND DOLLS LIKE VIBES / EDDIE COSTA
1958年1月15,16,17日録音
EDDIE COSTA(vib) BILL EVANS(p) WENDELL MARSHALL(b) PAUL MOTIAN(ds)
1.GUYS AND DOLLS
2.ADELAIDE
3.IF I WERE A BELL
4.LUCK BE A LADY
5.I'VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE
6.I'LL KNOW