JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

過去最もどうでもイイ話

2017年03月20日 | d-f

昨日は暖かくなるとの予報を信じ、墓参りやら何やら朝から動き回りましたが、
「何だよぉ、今日の方が暖かいジャン」
春本番を思わせる今日は、そんな昨日の疲れでインドアに徹しております。(もったいない)

その疲れのせいでしょうかねぇ、夕べ(今朝か)は、はっきりと覚えている夢を見ました。

最初は、駅の珈琲屋さん(間違いなくドトールコーヒーでした。笑)友人らしき人物と珈琲を飲んでおります。
「今日は何処に飲みに行こうか」
すると、飲みの誘いをまず断らないはずの私が
「今日はダメなんだ、○○(誰だか分からない)に逢う約束してるから」
携帯電話が鳴りました、しかもなぜかガラ系
「今どこ?まっいいやともかくそこにいて、直ぐに行くから」
と、店を出る・・・もう友人の存在はありません、夢ですから

やはり駅前っぽいのですけど、新宿のアルタ前辺りをこぢんまりとしたような感じ?大勢の人が行き交っています。
そこで○○に逢おうと電話を・・・
ところが、着信記録はおろか電話帳も開けない
若い女の子に
「今日のサッカー凄かったねぇ、家で見直さない?」(何故にサッカー?)
と、素敵なお誘い、それでも
「○○に逢わなくちゃいけなくてね・・・でも電話が・・・」

すると若い女の子が、何故か若い男の子になっていて
「僕が見てあげますよぉ・・・げっ!ガラ系じゃん、無理っす」
結局どうしても逢えないという

なんか虚しいような夢なんですが、あんがい見ている間は楽しかったような感じがするんです。

夢占いによれば、「逢いたい人に逢えない」という夢は、あまりよろしくないようで
「運気が下がっている」とか、「アテにしていたお金が入らない」とか、「現実世界でも会うべき人に会えない」とか、「恋愛が煮え切らない」とか・・・

でも、あのなんとなく楽しかった感じは何だったのでしょう?
そして、私はいったい誰に逢おうとしていたのでしょう?
「ねぇねぇ、何でだと思う?誰だと思う?」
「そんなん分かるわけないジャロが、それに他人の夢などどうでもエエわい」
そりゃそうだ

友人らしき人物も、若い女の子も、男の子も、じつは全く誰だか分かりません。
「そこのアンタ、オレに隠れて出演したんじゃないの?・・・許すから名乗り出なさい!」
なんのこっちゃ

我が頭の中身も、なんとなく春っぽくなっているようだという、そんなお話しでした。
こりゃ過去最もどうでもイイ話だね。

気を取り直して『料理当番、本日の一品』です。

メインはタコのバジル風味でしたが、母用に残りのタコで煮物も作りました。



こちらは牛丼の具みたいなもんです。

御弁当は相変わらず。

さて、今日の一枚は、アート・ファマーとジム・ホールのライブ盤です。

しばらく聴いていなかったのですが、夕べウイスキーをいただきながらなんとなく聴きました。
イイ気分に酔っ払った時のライブ盤てぇのは、「イケイケゴーゴー、イヤー!」みたいんはいけません。
その点、派手さ全面というイメージがけしてないファーマーとホールの組み合わせは、よろしいんじゃないでしょうかねぇ。
リスナーの声が所々で聴かれるライブ盤の臨場感を酔いが好い感じで増してくれるような・・・・

ファーマー抜きの「I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU」を聴く頃には、夕刻から飲み出した酒と昨日の疲れでけっこう酔っ払っていました。

LIVE AT THE HALF-NOTE / ART FARMER
1963年12月5~7日録音
ART FARMER(flh) JIM HAII(g) STEVE SWALLOW(b) WALTER PERKINS(ds)

1.STOMPIN' AT THE SAVOY
2.SWING SPRING
3.WHAT'S NEW?
4.I WANT TO BE HAPPY
5.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU


保守派じゃなくて保守化ね

2017年02月13日 | d-f

大雪で困っている地域もあれば、この辺りは今日も冬晴れ、乾燥の日々が歳を隠せぬ肌を容赦なく虐め続ける地域もある、日本列島も様々であります。

安倍さんとトランプさんが笑顔で手を握り合っている姿に
「キモチワリ!」
思わずそう叫び
ミサイル発射にご満悦のキムちゃんの顔を思い浮かべ
「キモチワリ!」

最近流行の芸能界突然引退に
「超久しぶりに耳にした大川隆法『幸福の科学』、そういえば相変わらず『幸福実現党』は候補者を出してるもんなぁ・・・・」

まぁまぁ、勝手な事ばかりほざいております。というか、ほざくばかりで何もしない自分が情けないっちゅう事ですけどね。

 

それからするってぇと、昨日行われた『いわきサンシャインマラソン』の一万を超える参加者と大会を支えるスタッフのみなさんに
「アンタは偉い!」
と思うバブ君であります。

   

例によって、私もフルマラソンスタート間近の地点でみなさんにエールを送りました。
知り合いも走っているはずなんですが・・・・・こう多くちゃ見つけるのも至難の業、まぁそれだけ参加者が増えているってことで、そこを喜ぶべきなのでしょう。


だからアンタじゃなくて、左端に隠れた女子が・・・(笑)

今年は、まぁまぁ天候にも恵まれ、ニュースによれば事故も無しに大会は成功したようでありますし、スタッフのみなさんは胸をなで下ろしておられるでしょう、そして大きな満足感もあるんでしょうな・・・ちょっと羨ましい(笑)

  
 
