脱原発情報200号記念集会が開催されました
去る7月25日、いわき市において「双葉地方原発反対同盟」結成46周年、同機関誌「脱原発情報」200号の記念集会が開催され、事故によりばらばらにされた組織の再建と脱原発の闘いの強化を誓った。
今集会は 石丸小四郎双葉地方原発反対同盟代表と古市三久双葉地方原発反対同盟初代事務局長(現福島県議会議員)が呼びかけ人となって原発反対同盟の構成員を中心に約50名の方々に参加していただいた。
古市さんからは当時の日本社会党が「核の平和利用」から「反原発」へと方針転換し原発反対同盟結成に至る1972年前後の経過や、その後の故・岩本忠夫元県議を中心とした闘いからプルサーマルに抵抗した佐藤栄佐久知事と「知事抹殺」そして原発事故に至る運動の歴史が話された。
つづいて石丸代表から年代を追って原発反対闘争の歴史と事故原発の現状と問題点の提起がされた。(P2~3参照)
参加者からは①事故による損害額が最終的にどれほどの金額になるか、
②事故収束作業に携わった方からの過酷な労働現場の状況、③狩野光昭いわき市議会議員から原発労働問題相談センターに寄せられた案件と活動報告、④放射性廃棄物の仮置き場などによって変わりゆく被災地と将来の見えない東電・国の対策、⑤加害者である東電が決める枠内で進められる賠償問題、などの質問・報告がされ、原発の事故収束・廃炉の問題があらゆる面で行き詰まっていること、労働者や被災者が人間として扱われていないこと、事故から7年経過しても問題解決の道筋が全く見えない現状などが明らかにされた。
その後に開催された懇親会では、事故後のそれぞれの体験や避難状況、反原発の闘いとの関わり、今後の運動のあり方などについて話が尽きることなく夜の更けるまで交流し、脱原発実現を誓った。