石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

2023東電刑事裁判キックオフ集会 No262号

2023-11-01 21:45:51 | 脱原発情報

2023 東電刑事裁判
最高裁に向けて東京・福島でキックオフ集会!

 東電元経営陣3名の強制起訴された刑事裁判が、いよいよ最高裁での闘いが始まる。そこで10月1日にキックオフ東京集会、同7日には福島市で開催し「目的・目標・スケジュール」などを確認した。

[資料1] 武藤類子福島原発告訴団長あいさつ
東京集会は(資料1)の武藤類子福島原発告訴団長の挨拶で始まった。

 「今年1月、東京高裁の呆れ果てるような酷い判決だった。少し落ち込んたが9月13日、指定弁護士の皆さんが半年以上かけて『上告趣意書』※が出され、いよいよ最高裁判所で始まる。その決意を新たにしてのぞみたい」と話された。
 
 河合弁護士からは「私たちの裁判の目的は“日本から原発を無くす”ことに尽きる!」と元気の出る挨拶があった。

 海渡弁護士は「東電刑事裁判を始めて10年以上になる。しかし「右資料」のように、なかなか勝てない!我々はズッと負け続けて来たように思う。しかし、負け続けたわけではない。その中でも『東電株主代表訴訟』は素晴らしい勝訴だった。この裁判は、私たちと“双子”のような裁判だった。同じ証拠のもとで一方は元役員に約13兆円支払え‥一方は無罪‥これは民事と刑事などの違いでは説明付かない。裁判官の覚悟、権力から独立しているか否かである。我々は何としても“逆転勝訴を目指すんだ”の決意が大切である。ここに『上告趣意書』がある。これまで指定弁護士が書かれたものと私、被害者代理人との微妙な差異があったけれど、我々の思いと一致している中身だった」と話され逆転勝訴を確信できる内容だった!
 以降、出席者の皆さんから闘いの決意が話され、福島市の会場に引き継がれた「キックオフ集会」であった。

 

脱原発情報 No262号 PDF版はこちら

P2~3 「ALPS多核種除去設備」について
     Q&Aで答える!

P4   第1原発で作業員5人が
     汚染水を浴び2人病院へ搬送!

P5   甲状腺がん発症に
     放射能の影響なしの圧力

P6   地震の揺れがないのに
     津波発生の原因とは?
    帰還困難地域(復興拠点)から
     盗難にあった金属類が多量に
     出回っているのではないか? 

 


ALPS処理汚染水差し止め訴訟 No261

2023-09-27 10:26:44 | 脱原発情報

ALPS処理汚染水 海洋放出
 ついに・・立ち上がった差し止め訴訟



[弁護団共同代表 広田次男氏 同 河合弘之氏 同 海渡雄一氏 他原告団] 

 東電福島第一原発で始まった「汚染水海洋放出」の差し止めを求めて、太平洋沿岸部などに住む住民約150名が9月8日、汚染水放出の差し止めを求めて福島裁判所への提訴に立ち上がった。
 ついに漁業関係者らがALPS処理汚染水を放出させないため、太平洋沿岸部、福島、茨城、岩手、東京の人たちが立ち上がった。     「請求の趣旨」は以下の通り…
1.被告、国(原子力規制委員会)東京電力HD(株)に対して令和5年5月10日付で行ったALPS処理 水の海洋放出時の運用等に係る実施計画の変更の許可を取り消せ。
2.被告、国は令和5年7月5日付で行ったALPS処理水の海洋放出時の使用前合格処分を取り消せ。
3.被告、東京電力HD(株)はALPS処理水された汚染水の海洋への放出をしてはならない。
4.訴訟費用は、被告らの負担とする。
                            「請求の原因」としては…
1.海洋放出の安全性は確認しておらず、海洋環境の保全の枠組みと環境汚染に関する予防原則・環境 基本法4条に違反する。
2.汚染処理水の放出は東電自らが原告を含む関係者に行った約束に違反する。〈手続き的違法性1〉
3.より環境に負荷をかけない代替策を採用すべき義務が、汚染源である東京電力と事故責任を負う国 には課せられている。
4.国際社会の強い反対を押切って、海洋放出を強行するのは日本の国益を大きく損なうものである。
5.IAEA包括報告書は海洋放出を正当化する理由に はならないし海洋モニタリングによって安全性を確 認することにはならない。
  以上である。今年10月末に予定している第二次訴訟の事務局は右の通りである。

 

脱原発情報 No261号PDF版はこちら

P2   何が何でも・・汚染水放出は阻止しよう!
     原発事故直後の核種は1,000核種だという!

P3   「原告らの請求は認容されるべきである」
     鈴木弁護士(更新弁論)力強く!! 

