端午の節句も過ぎ、いよいよ緑の季節、近くの山がなんとなくモッコリしたように感じられます。
モッコリといえば、
いやいやお下劣な話ではございませんで、昨晩、Mさんのお店に韓国の大衆酒マッコリが入荷しました。
そもそもマッコリは韓国の各家庭で作られたいわばどぶろくみたいな飲み物ですが、私が思うどぶろくより甘みが強い印象があります。
夏場によく冷やしたマッコリを飲むのが韓国では好まれるそうですな。
「いやいや、ご苦労さんやったなぁ植木屋さん、仕事も一段落ついたようだから、こっちに来て一杯やらんかいな。なんや独りで飲んでもおもろあらへん。植木屋さん相手に一杯飲もうと用意してましたのじゃ。どや、あんた柳蔭飲まんか。」
落語『青菜』の一節であります。
この『柳蔭(やなぎかげ)』、関東では『本直し』と申しまして、甘いみりんに焼酎を加えたいわば和製カクテルです。
今では飲用のみりんがなかなか手に入り難くなりましたのでなんですが、江戸時代には、この『柳蔭』を井戸で冷やしてよく飲まれていたんだそうで、ほどよい酸味と甘みが暑さでまいった身体にはよろしかったんでしょうなぁ。
となると、
マッコリですよ。これからの夏場、これを冷やして飲むというのは、ある意味理にかなっているのではないかと・・・・・宣伝です。(笑)
え?私?私はア~タ、甘みはねぇ
どちらかっていえばこれからの季節は、ギンギンに冷えたテキーラを塩とライムでクイッと・・・・
えっ?言ってることと違うって?
まぁまぁまぁまぁ、ともかく、「季節で味わう酒もまた良し」ということですよ。
「マッコリいかがっすかぁ、入荷しましたよぉ、これからの季節にピッタリですよぉ」
ごようめいはMさんのお店まで・・・よろしくね。(笑)
さて、今日の一枚は、ユセフ・ラティーフです。
このアルバム、あまり注目をあびたって話を聞いたことがありませんが、まっいいでしょう。
やはりユセフという人はちょっと奇っ怪なんでありまして、このアルバムもハード・バップ?いやいやそんな単純な括りじゃないですね、なんだかいろんなものが一曲一曲変化していくような、それでいて統一性があるような・・・・ただ、私はこのちょっと奇っ怪ってぇのが嫌いじゃありません。
このアルバムは「ALL ALONE」から「MAHABA」まで通しで聴くべきアルバムかもしれませんねぇ。しかもたっぷり聴き込む必要性も感じます。(だって「MAHABA」だけ聴いたんじゃ「何処の国の音楽じゃい」みたいになっちゃうかもしれないし、笑)
そこにユセフらしいエキゾチックさが・・・・なんてことは言いません。「ヘンテコなボーカルも名前がよくわからない楽器も、それを素直に聴き入れれば、ユセフの味が染みてくる」てな感じでしょうか。
ちなみに、argolはたぶんシリアの笛、Turkish finger cymbalsはいわゆるベリーダンスなんかで使うフィンガーシンバルで、こんなんです。
OTHER SOUNDS / YUSEF LATEEF
1957年10月11日録音
YUSEF LATEEF(ts,flt,argol) WILBUR HARDEN(flh) HUGH LAWSON(p,Turkish finger cymbals) EMIE FARROW(b,rebob) OLIVER JACKSON(ds,earth-board)
1.ALL ALONE
2.ANASTASIA
3.MINOR MOOD
4.TABOO
5.LAMBERT'S POINT
6.MAHABA
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