赤い彷徨 part II
★★★★☆★☆★★☆
再起動、します
 





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相性  


J-league Div.1 - 2017 season 23rd sec.
Urawa 2 v 1 F.Tokyo @Saitama Stadium 2oo2, SAIATAMA(HOME)

堀体制で大宮戦、甲府戦、シャペコエンセ戦に続く4試合目は極めて相性の良いF東京さんを迎えてのホームゲーム。19時キックオフの予定でしたが、久しぶりにスタジアムで経験するような激しい雷雨のため試合開始が35分後ろ倒しになり、最終的には20時キックオフということで1時間遅れての試合開始となってしまいました。無論スタンドの我々もずぶ濡れになったり混雑したコンコースで長時間待機したりとしんどいものがありましたが、この直前のリスケについては選手たちのコンディショニングの方が大変だったのだろうとお察しします。その点で両チームのスタッフ・選手の皆さんには最大の敬意を送りたいとおもいます。

F東京さんは3バックに高萩選手が中盤の底に1枚、そしてその両側にインサイドハーフ的に橋本、米本の両選手が配置され、両WBに太田、室屋の両選手、2トップに大久保、前田の両選手という布陣でした。GKは林選手負傷のため大久保選手が起用されていました。対する浦和のスタメンは前線にいわゆるKLMのトリデンテ、WBは左菊池、右駒井という構成で、3バックの真ん中にはマウリシオが満を持してリーグ戦初見参。負傷離脱の森脇に代わり遠藤が右STにシフトしました。

これが相性なのか、17分に浦和があっさりと先制に成功。右サイドでチュンソンとのパス交換で対面の太田選手を交わして前線に飛び出した駒井のクロス。これを中央にいた武藤が落とし(というか、浮かせ)たボールを興梠がしっかり叩きつけてのシュートでゴール。幸先のよい滑り出しでしたが、22分にWBにポジションを上げてから持ち味を出し始めているらしいF東京右WB室屋選手がフィードに裏抜け、逆サイドへのクロスにインサイドハーフの橋本選手が合わせてあっという間に同点に追いつかれてしまいます。少しずつよくなってきている菊地ではありますが、守備面ではまだまだ改善の余地がありそうですね。



再び浦和。30分にマウリシオから柏木への縦パスを皮切りに柏木とKLMとの鮮やかなコンビネーションから最後は興梠が決めてゴール。この日は柏木が随分自由にやらせてもらっているように感じましたが、それにしても久しぶりにミシャ時代を想起させるような中央での崩しからのゴールは胸のすく思いでしたし、何より、どうしても守備に意識が行きがちで中央からの攻撃がほぼ皆無だったここ数試合の浦和でしたが、試行錯誤しながら少しずつ「あるべきバランス」みたいなものを見つけようとしているように感じられたポジティブなゴールでした。

後半に入りF東京は頭から前田選手に代えて前線にウタカ選手、負傷交代の室屋選手に変わり右WBに快速永井選手、米本選手に代わり中島翔選手が続々と投入してゴールを狙ってきます。ウタカ選手に関してはマウリシオと槙野がうまく対応してほとんど仕事らしい仕事をさせていませんでした。中島選手に対しては投入された直後に浦和は柏木を青木にスイッチして中島対策を打ちましたが、70分過ぎに興梠→ラファ、武藤→矢島でラファと矢島の2シャドーになり、両名とも守備意識が低くてプレッシャーをかけることができず、終盤F東京さんに押し込まれた一因になっていたように感じられました。両名とも惜しいシュートはありましたが、守備をあの程度しかしないならあれはしっかり決めてもらわないと…。

最終盤はF東京さんにいいように押し込まれ、中島選手のシュートがポストを叩くなど肝を冷やす場面もあり、このあたりの対応にもまだまだ課題はありそうでした。しかし、以前の浦和のように決壊することなく何とか守り抜いて勝ち点3を拾います。この終盤は勿論のこと、終始マウリシオ選手の存在は大きかったのではないでしょうか。派手なプレーこそありませんが、実に冷静沈着、堅実なディフェンダーで、この日は縦パスでややドッキリする場面こそありましたが、そのあたりも試合を追うごとに解決していくのではないかと思っています。やはりこの補強は当たりっぽいですね。ということで、諸々ふまれば、ACL川崎戦に向けて一筋の光が差してきたように思えます。



J1第22節 浦和2×1F東京@埼スタ

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