先日、いちどぅしのTら~のお父様がお亡くなりになられました。亀さんからの深夜のメールで知り、驚きました。まだ60代後半だったそうです。
8郎は高校時代にTら~の自宅に遊びにいったときに数回お会いしたくらいでほとんど接点はなかったのですが、家のガレージにあったキャンプ用品や釣りの道具などにTら~一家の仲の良さが垣間見え、とてもうらやましく思ったものです。Tら~も父の話をするときはいつも目が輝いていたね。電気関係(?)の仕事でほとんど家に帰ってこないけど、そんな父をかっこいいと思うし体調も心配だ、という話を聞いた記憶があります。思春期の息子がなかなか父に対してそういう見方はできないよな。リスペクトしていたんだね。やせ型の姿恰好もTら~によく似ていた記憶があります。告別式でTら~を久しぶりに見ましたが、かなりやせていました。元気だせよ、とは今は言えませんが、しばらくしたらまた飲もうぜとはいってもいいかな。お父様も、Tら~のような心配したらきりがない長男をはじめ3人のお子さんたちに恵まれ幸せな人生だったのではないかと、勝手ながらに思います。ご冥福をお祈りします。
8郎の友人のなかで、父が亡くなった人はそういませんが、みな、そういう年代になってきたのだなと胸に迫るものがあります。
8郎はといえば、父とまた絶縁状態です。1年前、70歳を超えた父の老後を心配し、過去を清算してでも面倒をみようと話し合いをもったのですが、それでも意地をはり、子供に言ってはいけない言葉を繰り返す親に愛想が付きました。父がそういう人間になってしまった背景に理解はできるのですが、親と子の関係において子がそこまで配慮するのにも限界があります。できるという人がいるかもしれませんが、8郎にはできません。親の面倒より、子供の教育が大事だと思っています。
憎しみは父が死んでも消えることはないでしょう。しかし、今回のTら~のように実際に父がこの世からいなくなったとき、もう二度と話すことのない遺体を目の前にしたとき、8郎も憎しみのエネルギーだけで父と向き合えるのか。自信がありません。Tら~のお父様の告別式に参列したとき、つくづくそう思いました。どうすればいいのか、43歳のおじさんになってもわかりません。
Tら~、また今度ゆっくり飲もうぜ。ヤスーン飲み会もキャンセルしようかと思ったが、旧盆にヤスーンが帰ってこれないのもかわいそうだということで、実行するよ。
よければそのときに来てくれ。無理はするなよ。
【補足】会社で購読している朝日新聞に毎週金曜日掲載の「オヤジの背中」という連載があります。単純に有名人に自分の父について語ってもらうコーナーなのですが、これがとても胸に来ます。8郎も職場のテーブルで椅子から腰をあげられなくなるほどの衝撃を受けるときもあります(働かんかいっ)。有名人といってもAV男優まで出てくるので、ネトウヨに叩かれてもさすが朝日新聞だと思ったりします(加藤鷹さんの内容も衝撃でした)。最近では元祖イケメン俳優の風間トオルさんのものに感動しました。内容はあえてここに書きません。どうにかして読んでみてください。あのバブル時代の代表的なイケメンの裏にものすごい悲しみと屈折があったのだということに衝撃を受けます。尊敬する存在にしろ、憎しみの対象にしろ、子供にとって父とはどれほどの存在なのか深く考えさせられます。父親のいないご家庭もありますが(8郎もいっときはそうでした)、それでもその大きな存在を考えずに育つ人はないでしょう。「オヤジの背中」はネットでは購読契約しなと読めないみたいですが、読める環境にある方にはぜひよんでいただきたいと思います。今度、単行本にでもなったら、Tら~にプレゼントしたいなと思います。もちろん自分のためにも買います。(注)8郎はけして朝日新聞のまわしものではありません。だって購読料が高くて自分で契約してませんからっ。