しかし、暑い....梅雨はどこに行ってしまったのでしょうか?
私の住んでいる田舎は、海の近くということもあり、30度を超すいわゆる真夏日は、年に両手の指があれば間に合う程度の日数しかありません。ですから贅沢は言えませんが・・・・それでも暑いものは暑い。
今日は、
以前からどうしても観たいと思っていた映画「Ray」を、遅ればせながら、やっと観ることができました。
若かりし頃のクニシー・ジョーンズが出てきたり、ニューポート・ジャズ・フェスティバルがちらっと出てきたり、もともとジャズ出身と言っていい、レイ・チャールズの話ですから当然かも知れませんが、ともかく楽しませて頂きました。
盲目のピアニストというと、もちろんレイ・チャールズもですが、
私が頭に浮かぶのは、レニー・トリスターノです。
彼は、盲目のヴォードヴィリアンとして活動を始めたのち、アート・テイタム、バド・パウエルなど次々にピアノの技法を身につけ、アームストロング、レスター・ヤング、ビリー・ホリデイたちの表現の研究を進め、リズムが持つ役割よりも、メロディーラインに重きをおいた演奏を続けていきました。(時には、メトロノームだけを伴奏に演奏したそうです。)
整いすぎている彼の音楽は、それ故にジャズとしての評価を落とし、アメリカのジャズ歴史家などからは、ひどい扱いを受けたりもしています。しかし、ほかのミュージシャンへの影響は、多大なものであったようです。
結局、最後には、演奏をすることはやめて、教祖がかった教師の座に着いたトリスターノは、リー・コニッツやウォーン・マーシュなどの門下生を育て、クール・ジャズの一角を築ことに。
プロフィールは、ざっとこんなところですが、
実際、彼のアルバムは、非常に数が少なく、私もアトランティク盤「LENNIE TRISTANO」とリー・コニッツの「SUBCONSCIOUS-LEE」ぐらいでしか、彼ののピアノを聴くことができません。
評価は人それぞれでしょうが、私は盲目というハンデを背負いながら、音楽を追究する彼に、感銘を受けてしまいます。
多少視力は落ちるものの(老眼も若干....トホホ)
すべて不自由のない私が、楽器をすぐにあきらめてしまったことは、
「Ray」を観ても、トリスターノをおもっても、本当になさけない・・・・・
LENNIE TRISTANO
1955年録音
LENNIE TRISTANO(p) LEE KONITZ(as) PETER IND(b) GENE RAMEY(b) ART TAYLOR(ds) JEFF MORTON(ds)
1.LINE UP
2.REQUIEM
3.TURKISH MAMBO
4.EAST THIRTY-SECOND
5.THESE FOOLISH THINGS
6.YOU GO TO MY HEAD
7.IF I HAD YOU
8.GHOST OF A CHANCE
9.ALL THE THINGS YOU ARE
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます