JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

文字を打つ機械、心打つ機械

2008年09月26日 | g-i

雨模様の今日は『ワープロの日』なんだそうで、
なになに?
「1978(昭和53)年、東芝が世界初の日本語ワープロを発売。値段は630万円だった。」
ろっろ680万!!!!!ほら今の貨幣価値とも違いますからね、その時代に630万円とはビックリでありますが、それでも『日本語ワープロ』はじつに画期的な物だったのですよ。

歳を明かすようで何ですが、1978年といえば、私が大学の文連情宣室というサークル長屋の一画で『和文タイプライター』を打っている頃であります。
あははは、『和文タイプライター』って知ってます?あのね、タイプライターといってあの洋画でよく見る「パチパチパチ」っていうアレを頭に浮かべちゃダメですよ。活字箱に沢山の活字が並んでて、丸いとっての付いた・・・う~~ん、何て言ったらいいかなぁ・・・レバーみたいなものを目的の文字上に持っていって、活字をつまみ上げてバチンと用紙に打ち付けるという、馴れても誰かの話している言葉をリアルタイムに打てるなんて代物じゃなかったんです。


こんなのこんなの

もちろん、私がワープロに始めて触ったのも、一般に普及したのも、もっとずっと後なんですけど、キーボードで日本語を打てて、さらに漢字に自動変換してくれる・・・いやぁ画期的でしたねぇ(思い出に浸ってます。笑)
 
『和文タイプライター』はともかく、あの『英文タイプライター』をカッコ良く打つタイトスカート姿の秘書・・・・なかなか魅力的でしたよねぇ
「なんだ、おまえは『熟女』好きの『コスプレ』好きの変態野郎か!」
って、だから、違いますって(笑)
でも、「秘書=タイプライター=タイトスカート」みたいなイメージは私の中で確立しているのは確かですね。(笑)

話は大きく変わりますが、タイプライターといえば、またまた『東京JAZZ』なんですねぇ・・・・へへへへへへ、『東京JAZZ』とタイプライター、何のことだかちっとも分からないでしょ。

一昨日のBSハイビジョン『東京JAZZ』の放送で、リシャール・ガリアーノの演奏をやっていたじゃないですか。ボタン式アコーディオン、クロマティック・アコーディオンっていうんですか、あれを使ってたでしょ。
ほら、タイプライターっぽいじゃありませんか。
ボタンキーそのものもそうなんですが、ボタンと弁をつないでいるシャフトっていうんですか、あのへんの感じがまさにタイプライターって・・・思いません?

この手の演奏には、どうにも私ゃぁ弱いわけでして、いえいえ、弱いといっても「苦手だ」「嫌いだ」ってんでなく・・・・へんに肌に合っちゃうんだと思います。
「ARIA」と「LIBERTANGO」のメドレー・ソロが終わったところで、大拍手をしてしまいました。(笑)
タンゴのリズムとメロディーって、何ていうかなぁ・・・
そう、例えば、大好きなコルトレーンの音楽が絵画だとすれば、タンゴは映画?ドラマ?一曲の中に一つのストーリーが全て収めてあるようなそんな魅力を感じるのです。
「バンドネオンもいいけど、クロマティック・アコーディオンも良いもんだなぁ」なんて、ちょっとリシャール・ガリアーノにやられてしまいました。(笑)

とは言ってもやっぱり好きなのは、アストル・ピアソラ。きっと今度の日曜日は『東京JAZZ』の放送分全てをDVDにおとしながら一日中観てるのでしょうが、夜には1984年のモントリオールでのピアソラを聴きながら、酒を飲んでるに違いありません。

ともかく、文字を打つ機械と私の心を打つ機械がどことなく似てるっていうのが面白くて、『ワープロの日』に始まったお話は、やはり『しょもないバカ話』に終わってしまいました。(笑)

さて、今日の一枚は、ステファン・グラッペリです。
いやね、そのリシャール・ガリアーノと寺井尚子がいっしょにやってたじゃないですか、そんでもって
「あれ?ジャズ・バイオリンの演奏って、何か持ってたっけ?」
とふと思ったわけで、