伴走者と一緒にフルマラソンに挑戦するおばぁちゃん「アンタは凄い!」
   

ほんの二、三十分の応援を終えた私は、いつものように熱い珈琲をすすりながらいつもと変わらぬ休日をスタートしたのであります。
「おまえは何もせんでいいのか?」
「いや、日常がありがたい」
こうしてバブは年々保守化していくのでありましたとさ(笑)

てなことで『料理当番、本日の一品』

肉嫌いな母も何故かトンカツは食べるんでありますねぇ、しかも甘めのソースでちょっと煮てやるとさらに食べるという・・・・ほんと最近彼女の好みが益々不可思議に感じています。(笑)
私はネギダコで一杯・・・おっと、私の大好物を今まで紹介した事がありませんでしたね。

大根と打ち豆の味噌汁です。日本酒だろうがウイスキーだろうがビールだろうが・・・だろうが、自宅で飲むときに私は味噌汁を欠かしません。
「アンタの好みも十分不可解だから」

御弁当は豆ご飯にしてみました。

さて、今日の一枚は、お久しぶりのマイルスです。
前回までの流れで、続きは書かなかったもののバード、ガレスピーまで聴き進んだ以上、「その後に控えるは帝王マイルス」となるのは必然であります。
バードのバンドでのマイルスを聴き、今日のこのアルバムにたどり着くのもまた必然では無いかと・・・・

さても、このアルバムは2つのセッションがいっしょになっとりまして、前半の1953年の録音では、バードとロリンズのダブルテナーでありますが、じつはバードではなくジミー・ヒースが吹くはずであったのが、どうしても金が必要だというバードの申し出でこのメンバーになったという
さらにその録音はヒッチャカメッチャカで、バードはメンバーのために用意されたジンをほとんど独りで飲み干し、マイルスはリハーサルに顔を出さない、ロリンズだって同じようなもんで、録音時のマイルスはジャンキーハイ・・・・
当事の彼らの状況がどんなものだったのか、容易に想像できます。
ちょっくら耳に残る「ROUND ABOUT MIDNIGHT」だってじつは「WELL YOU NEEDN'T」(難解曲ですが)を何度もマイルスが間違えるので、急遽差し替えられたという・・・他にもヒースのオリジナルの曲名を勝手に変えてもめたとか、いろいろ逸話の残る録音なのであります。

私的に最大の聴き所は、その3年後、後半部分のマイルス、ロリンズの変貌ぶりにあると思っています。特にマイルスですよねぇ、その間に何があったのか?・・・これは偉い方の本でも読んでいただくとして、ともかくその聴き比べが一枚で出来るアルバムとして私は面白みがあると思っています。

COLLECTORS' ITEMS / MILES DAVIS
1953年1月30日[1-4], 1956年3月16日[5-7]録音
MILES DAVIS (tp) SONNY ROLLINS(ts)
1-4 : CHARLIE PARKER(ts) WALTER BISHOP Jr.(p) PARCY HEATH(b) PHILLY JOE JONES(ds)
5-7 : TOMMY FLANAGAN(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)

1.THE SERPENT'S TOOTH (take1)
2.THE SERPENT'S TOOTH (take2)
3.ROUND ABOUT MIDNIGHT
4.COMPULSION
5.NO LINE
6.VIERD BLUES
7.IN YOUR OWN SWEET WAY


シカゴ、カンザスシティーにジャズは飛ぶ

2017年02月06日 | d-f

一昨日昨日、まぁ今日もかな、立春を迎えたっぽくちょっと暖かい日が続いております。

話の続きは、ルイ・アームストロング、サッチモからでしたかね。
これだけのビックネームでも我が家にある音源はじつに限られております。まして古い物となると・・・・ホット・セブンの3曲だけ?
「WILD MAN BLUES」「TWELFTH STREET RAG」「S.O.L. BLUES」
でもまぁ、3曲だけですが改めて聴いてみると、レコードもさることながら映画やラジオを通して、彼がビッグにのし上がっていった理由も分かるような気がしますから不思議なものです。

1917年、JAZZの文字がレコードに初めて登場した年、ニューオリンズでは大事件(事件とは言わないか)が起こります。
吉原閉鎖!いやストリーヴィルの閉鎖であります。

ここでチト話は脱線しますが、男と女がいざ鎌倉ってな時に、あのいわゆるニューオリンズジャズが流れていたら・・・・
どうでしょうかねぇ?みんながみんなとは言いませんけど、私なら興ざめのような気がします。
実際ストリーヴィルでも遊郭そのものでは(個室に聞こえる範囲で?)、JAZZ演奏というものはほとんど無かったそうでありますな(逆に弦楽四重奏がクラシックを演奏していたてな話までありますが)
つまり遊郭に寄りそうその他の施設?ダンスホールだとか飲み屋だとか、ここでJAZZ演奏家達は稼いでいたのでありました。

とはいえ、中核の遊郭(ゴロを合わせたわけじゃありませんよ。笑)が閉鎖となれば、ここに纏わり付く各施設(笑)も用なしになるわけでありまして、多くのJAZZミュージシャン達は失業の憂き目にあったのでした。

ここで、
「アメリカ第一主義」ならぬ「ストリーヴィル第一主義」といった花札の親方みたいな名前の人は出てこなかった、その代わりにシカゴのアル・カポネ、そしてカンザスシティーのトム・ペンダーガストという方々が出現するわけでござんす。

まぁまぁここまで来ると『禁酒法』やら『第一次大戦の終結』『ローリング・トゥエンティーズ』と言ったキーワードも出てくるんですが、そこはその手の本に任せて

まずはビックス・バイダーベック、
「SINGIN' THE BLUES」「CLEMENTINE」
「ふむふむ、白人ジャズの根源」

  