P4   言論統制か!「汚染水」が使えないマスコミ
     世界のニュースでは汚染水が主流だ!

P5~6  再開74回東電交渉
     ALPS多核種除去設備はまがい物だ!
 

 

 

 

 


漁民・県民・国民の危機感に「馬耳東風」の岸田政権!No260号

2023-09-03 21:30:15 | 脱原発情報

漁民・県民・国民の危機感に「馬耳東風」の岸田政権!!


[資料18月18日首相官邸前で抗議行動]

 20日に岸田首相は、慌ただしく福島第一原発の視察を行い21日に漁業団体と面会し22日の閣僚会議で放水を24日と決めた。午後1時、汚染水の海洋投棄が始まった。「まさか本当に流すとは・・・」甲状腺がんを患った孫を持つ友だちがつぶやいた。2015年の県漁連との約束を反故にし、岸田首相は「約束は現時点で果たされていないが破られたとは考えていない」何とも詭弁な答弁をした。「例え今後、数十年の長期にわたろうと政府全体として責任を持って対応させて頂く」とも言った。わずか8年で約束を反故にされ、責任を持つと言われても信じる事が出来るはずがない。2016年、菅政権で「2年後をめどに海洋放出を決定」してから、多くの市民や団体が、「汚染水を海に流すな」の抗議行動やスタンディングを繰り返し、中止を求めてきた。1046基の巨大なタンクと1日120トンの汚染水が いまも発生している(既報259号)


[資料2 海洋放出中止を求めスタンディング8月24日会津]

 東電はセシウムやストロンチウムなどトリ
チウム以外の放射性物質を取り除けると説明して来た。しかし、タンク内の処理水は、 浄化処理しても7割近くはトリチウム以外の放射性物質も取り切れておらず、排出基準を上回っていると東電は認め、基準値越えは2018年になってから、説明不足を謝罪した。各地で開催さて来た「国・東電との説明意見交換」は(既報259号)、「汚染水の海洋放出ありき」で進めてきた国・東電に住民の憤りは大きな声となり抗議をしてきた。IAEAからお墨付きをもらったかのような海洋放出問題は、結局のところ日本政府の判断であるとIAEAは言っている。国は、「海洋放出をめぐる各省庁の主な風評対策」を発表した(資料 )食べて応援、芸能人を使って安全アピール、被害が出たら補償、結局お金でしょうとなる。廃炉計画にも、具体的な計画は決まっていない、結局のところ一番安上がりな処分なのだ。汚染水放出は今あるタンクだけの放出でなく、いつまで続くか誰も説明つかない。同紙面でも度々とり上げてきたが、汚染水発生の元である地下水流入の対策が重要だ。


[資料3 国・東電による海洋放出反対8・27全国行動]

 26日のTBS報道特集で、元原子力委員会委員長代理の長崎大学鈴木達治郎教授は「純粋のトリチウム水とは違う。他の原発も流しているから大丈夫という説明は間違がっている。放出する処理水のモニタリングも、地元の方が信頼できる第三者機関を設け、監視する仕組みを作る必要がある。前代未聞の作業なので、ALPSが本当に30年間、順調に動くのか、トラブった時に情報が公開されるのか。安心感や信頼感がまだ得られていない」と話されていた。海水浴シーズンも終わり、県内の底引き網漁が解禁になるその前にと、8月に放出を決めた。汚染水の海洋投棄により、日本がロンドン条約違反の加害者になりかねない。一日も早く、汚染水の海洋投棄をやめさせる事だ。

No260号PDF版はこちら

P2~3  甘い評価!「圧力容器が0.3m沈み込み?」
     地震動で重大事故も!

P4   第一原発の敷地は・・
     天文学的数値の放射性物質の山々である! その4

P5~6 世界は急激に変化している!
     ”蓄電池は21世紀の石油”の声が高まっている!

  


汚染水を海に流すな!No259号

2023-07-29 08:52:51 | 脱原発情報

海といのちを守るパレード開催!

