ハーフマラソン3度目の挑戦となる「古宇利島マジックアワーRUN in 今帰仁村」に夫婦で出場してきたので、ご報告いたします。
午前9時に浦添の自宅を出発。曇り空とはいえ、涼しくて過ごしやすいうりずんの気候の下、いったん名護に向かいます。名護のじいじ、ばあばに10郎を預けて、8郎夫妻は主会場である今帰仁村運動公園へ。レース開始が午後3時半にも関わらず、早めに動いたのは、先入りして会場近くの駐車場を確保するためでした。
途中、ランチの弁当を買うために、名護市宇茂佐の弁当屋「こころ」に数年ぶりに立ち寄りました。ここは8郎が名護勤務時代に夫妻でよく利用した店です。そもそも自宅アパートの隣に位置していました(笑)。写真左が「こころ」、右が8郎らが住んでいたアパートです。10郎が生まれ、家族3人での生活が始まった思い出の場所でもあります。妻と昔話で盛り上がりました。
当店名物『豚肉のミルフィーユ弁当』(550円相当)を購入! いざ、会場へ。
会場の今帰仁村運動公園に到着。きれいな芝生でした。
1時間後にはこのように奥まで車がいっぱい。早めに来てよかった。
スタートは4時間近く先なので、とりあえず車内をフルフラットにして、妻と二人休憩。早速『豚肉ミルフィーユ弁当』をいただきます。数年ぶりでしたが、相変わらずうまい! 4つのカツそれぞれの味付けが違うというこだわりです。県都那覇にだってこんなにおいしい弁当屋はないと思っております。
天候はずっと小雨でした。愛車エクストレイルの中は快適でした。多くの方が車中待機でしたが、フルフラットはほとんどいませんでしたね。ありがとう、エクストレイル。
体育館で、受付を済ませ、ゼッケンやTシャツなどを受け取りました。数人の知り合いに遭遇。沖縄は狭い。
ゼッケンとともに、パンフレットなどが同封されていたのですが、地元出身の歌手さんらしきCDも入っておりました。一人一枚ということは、この日だけで3千枚余配布されたということ(驚)。大城バネサさん、村の一押しなんですね。
本やアイパッドなどで時間をつぶし、2時ごろにはおやつとして、高速の伊芸SAのパーラーで購入していた「伊芸バーガー」(ドリンクセット600円)をいただきます。写真では、荷物に挟まれ多少つぶれた形となっています(謝)。しっかりとしたハンバーグでトマト、玉ねぎの定番組み合わせ、多めのマスタードも最高でした。ただバンズが厚かったですね。バンズは残しました。
午後3時、スタート地点への呼びかけアナウンスが始まりました。カロリーは十二分(過剰?)に補給したので、元気よく向かいます。妻もこの時まで元気いっぱいだったのです・・・。
号砲を前に、わさわさするランナーたち。
8郎がうしろを見るとこれだけしかいません(笑)。どんだけ最後尾だばー。
午後3時半、ついに号砲! 沿道から村民の方々が声援を送ってくれました。
運天港前を右折すると、一番きつい上り坂です。前半最大の難関です。
坂の途中では、地元の子供たちがタッチで応援してくれます。みんなかわいいねー。満面の笑顔にエネルギーをもらいました。数年前の10郎を思い出しました。
この坂を上り切れば、ワルミ大橋へと向かう交差点で10郎を連れたじいじ、ばあばが待っている予定です。ところが、妻は「みぞおち辺りが痛い」と言い出します(汗)。しばらく頑張りましたが、「やはりリタイアする」と、わずか3㌔地点で断念。練習不足だけでなく、レース前の暴食も原因か。参加費4500円なので、1㌔当たり1500円の高額イベントだったことになります。残念無念! 健康第一なので仕方ありません。
交差点では10郎とじいじ、ばあばの姿が。10郎に「お母さんを車に乗せてあげてくれ」と伝言し、走行を続けます。息子の顔を見ると、「やっぱり完走しないとかっちょ悪いな」という思いが強まってきました(笑)
道の駅リカリカワルミ前では地元の少年野球チームでしょうか、子供たちがトマトを配っていました。おっさんにもくれ~。
ワルミ大橋からの絶景とトマトの酸味が体に効きました。妻から「じいじばあばの車に乗りました」とメールが届いて一安心。
ワルミ大橋を渡り、名護市屋我地に入ると、過去2回と同じ光景を目にすることに。先頭集団とのすれ違いです(笑)。もう古宇利島から戻ってきたんですか!?
古宇利大橋が見えてきました。いつもながらの絶景です。
橋の上では「あわもり君」なる方と遭遇。その恰好でどうして8郎より早いの~。
知り合いとの遭遇らしきSCENEも多く見られました。
古宇利島ももうすぐだ。
古宇利島に上陸すると、ほぼ中間地点です。最初の制限時間はクリアできそうです。
計時板にはこのような数字が。10㌔に1時間半かかるって、かなり遅いですよね(笑)。気持ちを切り替え、後半に挑みます。
折り返しの古宇利大橋は風が強くなりました。右ひざの上の筋肉が引きつってきて焦りました。
この上り坂もきつかった~。
最後の足切り地点である15㌔地点を超えました。右手はワルミ大橋です。でも両足は限界です。走ることが難しくなってきました。正直、完走をあきらめかけました。歩きながら「とりあえず一歩ずつ行こう」と心に言い聞かせました。
頑張ってワルミ大橋を渡り切ったところ、沿道の方から今帰仁名物のスイカとシークヮーサージュースをいただきました。甘みと酸味が最高でした。これが効きました!