お次は、フランク・トランバウアー
「SINGIN' THE BLUES」「KRAZY KAT」「CRYIN ALL DAY」
「かなり洗煉されてきております。・・が、これから私の聴き慣れたJAZZにどうして変貌していけるんだろ?(笑)」

レッド・ニコルズ、言わずと知れた「FIVE PENNIES」
「この人は、どうしてもダニー・ケイの『5つの銅貨』、映画の方を思い浮かべてしまうのは・・・イカンですねぇ」

ミルトン・ブラウン「THE YELLOW ROSE OF TEXAS」
「ごめんなさい、ここまではついて行けません。」

ちょっくら心を落ち着かせるのに・・・やっぱりエリントンですかね。
「COTTON CLUB STOMP」「THE MOOCHE」「COTTON TAIL」
フレッチャー・ヘンダーソン
「IT'S THE TALK OF THE TOWN」「TEAPOT DOME BLUES」
「よしよし勢いに乗って」
ベニー・モーテン
「TODY」「MOTEN SWING」
からのカウント・ベイシー
「I AIN'T GOT NOBODY」「ROSELAND SHUFFLE 2」「DUET」「WHIRLY-BIRD」
「そうそう、カンザスのブルース・スピリッツが加わらなければ、私の知るJAZZには行き着かんのですよ。」

  

「ハァハァハァ」
って息切れしてんジャン

 

路線を戻してグレン・ミラー?
「IN THE MOOD」
いやいや、この路線の頂点はやっぱりベニー・グッドマンでしょ、お決まりの
「SING, SING, SING」

今日はここまで、シカゴ、カンザスシティーどころかニューヨーク、いや全米にまで広がっちゃいましたんで

次回、最終回『ニューヨークの夜が新時代を生んだ!』

さて、今日の一枚は、前回イケメンだった若者ウッズが、ヨーロッパに移っての一枚、しかも「アート・ファーマーが割り込んできた」みたいなアルバムです。

ジックリと打ち合わせしてリハを行って・・・・という演奏ではありません。
つまり、いいかげんなところが間々あります。
が、そこが逆にこのアルバムの魅力ではないでしょうかねぇ

「私が期待せずに見た感動作」のベストスリーに入る『屋根の上のバイオリン弾き』、「SUNRISE SUNSET」を聴くと何だか心地良くなってしまうのはそのせいだと思います。
「THE DAY AFTER」でのファーマーもエエですねぇ、これなら「いざ鎌倉」でもBGMで十分じゃないでしょうか。(今となっては試す機会はありませんが。笑)

というわけで、私的にはリーダーをファーマーとさせていただきます。
おっと、もちろん私が、ここからあの「EUROPEAN RHYTHM MACHINE」へと向かうウッズを悪く言うわけはありません。

WHAT HAPPENS ? / ART FARMER - PHIL WOODS
1968年10月12日録音
ART FARMER(flh) PHIL WOODS(as) MARTIAL SOLAL(p) HENRI TEXIER(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1.WATCH WHAT HAPPENS
2.CHELSEA BRIDGE
3.BLUE BOSSA
4.BLUE LIGHTS
5.THE DAY AFTER
6.SUNRISE SUNSET


バブ東風

2016年11月28日 | d-f

今日は太陽燦々、冬晴れの青空が一日広がると思っていたら、突然雲が現れてザーッと雨なんぞ降らす何だか分からない天気になっとります。

「バブさん、飲みに出かけるといつも朝帰りですか?」
アルバイトのTちゃんが、そんな事を訊いてきました。
「あ?おまえねぇ、この歳で朝帰りしてたら身体が保たんて、まぁお昼(0:00)は過ぎるけどね。」
と、断言したんですがねぇ・・・・

そう答えた土曜日の晩、いつものようにバー○-クでウイスキーを啜っておりましたですよ。
カウンターの隣に座った「震災を機に誰かの役に立とうと薬剤師を目指しました。」という青年をお相手に盛り上がり、案の定お昼も過ぎまして、その青年を送り出しますてぇとね。
「バブ、そろそろかい」
とママ
「そうねぇ、そろそろお勘定を・・・」
「だから、それはもちろんなんだけど、そじゃ無くて行こうか?」
「???????」
ついに私はゴジラの餌食となるのか・・・・・!!
「だから、明日休みでしょ?歌でも歌いに行こうかってぇの」
そりゃもう最強のゴジラ様のお誘いに小市民の私が太刀打ちできるわけも無く
「・・・・はい」

やっちまいました。帰宅したのは朝の4時過ぎ、「この歳で朝帰りしてたら身体が保たん」と答えたその日に
「まだ暗いから・・朝帰りとは言えんよね。」
「いえ、立派な朝帰りです!」

おっとイカン、こんなんをログに書いたら、ゴジラの口から放射能熱線がぁ・・・・

このお話にはかなりの脚色がなされております。
正確には、私もノリノリで、進んで、喜んで、跳ねるように歌を歌いにまいりましたし、歌った曲数もゴジラ、おっともとい、ママより確実に多ございましたです、ハイ。

そんなこんなで、朝帰りの昨日は9時に起床、
「まぁ夕べ?いやいや今朝はお早いお帰りで」
そんな皮肉も寝不足の頭には、何も応えもしませんでした。
これを『馬耳東風』ならぬ『バブ東風』と申します。

