ケビンは他のお客さんのガイドで、私たちに関わっているには時間がありません。超特急でレインフォレステーションまで連れて行ってくれ、チケットを購入してくれ(もちろん私たちが払いました)、アーミーダックに乗せて写真まで撮ってくれるご丁寧さ。
その間にはJTBのオフィスに電話も掛けて、私に話させてくれました。JTBは平謝りでしたが、元よりいい年して英語も話せないのに旅行会社のガイドも頼まず、勝手に行動していた私たちは、このくらいのハプニングは覚悟の上でした。JTBに心配掛けて申し訳ない事をしました。更に、スカイレールの発着駅カラボニカターミナルからのバスに間に合わなければ、ケアンズまでのタクシー代をJTBが負担するから領収書を持ってきてくださいとのお申し出。「いやいや、とんでもない。私たちはこれくらい予想の範囲だから・・・」と笑い話にするつもりでした。
大あわてで訳わからない(日本語のガイドはありません)アーミーダックに乗って、景色だけを堪能して満足した私たち。初めからケアンズ行きのバスは諦めて、スカイレールの途中駅を下車しての~んびり下山しました。 当然バスはありません。タクシーでケアンズまで戻りました。無事に帰れたことをJTBに報告するためにオフィスに寄りました。
改めて謝られ、こちらが恐縮しました。タクシー代の領収書を請求されましたが、私たちはこう答えようとタクシーの中で相談していました。「おばさん達はお金はたくさんあるの。ただ体力がなくてキュランダの町中を走る体力がなかっただけ」と。だから、タクシーに領収書ももらっていませんし、JTBからのタクシー代もお断りしました。私の旅行はハプニングも楽しんでいますから。
ところが、これが却ってJTBに負担を掛けることになってしまったのでした。帰国日、ホテルにお迎えに来てくれたJTBのガイド「まことちゃん」がお詫びと言ってチョコレートのお土産をくれたんです。さすがJTB、却って恐縮してしまいました。
日本に帰ってきてからわかったことですが、これらのアクシデントの処理に関して、旅行を扱った地元のJTBからクレームが来たようです。私は怒っていませんでしたが、地元のJTBは「お客さんは怒ってる」と言ったそうです。なかなか(@_@)~こちらが冷や汗(^_^;)。
29回の海外旅行で、ケビン以上の添乗員やガイドには会ったことがありません。その旅行で買ったウオンバットのストラップは「ケビン」と名付け、私たちに愛されています。愛されすぎてそろそろくたびれては来ましたが。