花々楽しい日

布合わせを楽しみながら キュートで物語のある布小物を作っています

『仁川の雨女』 エピソード2

2008-01-14 | エッセイ

『仁川の雨女』のエピソード編の続きです
エピソード1を読んでない方は ↓昨日の記事から先に読んでね

 

 エピソード 2

社長さんはTちゃんに向かって言いました
「あんたは清純な子やなぁ 恋人にしたらええなぁ」

Mちゃんに向かって言いました
「あんたは可愛いなぁ その幼さがええなぁ
あんたみたいな娘を持ったお父さんは 幸せやろうなぁ」

最後に私に言いました
「あんたのその笑顔がいいなぁ その笑顔でお帰りなさい!って言われたら
1日の疲れがとれるなぁ 嫁さんにしたいタイプやなぁ」
(この話を殿にしたら「笑顔でお帰りって言ってもらったことなどない」と言われました
そんなことはないのに!笑顔のはずなのに!尻尾も振ってるのに!)

そして、その社長さんは私たちの分まで全部自分の部屋に付けて下さり
私たちはさんざん飲んで歌って騒いだにもかかわらず
お金を1円も払わずにラウンジを出ることができました

よっぱらったTちゃんが
「ねぇねぇ さっきのお金は誰が払ったん?」と聞くので
「あの社長さんが払ってくれてんよ!」と言うと
 「らっきぃ~~!」とVサインをして
幼稚園児でも もう少しリズム良くするよ というようなスキップで
ズンタタッ ズンタタッ と あらぬ方向へ行ってしまいました

私とMちゃんが「そっちやないよぉ~」と追いかけてつかまえると
「ねぇねぇ さっきのお金は誰が払ったん?」
「だからぁ~」

まるで ボケ老人のようでした

翌日は松山城や坊ちゃん関係の名所を回りました


坊ちゃん列車の前で(左がK 右がT)

それでも まだ時間があったので しょぼい動物園にも行きました
それでも まだまだ時間があります
何にまで時間があるかというと もちろん「カラオケ」です
当時はカラオケボックスなどというものがなかったので
夜にならないとカラオケができるお店が開かないのです

だんだん足が疲れてきました
「どこかに座りたいね」と言いながらアーケード街を歩いていると
スーパーの入り口に立ててある「姓名判断・無料」という看板に目が留まりました

「どうせ暇やし 行ってみよう!」と3人の意見が一致しました
特に私とMちゃんにとっては
「宿泊はタダ!昨日のカラオケもタダ!」の得々旅行なので
「タダついでに 無料で人生を占ってもらおう!」という軽いノリでした

じゃぁTちゃんから!
画数を念入りに調べたおじさんが言いました

「う~ん・・・・君は短命だね。」

 

つづく

 

余 談

この頃の私は まだカラオケで「天城越え」を歌っていませんでした
古いアルバムを見ると「春なのに」を熱唱中とかって書いてあるので
演歌の道に入ったのはもう少し後の様です
私のカラオケのレパートリーを広げてくれたのはTちゃんです
この頃彼女が歌うのを聞いて覚えた歌というのがかなりあります
「酔っぱらっちゃった」「加賀の女」「カスバの女」などなど

特に「酔っぱらっちゃった」はOL時代によく歌いました
ラストの部分で…

ここまで女をだめにする 男ははたしているかしら
あなた一言言わせてよ 罪作り 罪作りぃ~♪

この「あなた一言~罪作り♪」のところを上司を指差して歌うと
かなり盛り上がったものです


バブリ~な浪花のOL時代
真ん中で茶色いポーチ(レノマの親子バッグの子の方!)を持っているのが私です
髪型はソバージュで 眉は太め
そして もちろん
       肩パットが入ってます!(ブラックな話はコチラ

コメント (31)
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