沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

西表島で跳んだ夏 最終日

2018年07月22日 | 離島物語

 ついにこの日がやってきました。西表島3泊4日の旅の最終日です。朝のフェリーで石垣島に戻り、午後には飛行機で本島に帰ることになります。ホテル西表アイランドをチェックアウト。おかみさんから手作りのお守りをもらいました。お世話になりました。

 スーパー星砂前のバス停に無料バスがやってきました。 

 連日の大冒険の疲れがどっときたのか、バスでうたたねする10郎。

 フェリー待合所でもこの通り。昨日までが気負いすぎていたのかもしれません。これも成長の階段。

 やっと船がやってきました。さらば、西表島。

 名残惜しくて、窓から島を写すちびっ子カメラマン。

 帰りの船は高速船だったのか、ものすごいスピード。アップダウンが激しく、隣の女性観光客が「超怖い!ここまで急がなくてもいいじゃん?」と困惑するほどでした(笑)。

  石垣市に着くとタクシーでレンタカー屋に移り、車を借ります。11年ぶりの石垣島ドライブです。道がまっすぐ! 

 時間がないので、絶景ナンバーワンの平久保崎は断念。11年前の旅ではいけなかった玉取崎展望台へと向かいます。30分程度で着きました。太平洋と東シナ海を望めるという180度の絶景が開けていました。ここは南側方面です。

 パノラマも一枚。

 北側方面にはきれいな三角山の野底岳(標高282㍍)などが見えました。野底岳は、恋人と仲を引き裂かれたマーぺーという女性が山に登って石に変わったという言い伝えが残る通称「マーペー山」です。不安定な天気だったので、こちら側は曇り空ですね。

 中国人観光客のように自撮り棒で撮影する母子。100均で調達したものです。何かと役に立ちました。

 展望台と駐車場をつなぐ散策路には、咲いたばかりなのか、こぶりで活きのいいハイビスカスを発見。活きのいい(?)8歳とツーショット。 

 絶景を背に、10郎に恒例のジャンプをしてもらいましたが、照れ臭かったのか、中途半端な結果に。どんどんお兄ちゃんになっていく証拠かな。

 いやー、いいところでした、玉取崎展望台。

  トイレからの帰りに急なスコールに見舞われます。さあ、飯食いに行くぞ。

  30分かけてたどり着いたお目あてのカフェが閉まっていたので(なぜこの3連休に!? しかも月曜日だぞ)、仕方なく隣のカフェへと。

 すると、なんということでしょう。お隣さんは11年前に利用した「carib cafe」ではありませんか。浮き沈みの激しい観光地のカフェ業界で、11年も続いているのなら、間違いなくいい店なのだと判断。入店しました。

 母子はハンバーグを。1200円。

  8郎はビーフシチューを注文。これが最高でした! 石垣牛ではなさそうですが、柔らかい牛肉がこれでもかと入っております。この旅で一番おいしい料理に最後に巡り合えました。こちらも1200円。ホテルなら2000円取られても不満なしのお味でした。

 満腹になったあとは、迷った挙句、11年前も訪れた御願崎へ向かいました。当時は夕暮れ時に行ったので、今回は青い海を見てこようということです。

 駐車場では父と母の手を握る、まだまだ甘えん坊の一人っ子です。いつまで握ってくれるかなぁ。

  御願崎です。ダイナミックな岬です。

 記念碑ごしに西表島が拝めました。びゅーりほー。

 ダイビング船やレジャー船が夏を満喫していました。やっぱり7月の海が一番美しいっ。

 西表島をバックに、この旅最後のスリーショット! ちび助がフレームから消えそうだぁ。最高の思い出となりました。

 新石垣空港では、時間つぶしにアイパッドでアニメを見る10郎。楽しそうだね。来年には歯は生えそろっているのかな。

  飛行機搭乗。窓から何を思う、8歳。

 夕方に那覇空港に到着。9月に引退する沖縄が生んだスーパーアイドル安室奈美恵仕様のジェット機をパチリ。

  帰宅後は3人ともぐったり。もちろん翌日から仕事で~す。

 

 3泊4日の西表島の旅(石垣経由)、勇気を出して海に、滝つぼに跳んだ息子の小さな背中に大きな成長を見た夏。二度と戻ることのない大切な時間を、家族3人で楽しく過ごせました。楽しかったはずなのに、終わりに近づくと、どこか寂しさが募ってくるのは旅の常ですね。

 いつの日か、西表島で跳んだ夏を、家族3人で過ごしたこの4日間を、10郎が楽しい記憶として思い出してくれたら、親としてこんなにうれしいことはありません。


西表島で跳んだ夏 3日目

2018年07月22日 | 離島物語

 さあ3日目です。西表島滞在最後の日でもあります。気合を入れて、ピナイサーラの滝&キャニオニングツアーに参加します。西表おさんぽ気分というショップを利用しました。県外のカップルさんと一緒です。