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

叔母がまた新米と野菜、そして冷凍して置いたという栗を送ってくれました。
野菜高騰の折、ありがたいですねぇ

そこで、具たっぷりのすいとんを作りました。

それと天麩羅盛り合わせね。

お弁当は、季節的にはちょっと遅めの栗ご飯です。

さて、今日の一枚は、ブッカー・アービンです。
妙に昨晩聴きたくなった一枚です。
若い頃初めて聴いたときは、「かなりぶっ飛んだアルバムだねぇ」なんて思ったりもしましたが、今こうして聴いてみると、サックスの世界は「フリージャズにまっしぐら」てな時に、フリージャズとは一線を起きながらもここまでの世界観を作り上げるアービンに、ちょっとばかし感心してしまったりして。
おそらくはミンガス思想が、少なからず彼の活性剤になっていた、と私は思ったりもするのです。

とにもかくにも、三者三様ならぬ四者四様の演奏が、何故かまとまりを得る姿は、フリージャズとは違った大きな広がりを感じさせてくれる・・・・ん?それが『宇宙』?

THE SPACE BOOK / BOOKER ERVIN
1964年10月2日録音
BOOKER ERVIN(ts) JAKI BYARD(p) RICHARD DAVIS(b) ALAN DAWSON(ds)

1.NUMBER TWO
2.I CANT GET STARTED
3.MOJO
4.THERE IS NO GREATER LOVE


「ブルータ(トゥー)ス、お前もか」

2016年11月24日 | d-f

一昨日、今日と、あまり気持ちの良くない目覚ましで早起きしてしまいました。
一昨日がマグニチュード7.4・震度5弱、今日がマグニチュード6.1・震度4、特に一昨日は津波警報も出て、
「3.11をどうしても思い出してしまう」
まわりの人達が声を揃えて言っておりました、もちろん私もですけどね。
発表によれば思い出すどころかこれもまた3.11の余震なんだそうで、かの地震がいかに大きなものだったのか・・・怖いものです。

たたき起こされたのは、今朝も一昨日も一緒だったのですが、大きな違いがありました。

はつ雪に一の宝の尿瓶かな (一茶)

一昨日は上着知らずの暖かさだったんですよ、それがア~タ、今朝の寒さといったら半端じゃない、窓を開けると雪が降っとります。まぁ予報どおりとは言え
「さっぶぅ!」
一茶のようにまだ尿瓶のお世話になる必要はありませんが、テレビで地震の状況を確認すると急いでトイレには駆け込みましたよ。
この寒さで、明日からは尿意に起こされるかもしれませんねぇ、地震で起こされるよりはいいんですけどね。
それにしても若い頃はよくもまぁトイレにも行かずあれだけ寝ていられましたよねぇ・・・若いってやっぱエエなぁ(笑)

歳を取ったと言えば、堅くなった膀胱もさることながら、最近私のズルさが益々目に付くようになった気がします。

例えば、自宅で音楽を楽しむにしても、あれほどレコードにこだわっていた私が、「かけっぱなしでも大丈夫だからね」とCDの便利さに走り、さらには「ちょっとした曲ならダウンロードで十分じゃね」てなことになり、最近じゃ「CDの交換が面倒だ」とばかり

こんなんを仕入れましてね。いわゆる「ブルートゥース受信機」ってヤツです。
これを使うとね、CDの交換どころか、プログラムした「お気に入り」を、何時間でもかけっぱなしに出来るし、ネットラジオもステレオで聴けるしね、PCからも携帯プレーヤーからも、携帯電話からでもステレオにぶっ込めるわけですわ。

音質を問われるとそりゃレコードの比では無いかもしれませんが、「我がシステムで普通に聴く分には何ら問題なし」と自分に納得させ、だらだら流しっぱなしにするにはとても便利なんであります。
さらに好きな曲を自分で編集して、好きな順番、あるいはランダムに流す、この編集の作業が楽しかったりしてね。
最近はまっとります。

なんにしても、最近の我がズルさは「けして悪いことではないんじゃないか」と、自身を甘やかすのでありました。
「だって、イイ歳だも~~~ン、便利だしデジタル最高!」
「ブルータ(トゥー)ス、お前もか」

さて、今日の一枚は、珍しいですねぇエリントンです。しかもピアノトリオね。

トレーンが共演したときは極度の緊張、マイルスは「あらゆるミュージシャンは、エリントンに感謝を捧げる日をもつべきだ」と言い・・・
ともかくエリントンというお方は、まさに「ジャズの伯爵」なのでありまして
ほんでは、ジャズの大親分みたいなミンガスとローチは伯爵にどう立ち向かったのか?

まぁまぁこのセッションを「喧嘩セッション」と呼ぶお方もいるように「CARAVAN」あたりを聴くと、たしかに大親分達が伯爵に噛みついております。
しかし、そこは伯爵、大虎を猫のようにとでも申しましょうか・・つまり喧嘩にならんという事なんだと私は理解しています。
おっと、親分同士はレコーディング前に本当に喧嘩をしたそうではありますがね。
まっ、聴き所満載のセッションだと思います。

今は、全セッション15曲を聴くことが出来ますが、デジタルな話をしておきながらのレコード紹介です。

MONEY JUNGLE / DUKE ELLINGTON
1962年9月17日録音
DUKE ELLINGTON(p) CHARLIE MINGUS(b) MAX ROACH(ds)

1.MONEY JUNGLE
2.FLOWER AFRICAN
3.VERY SPECIAL
4.WARM VALLEY
5.WIG WISE
6.CARAVAN
7.SOLITUDE


甲斐性無しにも老いは来る

2016年10月03日 | d-f

またしても日本列島に台風が近づいておるようですけど、大きな被害が無い事を祈りましょう。

先週の金曜日のことです。
いつものようにMさんのお店を手伝っていると、見知らぬおばあちぉんがやって来ました。最初は気にもとめなかったのですが
「あのうすいません、おばあちゃんが娘さんに連絡して欲しいって・・・」
と、たまたま居合わせた他のお客さんが声をかけてきました。
「おばあちゃん、どうしたの?電話番号が分かれば娘さん呼んであげるけど」

