一部設備運転開始した?これはペテンだ!
[資料1] 北側防波堤の突端から放出
何と言うことであろうか! 一部メデア(注1) によると、(資料1)の第一原発では、初めて「ALPS多核種除去設備」の汚染水を海に放出するための設備の一部が運転を始めたと言うのだ!
政府と東電は汚染水をこの春から夏にかけて海に放出する計画で、放出に向けた設備の一部は15日、原子力規制委員会の検査に合格し、17日から運転を始めたと言うのだ!
開始したのは約9,000トンの処理水をかき混ぜ、濃度を均一にしてトリチウム以外の放射性物質が基準値未満になっているかを測定する設備だと言う。今後2カ月ほどかけて処理水の測定を進めると言うのだ。汚染水の放出は北側防潮堤の突端から1㎞先が放出予定場所である。とんでもない事である!
[資料2] 131万㎥メートルの汚染水
(資料2)は131万m3 の汚染水であるが「ALPS処理水」は全体の32%、41万m3 でしかない。
[資料3] 主要7核種の他 炭素14等半減期が5,000年の数核種が残る
しかも(資料3)は5年前の2018年8月に3公聴会(富岡町、郡山市、東京都)でトリチウム以外の主要7核種(セシウム134・137、ストロンチウム90等)の他、炭素14等‥数核種が含まれていることが分かり大荒れに荒れた公聴会だったのだ!しかも、この時の試験では3タンク(3,000㌧)中、40㍑だけで誤魔化しているのだ。「試験結果の信頼性」を表す根拠など東電交渉で1度も正当性を話していない。更に、私たちは今月16日、東電交渉の中で「ALPS多核種除去設備」の問題点を30分間、プレゼンテーションを行い「ALPSの問題点」を指摘している。(本号5~6頁)
「一部運転開始…」はペテン以外の何物でもない!
第一原発の現状はどうにもならないくらい深刻さを増している証でもある!
P2 甲状腺がん訴訟 第5回口頭弁論
「原発事故と因果関係はありません」の言葉に不信感・・・
P3 原発が建築基準法耐震基準を下回るとは!
P4~5 第一原発には・・・
地滑りの跡があり 他にもあるのでは? その4
P6 再開後 第71回 東電交渉
「ALPS」の駄目な理由をプレゼンテーション!
※ お詫びと訂正
前号No254号5頁、右上から23行目「(海面)+9,273m」は誤りで「(海面)+9.273m」です。