 炎天下の中…海を守るアトラクションは、小中学生の和太鼓「みや誠承太鼓」の勇壮な演奏から始まった。次いで「いわき雑魚塾」による渋いフォークソングが奏でられた。
 「汚染水海に流すな共同代表」の織田千代さんが「海の日アクションは大切な海に想いを寄せ、2014年から毎年、海の日に、ここ、いわき市小名浜で行われています。政府の汚染水海洋放出の方針が発表され、今年の夏にも放出が行われようとしています。様々な方法があるのに海洋放出に向けて対策が行われています。海外からも大きな反対の声が寄せられています。豊かな海の恵みに支えられた生活している私たちが海に感謝を込め“汚染水放出ストップ”の声を上げましょう!」と訴えられた。
 次いで漁業者・専門家の柳内孝之さん(小名浜機船底引網漁協専務理事)と鈴木譲さん(東大名誉教授・魚類免疫学・遺伝育種学)のお二人によるゲストトークが行われた。「市民トーク」では「私は大熊町から会津に避難しています。大熊、双葉の復興とは何なのか?10㍉Svの所がいっぱいある!そこに子どもたちを返す…それが復興なのか‥とんでもない!」と怒りをぶっつけた。小名浜労働組合から‥柏崎刈羽原発のある新潟県からお2人‥浜岡原発のある静岡県から‥全国各地から熱いメッセージがあった。最後に共同代表の佐藤和良さんが「3.11の原発事故によってもたらされた被害者が汚染水海洋放出によって加害者になるそれは許されない共に頑張ろう!」と訴えた。炎天下でパレードが行われ集会は大成功に終わった。

No259号PDF版はこちら

P2   第一原発の敷地は・・
    天文学的数値の放射性物質の山々である!その3

P3   これが科学的か!被災者・国民を騙すエセ科学!
    被災者の傷口に塩を塗る汚染水の海洋放出を許すな!

P4   国・東電、処理水海洋放出ありきの
    欺瞞に満ちた説明に市民の怒りが炎上

P5~6 再開後 73回 東電交渉
    海洋放出の中止を求める要請への再々回答!
    福島県連との約束はことのほか重い
    理解とは私共が”了解”することである! 

 


海洋放出計画の撤回だ! No258

2023-06-30 21:53:25 | 脱原発情報

真摯な説明と理解の大前提は
海洋放出計画の撤回だ!理解なしに放出するな!


[ 資料1 質問・疑問が尽きなかった説明会]

 6月4日いわき市で国・東電による「汚染水海洋放出説明会」が開催された。市民からは海洋放出実施に対する答えきれない程の多くの疑問・質問が表明された。その一部を紹介したい。
 経産省、東電、原子力規制庁の説明を受けた後会場から多くの質問・意見がだされた。
①保管場所や保管方法は他にもあるのに国の方針 は初めから海洋放出を前提としていないか。
②2015年に福島県漁連に約束した「関係者の理 解なしにいかなる処分もしない」という事を守 るのか?「理解が得られない場合は放出しない」 と明言すべきだ。
③そもそも国や東電は「原発は絶対安全」と言っ てきた。「トリチウムも絶対安全」と言われて も信用できない。低レベルでも遺伝子影響が起 こるという論文がある。ノーベル賞物理学者の 小柴昌俊氏はトリチウムは非常に危険な物質と 言っている。
④これまでずっと子供を海水浴に連れて行ってい ない。安心して海水浴が出来るように海洋放出 はやめてほしい。
⑤本当に「真摯に理解を得よう」としているのか?
  順序が間違っている。関係者の理解を得る前に海洋放出を決める>放出のためのトンネル工事を始める>放出の時期を一方的に決める。
 こんなことをして、関係者の理解と納得が得られない。まず、放出計画を白紙に戻して真摯に説明すべきだ。
⑥「関係者」は漁業関係者だけなのか?地元民も 県民も被害者はみんな関係者だ。
⑦現在も原発は安全なエネルギーと考えているの か?
⑧トリチウムが安全だというがそういう研究成果 があるのか、ICRPやIAEAが安全だというか ら安全だでは信用できない。
⑨大きな地震があると原発は対応できない。原発 はやめて自然エネルギーにすべきだ。
⑩福島の復興のために海洋放出が必要だという宣 伝はやめてほしい。
⑪ALPS処理で出た高レベル汚泥の保管設備が逼 迫している。安定化処理設備もうまくいってい ない、汚染水の2次処理が出来なければ海洋放 出も止まる。
 東電・国の回答は「関係者の理解を得るため真摯に説明をつくす」「理解なしに放出はしない」「国の放出基準の1/40以下、更に100倍の海水で薄め放出するので安全」「IAEAなど国際機関に科学的に検証してもらうので安全性は確保できる」などと質問に正面から向き合わない態度に終始した。質問は尽きなかったが、「理解が得られなければ放出しない」「未回答部分は文書で答える」「今後も説明会の要請に応えよ」と会を閉じた。

 

No258号PDF版はこちらから

P2  第6回口頭弁論 一滴の水が岩をも砕く!
   東電側、国連科学委員会(UNSCEAR)の報告書は信頼性が高い?

P3  先の見えない東電福島第一原発廃炉事業
   社民党脱原発・脱プルトニウム全国連絡協議会原発視察行動に参加して

P4  赤宇木地区民の絆、ひとり一人の生活、祭りや文化
   未来に続く悠久の歴史が突然の原発事故で
   すべてが破壊された!