赤い彷徨 part II
★★★★☆★☆★★☆
↑次にお星さまが増えるのはいったいいつになるのでしょう…
 



J-league Div.1 - 2016 season 2nd stage 13th sec.
Urawa 3 v 0 Hiroshima @Saitama Stadium 2oo2, SAIATAMA(HOME)

リーグ戦も残すところ5試合というところでホームに迎えたのはディフェンディングチャンピオンの広島さん。彼方はGGRの予想通りのスタメン、浦和は1トップにズラタンに代わり興梠がスタメン復帰、シャドーには高木と武藤で変わらず。バックラインでは槙野の復帰はおあずけでその位置には引き続き宇賀神が配置され、左WBには関根、右WBには駒井という布陣。

今回もリトリート気味の広島さんに対し当初は浦和が攻め込み、左サイド高木からのクロスに興梠が頭で合わせきれなかった惜しい場面もありましたが次第に危ういカウンターを浴び続けるなど劣勢に立たされます。そうした中、左WB関根が対面の広島右WBミキッチ選手に思いっきり裏を取られるピンチが2回あり、2回目にPKを取られてしまいます。

素晴らしいGKながらPKを止めた記憶がない(笑)西川ですので先制を許すことを覚悟しましたが、ゴール前に集まる大旗やブーイングにの中でウタカ選手の蹴ったボールはバーを通過していき事なきを得ます。ここ数試合ほとんどの得点に絡む活躍をしてくれていた関根でしたが、あの2つのはイヤな「残像」として残ったのではないかと思います。

直後に浦和がカウンター、右サイドからのクロスを広島DF千葉選手が自陣ゴールに蹴り込んでしまいオウンゴール。彼方此方で言われているでしょうが、このPK失敗とオウンゴールがなかったら試合結果が全く別のものになってもおかしくない試合でした。しかし、その後もウタカ選手の強烈なシュートがポストを叩くなど広島さん優勢の展開は変わらないまま折り返し。

後半も劣勢は引き続いたものの、左サイドで柏木のスルーパスを受けた高木の折り返しを中央の興梠が合わせて追加点。ブラジルから戻った後に燃え尽きシンドロームのような話もあった興梠ですが、2試合連続ゴール、そしてこの試合でも体を張ったポストプレーで配球する場面も多く、まだまだ絶好調には程遠いのでしょうが、リーグ戦もいよいよ佳境を迎える中で心強い限りです。

ミキッチの突破など炎上気味だった浦和左サイドでしたがここで駒井→遠藤とスイッチ。遠藤が左STに入り宇賀神が1列上がり左WB、関根が右WBにシフトすることで見事に手当してみせ、ミシャさんにしては珍しい的確な采配、といったところだったのでしょうか(笑)そして広島守備陣の裏に飛び出した高木に合わせて宇賀神からパス、これを高木が鮮やかなトラップからGKとの1対1を落ち着いて決めて3点目。

浦和は3点リードとなるもその後もヒヤっとする場面が多かったものの、GK西川の再三の好セーブに救われ(他方、今日はキックはいまいちでしたが(笑))、また、森保監督が理由は不明も、浦和守備陣にとってずっと脅威になっていたウタカ選手を下げてくれたこともあり、何とかかんとか凌ぎきり終わってみればクリーンシートの文化シヤッターで試合終了。残り5試合1つも落とせない「ファイブ・ファイナルズ」的な状況で劣勢の試合をものに出来たのは非常に大きいですね。お客さんが、運動会の影響もあってか3万人切りというのが少々寂しいところでしたが。



J1・2ndステージ第13節 浦和3×0広島@埼スタ

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