 しかし、残念なアクシデントがこの時点ですでに起きていたのです(ツアー終了後に分かりました)。愛機STYLUS TG-2に変調が起きていたのです。変調というより、設定が変わっていたのです。なぜか、画像サイズがガラケーサイズに小さくなり、ISO感度が2400まで上がっていたのです。昨夜父に内緒でカメラをいじった犯人はおおよそ検討がついていますが、本人が否定したので事件は迷宮入りとなっています。まあ、撮影しながらも気づかなかった8郎の責任です(笑)。ということで、メーンの日であるにもかかわらず、8郎撮影の写真は画質が悪いことをご了承ください(泣) おい、本当にいじってないのか!?

 今日お世話になるガイドさんは、昨日の酋長さんとは正反対の自称19歳の若者(残念ながらお名前を聞くのを忘れました)。しかしこのガイドさんも最高でした。10郎と気が合っただけでなく、カメラの腕がとてもよく、非常に助けられたのです。途中途中ではガイドさんの写真を活用させていただきます! カヤックの船着き場まで歩いて移動します。

  マングローブの道沿いにはサガリバナが落ちていました。全身の筋肉痛から、無理やり早朝ツアーに参加しなくてよかったとつくづく思いました。

 1日だけの求愛を終えた花たち。わびさびを感じます。

 妻撮影。

 ウミショウブに続き、サガリバナまで見せることができました。ありがとう、西表の神様。

 いざ、カヤックで出発です。2014年の北海道以来、4年ぶりの親子カヤックです。まだまだ、小さな背中がかわいいっす。

 8歳の坊やはかーかーと離れ急に寂しくなったのか、常にかーかーを意識し、追っかけます。

 30分ほど、のんびりこいで、ついに県内一の高さを誇るピナイサーラの滝が見えてきました! 幻想的です! 10郎がジュラシックパークのテーマ曲(巨匠ジョン・ウィリアムス作曲)をくちずさみ、ガイドさんを驚嘆させます(笑) タッターン、タッターン、タタタータッタッタッターン♬

 

 山のふもとの入り口はラッシュアワー状態。しばらく待機します。

 やっと上陸すると、それからは20分ほど、かなりの傾斜がある山道を這うように登ります。妻はひいひい言っていました。昨日の疲れが抜けない中での山登りはさすがにきつそう。マンションの階段上りを続けている8郎はなんとかしのぎましたが。10郎は、父母を置きざりにして、ガイドさんの後を追います。その体力に感動しました。途中でサキシマスオウの巨大な根っこに遭遇。ほかに青く輝くトカゲなど見ました(昔は公園でも普通に見ましたがね)。 

 ピナイサーラの滝にやっと到着。高さ55㍍の荘厳な雰囲気です。ピナイサーラには「年よりの白いひげ」という意味があるそうですね。まさに仙人のひげをほうふつとさせます。20年近く前、ヤスーンと男二人で記念撮影した記憶がよみがえりました。ヤスーン、また来たぞう! 今は亡きいちどぅしの優しい照れ笑いを思い出しました。

 滝つぼ周辺には数十人の観光客、ガイドさんでごった返していました。 

 今度は家族3人で記念撮影。

 10郎と8郎は滝つぼに入水。缶ビールを冷やせそうなくらい、とても冷たかったです。岩の上から飛び込んでいる観光客がたくさんいましたが、ガイドさんは「すべって危険なのでやらないでください」とのこと。残念でしたが、従いました。止めた理由はあとから分かりました。

  冷えた体を温めるランチは、なんと沖縄そば! ほっともっと弁当などではありません(好きだけど)。ガイドさんが重い荷物を担いで持ってきてくれていたのです。コーレーグースもあったので、使用。アウトドア効果があったとは思いましたが、本格的でとてもおいしかったです。ダシもあぶりソーキも最高でした.

 あったまったね、10郎。

 

 あれだけひーひー行った往路も、帰り道はあっという間。カヤックに乗って車まで帰りました。カップルさんは午後は別のツアーということで、お別れ。彼女さんが10郎に手を振ってくれました(10郎が連発していた『春に出てくるサメは何だ?春雨だよ』のギャグに反応する優し気な女性でした)。

 1時間ばかり休憩ということで、大通り沿いのジェラート屋に。昨日利用した「ブルーゼスト」はこの裏にありました。島は広いが、施設は集中!