おばあちゃん曰く、散歩をしていたら疲れちゃって、娘さんに迎えに来て欲しいんだとか
「電話番号は・・・・」
よく見ると左目に怪我をしています。
「分かった、電話番号忘れちゃったかぁ、おばあちゃんどこに住んでんの?この近くかい?」
すると、Mさんのお店からは5,6キロ離れた地名を
「なに?おばあちゃん○○から歩いてきたの?そっかぁ、そりゃ疲れたよねぇ」
さすがに娘さんのお宅は近くじゃないかと思いつつ、おばあちゃんが分かるのは、その地名と自分の名前、そして娘さんの名前(お婿さんの名前も言えましたが)だけです。

そりゃねぇ、そのままほっぽり出すわけにはイカンでしょ、さりとて連絡先も調べようが無い、こうなると公的機関に頼るしかありません。
売り場の隅に椅子を出して
「おばあちゃん、娘さんに連絡するから、この椅子に座って待っててくれる?」
警察に連絡を取りました。

幸いにも娘さんから届けが出た直後だったようで
「パトカーを向かわせますから、何処へも行かないように見ていてもらえますか?」
とのこと、
「おばあちゃん、娘さんが知っている人に頼んで迎えに来てくれるって言うから、それまで椅子に座って休んでて・・・目ぇどうしたの?痛くないの?」
目の傷が気にはなりましたが、本人が転んでつけた傷で大丈夫だというので、それ以上は警察にお任せすることにしました。

しかしねぇ、言っちゃ何ですが、ヨボヨボのおばあちゃんですよ、それがア~タ、ほんとにその5,6キロを歩いてきたってんですから、散歩と称して
ほぼ徘徊に近い状況だったのでしょう。

こりゃ他人事じゃござんせんよ、うちの母だって、いやいや私だっていつおばあちゃんみたいになるか分かりません。
途中交通事故にでも遭ったら・・・・考えるとゾッとします。

娘さんに365日見張ってろと言えるわけも無く、さりとて鎖を付けて鍵をかけて・・・んなこたぁもっと出来やしません。
今後益々こういう事が増えて行くんでしょうねぇ

「地域全体で見守る社会」とか、カッコいいことはいくらでも言えますが、真剣に考えなければいけない問題であることは間違いないと思います。

「施設に入れる人は幸せだよ、入る所(施設)も無ければ金も無い、そうなる前にあっちへ行っちゃいたいねぇ」
この話を聞いた母がポツリと漏らしました。
「甲斐性無しの息子ですんませんねぇ・・・」

てなことで、気を取り直して『料理当番、本日の一品』です。

「さすがに秋刀魚続きだろう」てんで、レンコンのはさみ揚げにしましたが、シャレっぽく秋刀魚を大葉、梅肉とともに春巻きにしました。(秋刀魚を食べるってぇことに意地になってるんですかね。笑)

こちらは母のリクエストで豚汁です。酒粕を少し加えましたが母は気付いたでしょうかねぇ?

お弁当は、お久しぶりの鮭と梅肉、大葉の混ぜご飯・・・えっ?だから秋刀魚にも使ったな?ってですか? お察しの通りです。

さて、今日の一枚は、ポール・デスモンドです。

リズムはピアノレスのM.J.Q(笑)、ジム・ホールとの初共演盤ですかね。
ジム・ホールとデスモンドというと、「CONCIERTO」を思い出すのは、ジャズ喫茶でバイトをしていた頃の人気度からでしょう。(マイルスのアランフェスより確実にこちらの方がリクエストは多かったように覚えています。)

ともあれ、デスモンドの演奏技術力は、ウエスト、イーストどちらがどうと言う以前に確実なものです。
均一の音質はどんな時でも揺るぎなく、ブルースだろうがスタンダードだろうが・・・・そこが白人らしいと言えば白人らしいのかもしれませんけどね、それを無機質ととらえるのはひねくれ者のような気はします。(自身に言い聞かせています。笑)

ブルーベック以外でのデスモンドとなると、このアルバムは代表的一枚であると思いますよ。

FIRST PLACE AGAIN / PAUL DESMOND
1959年9月5,6,7日録音
PAUL DESMOND(as) JIM HALL(g) PERCY HEATH(b) CONNIE KAY(ds)

1.I GET A KICK OUT OF YOU
2.FOR ALL WE KNOW
3.2 DEGREES EAST , 3 DEGREES WEST
4.GREENSLEEVES
5.YOU GO TO MY HEAD
6.EAST OF THE SUN
7.TIME AFTER TIME


秋の酒

2016年09月13日 | d-f

秋雨前線がもたらした雨が朝から降り続け、気温も一段階低くなりました。あとは天高き秋の空を期待するばかりであります。

そんな秋の夜長を癒やしてくれるのは、やはり酒ですかね

「いよいよ酒が美味い季節だねぇ」

まぁまぁ、「アンタの場合、年中『美味い季節』だろ」と言われりぁ、もちろん反論はござんせんよ。

  白玉の歯にしみとおる秋の夜の
     酒は静かに呑むべかりけり

牧水じゃありませんが、秋の酒は、秋の味覚を楽しみながらパッと騒ぐ宴会もよろしいですけど、静かに独り酒てぇのが合うように思いますねぇ
そして、不思議と独り酒でも酒量が進むんですなぁ
「アンタはいつでも進む」
だから、そうじゃなくてあくまで一般論ね、一般論としてそうは思い・ま・せん・か?と