じつはこのアルバム、今年の5月頃購入したCDでして、「きっかけは~~~」ブログ仲間のmonakaさんの記事でした。
ピアノがミッシエル・ペトルチアーニで、ベースがこれまた今回の『東京JAZZ』がらみのジョージ・ムラーツでしょ、(もちろん買ったときには『東京JAZZ』は関係なかったのですが)
何処かで過去の人的感覚を持っていたグラッペリとこれらのミュージシャンがどう絡んでいるのか、聴いてみたかったんです。

ペトルチアーニのピアノが幾分おとなしめに聞こえますが、粘っこいグラッペリをよくよく理解して合わせている感じがします。これは敬意の現れでもあるのでしょうか。
全体に歌心が溢れていて、小粋な一枚に仕上がっていると思います。あいかわらずジョージ・ムラーツのベースも良いですしね。

とても良いアルバムを紹介していただいたとmonakaさんには感謝をしております。

FLAMINGO / STEPHANE GRAPPELLI & MICHEL PETRUCCIANI
Flamingo/Stéphane Grappelli & Michel Petrucciani
1995年6月15-17日録音
STEPHANE GRAPPELLI(vi) MICHEL PETRUCCIANI(p) GEORGE MRAZ(b) ROY HAYNES(ds)

1.THESE FOOLISH THINGS
2.LITTEL PEACE IN C FOR U
3.FLAMINGO
4.SWEET GEORGIA BROWN
5.I CAN'T GET STARTED
6.I GOT RHYTHM
7.I LOVE NEW YORK IN JUNE
8.MISTY
9.I REMEMBER APRIL
10.LOVER MAN
11.THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
12.VALSE DU PASSE



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5 コメント

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私の思い出も (monaka)
2008-09-26 19:53:25
バブさん、こんにちは,monakaです。
頭のジャケをもて意外と新しいアルバムでと思っていたら、そうゆうことですか。
気に入っていただいたようで冷や汗ものです。
東京JAZZ見のがしています、Aria演奏しましたか。新しいアルバムでもヘイデンのベース、ルカルカバのピアノで演奏しているのですよ。(2008年4月録音)
ガリアーノ2つ行きます。
ワープロがよのなかから消えてしまいましたが、バブさんのこれでない、別のメーカーの1号機の立ち上げに関係しました。300万円ぐらいだったと思います。新しい技術で幾つかの部品を作りました。結構儲かりました。
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必見 (monaka)
2008-09-26 19:57:41
バブさん、ついでに一言追記です。
“おくりびと”バブさんの感性には必見ですよ。
是非見てあげてください。本当にお年を召した方から劇場が一番から一杯になっています。
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monakaさん (バブ)
2008-09-28 20:54:36
ほんと、良いアルバムを紹介いただいたと感謝しています。
今日『東京JAZZ』の放送分を全て鑑賞しました。感想は明日にでも書こうと思っていますが、リシャール・ガリアーノはなかなか良かったですよ。

>別のメーカーの1号機の立ち上げに関係しました。
そうですか、他メーカーとはいえワープロの立ち上げに係わっていらしたとは凄い。

なになに話題の『おくりびと』ですね。
ぜひ観てみようと思います。
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和文タイプ (るな)
2008-09-29 09:14:01
これ、持ってました。
あのガシャンガチャンって感じが、意外に好きでしたねぇ。
慣れて、字を探すまでが至難の業でしたが。。
英文タイプは今でも倉庫の奥にあります。

世の中便利になってしまうと、忘れちゃいますね。
物の存在自体も。

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るなさん (バブ)
2008-09-29 18:03:02
あっ、るなさんも使ってましたか。
百年もたっているならまだしも、そんな昔じゃありませんよねぇ
そのわりには、生活に係わる道具は大きく変わりました。
便利になったのか?不都合になったのか?
そろそろ進歩に全くついて行けなくなってきている私としては、微妙なところです。
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