今日は塩屋崎の近くを通ったので、久しぶりに灯台でも見ながら飯でも食うかと、同僚K君とともに駐車場に車を止め、コンビニ弁当を食べてまいりました。
あっ!塩屋崎といっても皆さんわかりませんよね(笑)
♪ 髪のみだれに手をやれば
紅い蹴出が風に舞う
憎や恋しや塩屋の岬
投げて届かぬ想いの糸が
胸にからんで涙を絞る ♪
星野哲郎作詞、船村徹作曲、美空ひばりの『みだれ髪』、ここに出てくる「塩屋の岬」、ここ、ここです。
そして、ここから二、三十分ほど山のほうに車を走らせると、『常磐ハワイアンセンター(スパリゾートハワイアンズ)』があるわけです。(今日はもちろん行きませんでしたが)
「バブさん、フラガール観に行きました。」
「あ~ん? あー、ハワイアンズの映画なぁ、最近とんと映画館が遠のいちゃってさぁ」
「えっ?まだ観てないんですか? それはダメですよ。いい映画なんだから観に行かなくっちゃ!」
なんだか、妙に力が入っています。ひょっとしてどっかの回し者か?
「じゃあ、こんどの休みに一緒に行きましょう。そうしましょう、絶対に!」
(おいおい、いくら映画館から遠のいているとはいえ、男と二人で『フラガール』を観に行くってぇのは、勘弁してもらいたいなぁ)
「俺はね、公開と同時に嫁と観に行ってきたんですよ。良かったなぁ~~~。そんでね・・・・・・・・」
彼の話を要約すると、『フラガール』にひどく感動した彼は、ブログ上にその思いをぶちまけようと記事にし、いろんな関連ブログにTBを貼ろうとネット上を歩き回ったのだそうです。話題の映画のせいか、思う以上に関連ブログが多くて、それぞれに評価も高い、
「ところがね、レビュー・サイトに、いい加減な!いかにも同一人物みえみえで!!評判に嫉妬して!!!くだらない中傷の!!!!ご託を並べているヤツがいるんですよ。だからね、あったま来ちゃって、バブさんにも観てもらって、ブログ上で取り上げて欲しいんですよ。」
ということらしいのです。
「わかったわかった、おまえと一緒に行くのはご勘弁願うけど、なんとか観に行くようにするから」
帰って、さっそく、いろんなサイトの『フラガール』のレビューを覗いてみました。
映画を観ていない私にはなんとも言えませんが、たしかにいい加減なレビューも多くあるようであります。
私の場合、前評判やレビューといったたぐいは、ほとんど気にせずに映画は観るようにしていますから、今回も気にせず、約束ですので、近いうちに『フラガール』を観に行くことにしましょう。私のレビュー(?)はまたその時に。
しかし、こうして映画とはいえ、他人様のレビューなるものを読んでみると、自分自身の『ジャズ・アルバム・レビュー・もどき』も、いろんなことに注意しながら書かなければいけないとの反省が生まれてきたりしますね、えっ?誰も気にしてないって?(笑)
さて、今日の一枚は、クラーク・テリーです。
1951年からエリントン楽団に迎えられた彼、このアルバム録音時ももちろんメンバーでありました。
当時はまだ新鋭楽器として未知数だったフリューゲルホーンを駆使したバラードは、じつに心地よい世界へ誘ってくれます。
そして、ここでのセロニアス・モンクがじつに面白い(笑えるという意味ではなく)。
モンクが他のジャズメンと共演するとき、初期は別としても、ほとんどが共演者をリードする立場にいつのまにやらなっている、というか、共演者が合わせざる得ないというのが、常識だと思います。
例外を挙げれば、マイルスとのクリスマス・セッションくらい? これもマイルスがモンクに、モンクがマイルスに合わせることは無かったのですから、また別物でしょうか。
ところが、テリーにはその傾向がみじんもなく、モンクもサイドメンに徹している感があります。(もちろんソロ部分を聴けば間違いなくモンクなのですよ)
これはテリーとモンクが旧知の仲であり、エリントン楽団に所属するテリーをモンクが敬愛していたことに他ありません。
そんな意味からも、とても興味深いアルバムだと思います。
モンク嫌いのあなた、ぜひともこのアルバムをお聴きになってみて下さい。テリーの『素敵』というにふさわしいフリューゲルに、じつにマッチしたモンクを聴くことができます。
もちろん、リズム・セッションも、サム・ジョーンズ、フリー・ジョー・ジョーンズですから、いわずして明らかといったところでしょ。
IN ORBIT / CLARK TERRY
1958年5月7,12日録音
CLARK TERRY(flh) THELONIOUS MONK(p) SAM JONES(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.IN ORBIT
2.ONE FOOT IN THE GUTTER
3.TRUST IN ME
4.LET'S COOL ONE(Thelonious Monk)
5.PEA-EYE
6.ARGENTIA
7.MOONLIGHT FIESTA
8.BUCK'S BUSINESS
9.VERY NEAR BLUE
おまけ、
『フラガール』の平山まどか(松雪泰子)の実在モデル、早川先生には、以前お話をさせていただいたことがありますが、とても実際のお歳とは思えぬ、凜とされた素敵な女性であったと記憶しています。
ついでのついでですけど、秋の田んぼの写真を最後に載せさせていただきます。
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