ちょっとした肴をつまみながら、手酌で酒を流し込みますてぇと
「クゥ~~うめぇ」
って感じじゃ無いんですよ、秋の酒は
ス~~っと喉を通っていくというか、己の心を相手に静かに呑む酒がジワジワと旨味を増すとでも申しましょうかね
牧水とまではいかなくとも、ちょっとした歌人や詩人になったりして・・・

「秋の酒ってぇのは、そういうもんよ。」

と、
・・・・・分かったようなことを言っとりますが、私はやはり凡人なんでしょうな、歌人にも詩人にもなれず、量が進めば「行く末を静かに考え・・・」なんてぇこたぁ何処の空(秋の空?)
「秋もへったくれもあるもんかい」
てんで、ただ呑むに徹して終わるんであります。

  どす黒い腹にしみとおる秋の夜の
       酒は春夏冬と変わりなし

お粗末。

さて、今日の一枚は、超久々のマイルスです。

根っからのマイルスファンとは言い難い私ですから、このアムステルダムでの録音盤を是が非でも欲しいと思ったことはありません。
というか、探すにも「見かけたことが無かった」つまり、聴いたこともほとんど無かった一枚です。

それが時代は進みCD化され、「今回は、たいへんお買い求め安くなっとります。」てなテレビショップ感覚で買えるようになると、一応は手にしてみようみたいな感じで手元にあるアルバムです。
(というか、私はネットでダウンロードしたんで、所有盤というのは、ちとはばかられるのですが)

1957年暮れのヨーロッパ、マイルスと聞けば、当然のごとく『ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD 死刑台のエレベーター』と、こうなるわけですが
かの録音が、12月4,5日録音、今日のアルバムが同年月8日、つまり三日後の同一メンバーによるセッションというわけです。

ということは、『死刑台のエレベーター』的、緊張感のあるマイルスに期待してしまいます。
が、しかぁ~し、
その流れでこのアルバムを聴くと完全に期待を裏切られる感は歪めません。
それは、モノラルだから、録音状況が、てな事では無く、普通(?)だからです。普通のジャズ演奏です。
「それの何処が悪いんじゃ~~い!」
と、ツッコまれますと困るんですけど
「同時期なら、キャノンボール、コルトレーン、ガーランド、ポルチェン、フィリージョーの方がエエんちゃう」
と、そう思うのはしごく当然だと・・・
まぁまぁまぁまぁ、素直に『死刑台のエレベーター』でのマイルスが、それだけ素晴らしいという裏返しだと思って、私の言い分も聞いてくださいな。

なんかイヤミですけど、マイルスだからハードルが上がるだけで、普通のジャズとしてはけして悪くない演奏だとは思います。

AMSTERDAM CONCERT / MILES DAVIS
1957年12月8日録音
MILES DAVIS(tp) BARNEY WILEN(ts) RENE URTREGER(p) PIERRE MICHELOT(b) KENNY CLARKE(ds)

1.WOODY'N YOU
2.BAGS' GROOVE
3.WHAT'S NEW ?
4.BUT NOT FOR ME
5.A NIGHT IN TUNISIA
6.FOUR
7.WALKIN'
8.WELL YOU NEEDN'T
9.'ROUND ABOUT MIDNIGHT
10.LADY BIRD


ドーピングで貧乏競技失格!

2016年09月05日 | d-f

それにしても毎週毎週飽きもせずに訪日する台風、買い物でもして帰ってくれりゃ良いんですが、何処かにいらぬお土産を残していくのが、いかにも憎たらしい。
やはり温暖化の影響なのでしょうねぇ
耐震・耐水・耐風、これから日本の住宅は何を目指したらイイのか?
って、立て替える余裕は我が家にはありませんけどね。(笑)

立て替えは出来なくても、出費を抑えつついろんな所を直したり、使っている物を直したり・・・いろんな意味で『貧乏暇無し』であります。

母が収納ボックスの蓋に電源線を挟んで断線させてしまった扇風機。
先週の台風10号が去った後、またちょっと暑くなってきたことから
「やっぱ直さんと不便だわな」
そこで昨日は近くのホームセンターで電源線とプラグを購入、交換しましたよ
無事動いたのでとりあえずは良かったんじゃないでしょうか。

ところがねぇ、こういう修理をするたびに歯がゆく思ってしまうのが、お目々でありまして。
先日、メガネの崩壊で改めて検眼をして、その衰えは分かっちゃいるんですが、小さなネジを取り付けようとするときなんか、まぁイライラしてしまいます。

「って、こりゃ何だ?!」
いえね、ホームセンターに出かけたついでに食料品も買おうと『ドンキホーテ』に立ち寄りますてぇと
見つけちゃったんですねぇこんなの
『nano block』という、その名の通り世界最小級のブロックなんだそうで

「太い指と見えない目・・・・どう考えてもこりゃ不利だ」
それでも部屋に籠もりJAZZをBGMに頑張りました。

「やったぁ!」
ほんと、改めてパラリンピックの代表選手に敬意とエールを送りたい気分です。

「ねぇねぇどう?なかなか頑張ったっしょ
「ハイハイ、誰かさんがこういうくだらんものに金を使うから貧乏なんだよ、我が家は」
「・・・・・・・ごめんちゃい」

  『無駄遣い』貧乏競技じゃドーピング

なんちゃって

まぁまぁ、反省をしたフリをして『料理当番、本日の一品』です。

母のリクエストでカツのソース煮です。

それに奴ね、よく見えませんが刻んだ茗荷がシコタマ仕込んであります。

弁当は「唐揚げ弁当」でした。

さて、今日の一枚は、リチャード・エバンスです。

彼はベースマンというより、作・編曲家としてのイメージが私は強いのですが、私の大好きな(笑)フュージョン系のプロデュースなんかも手がけましたんで、私にはあまり縁の深いお方ではありません。

