( ↑ マユミの幼木)
冬芽と葉痕を観察する時期になりました。
未見の樹木を 少しずつ見て 載せていこうと思います。
冬芽と葉痕について ***********************************
「冬芽」とは、春に活動を始めるために準備された葉や花の芽のこと。
「葉痕」とは、葉が枯れ落ちた後の枝に残る痕跡のことで
養分水分の通り道だった維管束の断面が見え
特に、維管束痕が3個のものは 顔に見えることがあります。
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マユミの冬芽と葉痕
色の抜けた実の残骸が残っていました。
↓ 左は 幼木。枝には稜が目立ち、冬芽は赤味をおびています。
葉痕は半円形。維管束痕は弧状。
ケンポナシ
芽鱗には褐色の毛が密生し、葉痕はⅤ字形から三角形
1個おきに 冬芽のつかない葉痕があるとのこと。↓ 右側のこれですね。
アオギリは高木になりますが、たまたま幼木に出会えました。
芽鱗にはビロード状の短毛があり、手触りがよさそう
葉痕は円形~楕円形で大きく、維管束痕は小さいです。
トチノキ と ベニバナトチノキ
頂芽は どちらも大きいものの
トチノキの冬芽は 芽鱗が粘つき、ベニバナトチノキは 粘つかない
葉痕は ハート形から腎形で大きいです。
やはり高木になる ムクロジは
冬芽も枝に残った葉痕も見ることかできなかったので
落ちていた葉っぱの柄側に残った 維管束痕です。
枝にはこれとぴったり合う葉痕があるはずですよね。
図鑑によると
葉痕はハート形で大きく、笑った顔やサルの顔に見えるとのこと。
おまけに
残っていた アマチャヅルの実です。
あぁ そうですね。ETの感じ
顔に見える葉痕は面白くて、毎年見たくなりますが、高木だとなかなか難しいです。
ボッケ宅のマユミの冬芽と葉痕が見られそうですね。
楽しみにしています。
冬芽は人の顔に見えたりしますが、春が待ちどおしくて内部でムズムズしているようにも見えますね。
なるほど・・ムズムズとですね。
なかには、隠芽といって、葉痕の奥に冬芽が隠れている場合があって
それは春には顔(葉痕)を破って出てくるので、よりムズムズでしょうか。
さすがに tadaoxさんは感受性や想像力が豊かでいらっしゃいますね。