 8郎は黒糖。おいしゅうございました。

 あまいジェラートをしぶい表情で味わう8歳。このあと、人生最大の冒険が待っているとも知らずに・・・。

 再びガイドさんと合流。大見謝川に向かいます。10郎はガイドのお兄さんとすっかり打ち解け、仲良しに。一人っ子だけに、いろんなことを教えてくれるお兄さんと遊ぶことが楽しくてしょうがない様子。父母を置いて、つねにガイドさんに寄り添います。

 ここは天然のアトラクション。多くの滝つぼがあり、安全にダイブが楽しめるそう。ピナイサーラでダイブをさせなかった理由が分かりました。

 まずは浅場で飛び込みの練習です。昨日の反省を生かし、鼻をちゃんとつまんでいます(笑)

 お次は2mほどのところから。怖くて逃げるかと思いきや、果敢に挑みました。えらい!

 さらに高いところに挑戦! 迷わずに飛び上がる息子を、下から見上げる父は感動しながら激写! かっちょいいぜー、10郎! 

 

 このダイブは、ガイドさんが撮ってくれた動画の方が素晴らしいので、スローモーションに編集しなおして、UPします。8歳10郎一世一代のダイブをご覧ください! 親バカなので全画面表示をお勧めします(笑) 

 そのあとも滝のぼりなどに挑戦。かーかーを置いて滝に向かっていきます。これもガイドさん撮影。

 しかし、8歳の冒険はこれで終わりではありません。クライマックスが待っていました。ガイドさんの案内で岸壁をよじ登ります。木登りは得意なので意外にするする上っていきます(驚)。動画で撮ったのですが、写真に落としています(この技術は今回初めて使いました)。

 なんと高さ3㍍はあろうかという地点まで行きました! ガイドさんより上です。

 まずはガイドさんがお手本。

 取り残された10郎ですが、父母の声援を受け、えいや!

 ちゃんと鼻をつまんでいます。

 ザブン!

 息子の挑戦に父と母はドキドキさせてもらいました。浮かんできた10郎のうれしそうな表情がたまりません。西表島まで来たかいがありました。 

 あ、一応、8郎も跳びましたよ。息子の前で逃げるわけにもいかないので(笑)。ガイドさんが激写したやつを証拠として載せておきます。

 別の滝ですが、飛び込んだ瞬間の動画もUPしておきますね。VR体験にどうぞ。

 10郎の表情には何やら自信が満ち溢れてしました。

 あとは川をゆっくりぷかぷか浮かびながら流れに沿って帰ります。

 8郎は川面に浮いたヤマツツジを水中から激写。ガイドさんも「いい構図ですね!」とマネをしていました。「やっぱ写真は奥が深い」とつぶやきながら。写真がうまいガイドって最高だぜ。

 水深15㍍防水などアウトドアで頼りになる機能を備えた愛機オリンパスSTYLUS TG-2。4年間で十分すぎるほど元を取ってきました。しかし、19歳ガイドさんは同機の最新バージョンTG-5を持っており、それにはIMAGE SHAREなる機能があって、スマホのアプリと連動させると、撮影した写真をスマホに送信できる機能がついていたのです!(ほ、ほしい!) おかげで旅の最後には、数分で何十枚もの写真を妻のスマホに送信してもらうことができました(CDに焼き付けて千円で売るなんて商売は若いスマホ世代相手には通用しなくなるでしょうね)。

 ぐいぐい前に進む10郎の小さな背中を見ながら、妻と二人、「今年来てよかった」と共感。

 お兄さんにべた張りです。

 ついに河口に出ました。ゴールです。

 お兄さんが10郎の記念撮影してくれました。お兄さんともここでお別れ。またしても10郎は寂し気な表情(笑)。これもいい経験です。

 宿に戻って、この旅最後の夕食。刺身、天ぷらがおいしゅうございました。

 宿のおかみさんには、この夜、小学校で開かれている地域行事(なにやら西表では新築祝いの流れで祭りになるそう)への参加を案内されました。珍しいので興味がありましたが、夫婦はあまりの疲労感に断念。それでも最後の夜だからと気力を振り絞り、星空観察へ行くことにしました。ウミショウブを見た近くの海岸です。ホテルでは電灯を無料貸し出していました。

 結局雲がかかっており、星は満足には見れませんでした。ホテルに戻り、サッカーワールドカップの決勝のあおり番組を見ます。午前零時に始まるLIVEまで見る気力はありませんでしたね。酋長さん、19歳ガイドさん二人の「フランスが勝つ。エムバペ、ポグバはえぐい」という予想は当たりましたね。

 8郎は一人、スーパー星砂で買った缶ビール片手にテラスでゆくります。過去の一人旅を思い出しました。西表の夜は真っ暗です。

 さて、明日、最終日は石垣市内の観光となるので、おまけみたいなものです(石垣市民に失礼ではないか)。よろしければお付き合いください。西表島、本当に最高でした。ありがとう!