ベースマンとしては、ライオネル・ハンプトン、メイナード・ファーガソン、アーマッド・ジャマルなんかと共演しておりますよね。

そのリチャードがリーダーをつとめるピアノトリオはいかがなものか?
これがねぇ、そこそこ、いやまぁまぁ、いやいやけっこうよろしいんでありまして、『貧乏競技』のBGMにもピッタリでありました。

昔は入手がけっこう大変だったこのアルバムも、今はネット配信されておりますですよ。

RICHARD'S ALMANAC / RICHARD EVANS
1959年7月21~23日録音
RICHARD EVANS(b) JACK WILSON(p) ROBERT BARRY(ds)

4.TREES
2.VERA
3.I'M GLAD THERE IS YOU
4.THE PREACHER
5.CRAZY RHYTHM
6.BYE BYE BLACKBIRD
7.DAYBREAK
8.CONSU
9.SHOULD I
10.JEEPERS CREEPERS


老耳はバブの耳

2016年06月29日 | d-f

梅雨の晴れ間が二日ほど続きましたが、昨日はまた梅雨空に逆戻り、今朝はほんの少し日差しも見え・・・・はっきりしない天気が続くのはしかたありません、度重なる九州地方の天災を思えばウダクダ言っていられませんしね。

以前、「バブさんの好きな歌は、暗い歌かスケベな歌しか無いんですか!?」
と言われたお話をしましたっけ
まぁその時は実感も無かったのですが、れいの発掘MDの中にとんでもない物を見つけてしまいました。

 ♪ ヒンヤリと肌にはしる 独り寝のひらひら ひかげのような
   乾きがたまらない 小さな夕立を くださいな 今すぐ ♪

なんと、浅川マキ、山崎ハコ、中山ラビの抜粋曲が詰まった120分MDです。

思えば、MDを一番聴いたのはどのシチュエーションだったかといえば、車の中だったと思います。
それじぅあ、私はこのMDをどんな時に車の中で聴いていたのか?
「・・・・・・?」
少なくとも、家族や彼女?とのドライブの時では無かったと思いますよ。

独り夜道を走っている時?出退勤途中?たまに独りで行った海辺?山の中?
「何があったんだか知らないが、生きていれば良い事もあるって・・・」
誰かにそう言われそうで怖い(笑)
それにしても、何故こんなMDを作ったんでしょ?
って、本人が分からないのを誰かが答えられるはずもありませんね。(笑)

先日
「最近はジャズ以外、何を聴いてるんですか?」
と訊かれましたが、最新のもの(というか、何が最新で何が古いかも理解していません。)と認識して聴いているものは、洋邦問わずまずありませんねぇ。だって、ジャズですら最新アルバムはほぼ持ち合わせておりませんもん。

ドラマやCM、YouTubeなんかでちょっと気になる音楽をチェックしたりする程度?
さりとて「よし、この音楽手に入れるぞ!」てな欲は出なかったりします。
特に邦楽の歌物は、
「何言ってんだかチィーとも分からん。」
これが出ちゃうと完全に年寄りですよね、でも本音です。

「それにしてもバブは昔の歌詞をよく覚えてるよねぇ」
とよく言われます。(単なるジャズだけ聴いている『JAZZ小僧』じゃなかったんだから)
しかし、それは若い耳で聴いていた頃のものはかり
あの頃は、「メロディーも歌詞も一度聴くとそこそこ覚える」という神がかり的若き耳がありましたけど、今は何十回聴いても覚えられない老耳になってしまいました。

話を戻しましょ
「最近はジャズ以外、何を聴いてるんですか?」
の問いに
「そうねぇ・・・暗くなくてスケベじゃ無いのは・・・んとね。」
携帯プレーヤーのラインナップを見ると
「モダーン今夜の『あのフレーズ』、ERO-WRAPPIN'の『Neon Sign Stomp』、dorlis×大西ユカリ×須永辰緒の『メンズキラー☆シスターズ』それにちょっと暗いけど福原希己江の『紅天の女』・・・」
「ハイハイ、もういいです。あのう、その人達、私知らないし、そもそも新しい歌なんですか?それ」
「・・・・・・・・(エ~~ン涙)」

老耳は、独り寂しく何のために録音したのか分からない120分MDを聴いてなさい!

さて、今日の一枚は、その老耳が若耳の頃憧れたエリック・ドルフィーです。

私がドルフィーを初めて聴いたのは、おそらく中三の時、トレーンの「AT THE VILLAGE VANGUARD」か、オリバー・ネルソンの「ブルースの真実」のどちらかだったと思います。
しかし、決定的に私をシビれさせたのは、高一になって聴いた「IN EUROPE Vol.1」のB面「GOD BLESS THE CHILD」でした。
つまり、この渡欧の時の演奏だったというわけです。

当初発売になったのは「IN EUROPE」3枚だけ、ですから、それ以外のアルバムは(今日の一枚も含め)全て後々の発掘盤ということになります。

ところで、このアルバムの録音日が少々気になります。というのも1961年9月25日はまぁいいとして、11月19日です。
上記トレーンの「AT THE VILLAGE VANGUARD」の録音日は1961年11月2,3日、
つまり、一度アメリカに戻って、またヨーロッパに渡ったと・・・
それだけじゃありません。じつをいうと8月にはニューヨークと西ドイツを飛び回ってます。
まっ、結局は、この渡欧は一連では無く、ドルフィーは米と欧を行ったり来たりしていたということですよね。
その間、ブッカー・リトルの死もあったり・・・ドルフィーが一番忙しかった時期である事は明白です。(それでも貧乏でしたが)
さらにトレーンの渡欧と比較してみたりすると・・・・

