あるがままに徒然雑記

日々の雑感を、時に任せて・・・

銭湯お遍路24

2010-09-20 | 日記
武蔵野市 元の湯

中央線武蔵境駅北口下車。5分
駅から北へまっすぐ延びる「スキップ通り」を通り過ぎ右折し、
最初の信号を渡り角にうなぎ屋さんがある路地を入ったところ。
通りの奥には大きな屋敷があり、駐車場もその屋敷内にある。
元の湯はじめこの一帯のオーナーとのこと。

路地に入ってすぐ豪華な唐破風・二重の千鳥破風の伝統的な宮造り建築の
「元の湯」が現れる。




細やかな飾り彫刻を施した兎毛通しが取り付けられている。



切り絵作家・成田一徹氏作「元の湯」の切り絵がありました。



縁側の先に広い庭があり、池には金魚が涼しげに泳いでいました。



脱衣室は中央に島ロッカーがあるが、脱衣かごを使う人が多いようです。

毎週金曜日には板張りの脱衣室で、開店前の時間帯を利用して
60歳以上の市民が対象で体操教室が開かれ、講師の指導でストレッチ、
筋力トレーニングを組み合わせた体操を1時間ほどして汗をかき、
その後それぞれ一番風呂を楽しむ。

常連さんは自宅のお風呂より温まり、体操との相乗効果で
階段なども楽に上げれるようになり喜んでいるそうです。



天井は高く寺社建築で用いられる格天井



脱衣室からの浴室



中島絵師の見事な富士山の背景画



浴室内は、島カラン20、左右に5ずつで計30箇所。
浴槽は、長寿の湯、ミクロバイブラ、座湯、深風呂は薬湯でこの日は「温浴素じっこう」
長寿の湯が出ている場所には薬石が詰められている。

創業80年以上、改築して50年でいまだに薪で焚いているとのこと。
番台の方はとても気さくでお客さん共々話が弾みつい長居。
コーヒー牛乳も2本飲んでしまった。湯上りには最高

また取れたてのトウモロコシも売っていて1本130円
2本注文したら1本サービスしてくださった。
スーパーでは表側の皮や穂先が切られて売っているので、
新鮮で穂先がふさふさついているのには久々に出会った。

やっと出会えたトウモロコシを絵手紙に描く気が起きた。

豪壮で立派な建物、昔ながらの銭湯そのもの。
いつまでも残しておきたい、空間が楽しめる東京型銭湯でした。