しかりワルミ集落付近に来ると、左足のアキレス腱、右ふとももの裏側まで引きつり始めます。歩くだけでも痛いので、もう走るのは無理です。所持していた200円を使い自販機で最後のアイテムを購入することに。炭酸飲料です! しかもマニアックなチェリオのクリームソーダ。これが最後の最後のエネルギーを供給してくれました。冗談でなく本当です(笑) 炭酸のないわが人生など考えられません。
謎のチェリオパワーで歩行を続け、応援する人の数が増えてくるゴール前100㍍ではラストスパート(笑) ほぼ最後尾でしたが、よたよた歩いてのゴールだけはさすがにかっちょ悪いなと自尊心が働いたのです。ゴール前で写真を写している間に5人くらいに抜かれましたが、でも順位など、もうどうでもいいっす。歩いて歩いて、たどり着いた、自分なりのゴールですから。
人生で初めて22㌔を走破(完歩?)しました~!
感想としては、過去の金メダリストの名言をパクらせていただき(常習犯)、
「自分で自分をほめてあげたい」
「すごく楽しい22㌔でした」
ということにしておきますね。
車内で体をふいて着替え、妻にLINEで結果を報告。右はコースターにも使えるという完走メダルです。
午後7時半ごろには車も大半が退場していました。特に渋滞になることもなくエクストレイルを出すことができました。会場内駐車場にしてよかった~。
翌日の新聞を見ると、2967人が完走し、完走率は92.2%だったそうです。ほぼ全員あらに! 過去2回とも9割にも入れなかったのかと思うと、完走を喜ぶどころか、情けなくもなった45歳です(笑)
さて、家族を迎えに行き、「焼き肉きんぐ」で打ち上げです。ところで、この店。店内の居酒屋的な客の盛り上がりはいいのですが、店員さんの大声にはかなり辟易しましたね。メンタル系オーナーがよくやる自己満足の発声法を研修で植え付けられたのでしょうか。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」はそんな大声で言うものではありません。ここは家族、友人が食事と会話を楽しむところであって、そもそもグラウンドではありません。悪いのはバイト生でなく、メンタル系オーナーでしょうが。
肉をたらふくいただき、22㌔で破壊された筋肉にたんぱく質を補給します。おいしゅうございました。
サイドメニューも豊富でした。
その夜はもちろん爆睡。翌朝午前8時まで、一切の夢も見ませんでした。ハーフとはいえ、完走したという充実感に包まれたのでしょう。参加してよかったと思っています。
以上、うりずんの季節の45歳ハーフマラソン完走(完歩?)報告でした。
今度はフルマラソンに挑戦しよう!などという気持ちが全く起こらないのは、もともと短距離的体質だからと自己分析しています。
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以下は余談です。
翌朝、筋肉痛と戦いながら庭に出てみると、オオゴマダラのさなぎがあるではありませんか。ばあばが職場の方からもらってきて、庭の木につけたのだそう。10郎を喜ばせるためかな。10郎が「このさなぎはほかの虫に食べられないように毒を持っているんだって」と豆知識を披露してくれました。
よ! 昆虫博士ならぬネズミ博士(笑)
さて、浦添に帰る前に、お世話になったじいじ、ばあばをお連れして、やんばるドライブです。母のサングラスをかけて、怪しげな目力を見せる10郎。何を隠そう、彼には計画があるのですよ。
ランチの目的地である大宜見村への途上、ちょっと奇跡的な出会いがありました。前を走っているエクストレイルの車両ナンバー4桁が、8郎らのエクストレイルとまったく一緒だったのです! なかなかないですよね、こんなこと。8郎らもある意味を込めて選んだ番号だけに、このドライバーさんも同じ考えだったのか想像してしまいました。ラッキーな出来事に家族全員喜んでいました。
ばあばのご推薦「和そば 江洲の花」に到着。 名護市からは30分で行けますね。
和そば(並1000円)を注文。8郎だけが大盛(1500円)にしました。メインのそばが出てくる前に、かなりの天ぷらを出すということで、店主の男性から「そばは並で十分だよ。食べられないよ」と言われましたが、食いしん坊の意地を張り、強行。結果、「つくる人の言うことは聞くもんだ」と反省することしきりの結果に。写真では分かりませんが、そばはかなりのてんこ盛りです。すでに、たら、えりんぎ、ゴーヤーなど8種類の天ぷらを食べた(食べさせられた?)あとだったので、久しぶりに膨満感に苦しむことになりました。
量には驚かされましたが、味的にはおすすめの店です。ただ、那覇から遠いのが難点ですね。
その後、名護に戻ると、10郎が「サンエーに行きたい」というので、為又店に向かいました。昨日、父母がマラソンをしている間に、来週に迫った自分の誕生日プレゼントの下見を、じいじばあばとジャスコでしてきたらしいのですが、見当たらなかったそう。そこで今日をラストチャンスを見据え、なんとしても探し出すつもりだったのです。めでたくお目当てのブツが見つかり、じいじ、ばあばは初孫の希望に沿って、ベイブレードスタジアム(5000円相当)を買ってくれました。毎度、ありがとうございます。ご両人に別れを告げ、浦添に向かいます。
いったん休憩しようと、道の駅許田の仮眠室(初使用)で3人横になりました。ぐったりする老夫婦を横目に、計画通り一週間前に誕生日プレゼントを手にすることができた8歳坊主は上機嫌。来週には9歳になります。父8郎は祖母にものを買ってもらった記憶などほとんどございません。じいじ、ばあばにはいつか必ず恩返しをしろよ!
30分ほど体を休めた後、道の駅でソフトクリームを購入。相も変わらず食いしん坊一家です。
やっぱり、おいしかった~。
さて、明日からは業務的に忙しい一週間となりそうです。起床後の足腰の状態が気になるので、今日はこれにて!