まぁまぁ、つまり、この時期のドルフィーは、まさに一番油がのっていた時期とも言えるわけで、
「聴くべし!」
であります。

STOCKHOLM SESSIONS / ERIC DOLPHY
1961年9月25日, 11月19日録音
ERIC DOLPHY(as,bcl,fl) IDREES SULIEMAN(tp) KNUD JORGENSEN, RUNE OWFERMAN(p) JIMMY WOODE(b) STURE KALLIN(ds)

1.LOSS
2.SORINO
3.ANN
4.GOD BLESS THE CHILD
5.ALONE
6.GEEWEE
7.DON'T BLAME ME


愛らしいチェリー?

2016年06月20日 | d-f

先日「まだ夏日が無い」てな事を自慢げに語っておりましたが、先週の土曜日には一気に真夏日、昨日はまぁそれほどの暑さは感じなかったものの、今日はまたけったくそ悪い蒸し暑さで、冬仕様の体型にはいささかこたえています。

「暑いねぇ、冷たいもんが恋しい季節になりましたってか、冷たいものっていえば、久しぶりにクリームソーダを飲んでみたいんだけど、何処に行ったら飲めるかなぁ?」
唐突であります。
「クリームソーダねぇ・・・・喫茶店?パーラー?デパートの屋上レストラン?って、今やまず近くには無いし????何処行ったら飲めるんかなぁ?」
「だから、オレが訊いてんの」


ネットから写真を拝借しました

あのちょっと毒々しい緑色のメロンソーダに、丸く整形されたアイスクリーム・・・・・いや、メロンソーダだけじゃありませんでしたよね。全くイチゴの味なんかしない、これまたちょっと毒々しい赤色のイチゴソーダにアイスクリームが乗ったやつもありました。
それだけじゃござんせん、コーラフロートに珈琲フロート・・・・そこにある冷たい飲み物にアイス乗っけりゃ何でも○○フロートって、ありゃいったい何だったんでしょ?(笑)

子供達が小さい頃は、ファミレスなんかにもクリームソーダがあったような気がしますが、今はどうなんでしょ?最近行ってないし、飲み物は、ほぼほぼ珈琲で済ましてしまうので実態は定かでありません。

昔、『○○パーラー』なんてお店の前には、必ず食品サンプルが飾ってあって、クリームソーダに珈琲フロート、サンデーにポンチ・・憧れはパフェだったですかねぇ
私が小学生の頃、両親に連れられてそんなお店行った事ありませんでした。今思えば、子供三人連れてそんなとこに行く余裕は我が家には無かったんでしょう。

ある日、お金持ちの伯母さんに連れて行ってもらった事がありましたっけ、クリームソーダを飲み干して、やる事が無くなってうるさくなった私がやっかいだったんでしょう、
「アイスクリーム喰うか?」
って伯母さんが、そりゃぁ嬉しかったですねぇ
銀色の皿に乗った丸いアイスにチョンと刺さったウエハース、そっと添えられたサクランボの愛らしいこと愛らしいこと(笑)
未だに覚えているって事は、やはりそれほど当事の我が家ではそれが高級品だったのでしょうね。


これにチェリーが乗っかっていた感じ?

「だから、クリームソーダを出す店を知らないかって!」
「うるせぇなぁ、せっかく思い出に浸ってたのに・・・アイスクリームさえ食わないオレが、んなこと知ってるわけねぇーだろ、自分でネットででも調べろ!」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

先週逃したカルパッチョです。タコでは無く鯛ですけどね。暑い日には、レモンの利いたカルパッチョはエエもんですよ。我が家ではちょっとだけ山葵もソースに溶かし込んでおります。

母には定番の煮物、今回はゼンマイ入りにしてあげました。それでも「○○、何かさっぱりした物も喰いてぇなぁ」なんて贅沢を申しますので

焼き茄子を冷やしてやりました。

弁当は生姜焼き弁当です。

さて、今日の一枚は、カーティス・フラーの名盤、もちろん過去紹介済みの一枚です。(すでに2回は紹介してるかな?)

暑いときに聴くとすれば、さわやかな音楽か、もしくは定番中の定番ってぇのが、私はよろしいかと思います。
この盤もアルバイトをしていたジャズ喫茶では超人気盤でした。

いわゆるゴルゾン・ハーモニーも、『HERE AND NOW』を紹介したときもチラッと言いましたが、ゴリゴリすぎるとどうかと思うときもあります。
しかし、この盤のそれは、まさに傑作だと私は思っています。
だからというわけでも無いのですけど、鬱陶しい暑い日に聴いても、いやらしさが無いと感じるのです。
口ずさめるほどシンプルなメロディーが、ス~~っと入ってくる感じは、名盤と言われるに納得する一枚だと思っています。

BLUES-ETTE / CURTIS FULLER
1959年5月21日録音
CURTIS FULLER(tb) BENNY GOLSON(ts) TOMMY FLANAGAN(p) JIMMY GARRISON(b) AL HAREWOOD(ds)

1.FIVE SPOT AFTER DARK
2.UNDECIDED
3.BLUES-ETTE
4.MINOR VAMP
5.LOVE YOUR SPELL IS EVERYWHERE
6.TWELVE-INCH