相手の言ってることがわからない。
自分の考えていることがわからない。
言葉という、共有された嘘ばかりが見えていて本当にみたいものは何も見えない。
中心を、知りたいと思った。
誰かが考えていることにしろ、
自分が考えていることにしろ、
対象が考えていることにしろ、
意識が考えていることにしろ、
神が考えていることにしろ、
どんなことでも。
そう、どんなことでも。
本当は、何かを知りたいと思った。
けれど、言葉を辿れば辿るほど、あまりにも、それは作られた、
誰かによって作られた、嘘の輪郭を辿ることしかできなかった。
察する、ということを知った。
黙して語らず、ということを知った。
嘘を吐く、ということを知った。
本当は、そこで何を知ったんだろう。
そして、何に出会ったんだろう
僕は、知ることで、何かに触れたことができただろうか?
一度でも、誰かに触れることができただろうか?
僕は、一度だけ、すごく閉じられた世界で
何かが射し込むような、強い光を感じたことがあったけど、
それは、生きることの痛みにとてもよく似ていて
そして、とても鋭くて強い恐怖に似ていた。
今が何かわかったような気もしたけど、
自分がとてもおろかしい、どうしようもない壊れそうながらくたのような気がした。
全てがバラバラに消耗されていく、疲弊された世界の中で
自分を信じる事は、なによりも恐ろしい。
たとえば、何も知らない自分という、その閉じられた自分に気付くことができたとしても、
それを肯定することも、否定することも、僕にはかなわない。
僕という嘘が、
作られたばかりの嘘が、生まれた場所に還っていくだけの行為だったから。
心で向き合うことは、とても永遠に近くて
とても永い牢獄に思えた
何かを信じることはできないけれど
何かを壊さずに済んだ、
結局のところ、そういう弱さでしかなかった。
僕は、自信ということばが嘘であることを知っている
自分という幻想を信じた者だけが見る、夢のように儚い灯籠であることも知っている
それでも、きっとそこになにかあるって、それを知りたくて、それを信じたくて
ずっと探しているから、
それは、創り出す行為に似ているという、そういう嘘でしかない。
記憶が等速で創られ続けるという嘘。
思い出すことが、等速で忘れられるという嘘。
その嘘がある限り、人は時間を超える事ができないって、知っている。
だから、心の壁はいつも透明で、いつも白く黄色い灰色の暖かみで
僕くらに遠くふりそそぐ。
とおく、とおくとおくふりそそぐ。
美しい景色の中で、儚い今を振り返るように
逃げ壊れる、自分を優しく守るように
ずっと、自分が居るハズって何かあるハズってそんな淡い期待だけが存在を支えてるって
僕らは気付いていけるから
きっと、すごく切ないことだけど
自分は、自殺するような速さで、生きることにとても近い等速度で
粉々に、砕け散ってゆく。
生きることは切ない。
だけど、死ぬことは、それと同じぐらい、やさしくて、あたたかい。
自分の考えていることがわからない。
言葉という、共有された嘘ばかりが見えていて本当にみたいものは何も見えない。
中心を、知りたいと思った。
誰かが考えていることにしろ、
自分が考えていることにしろ、
対象が考えていることにしろ、
意識が考えていることにしろ、
神が考えていることにしろ、
どんなことでも。
そう、どんなことでも。
本当は、何かを知りたいと思った。
けれど、言葉を辿れば辿るほど、あまりにも、それは作られた、
誰かによって作られた、嘘の輪郭を辿ることしかできなかった。
察する、ということを知った。
黙して語らず、ということを知った。
嘘を吐く、ということを知った。
本当は、そこで何を知ったんだろう。
そして、何に出会ったんだろう
僕は、知ることで、何かに触れたことができただろうか?
一度でも、誰かに触れることができただろうか?
僕は、一度だけ、すごく閉じられた世界で
何かが射し込むような、強い光を感じたことがあったけど、
それは、生きることの痛みにとてもよく似ていて
そして、とても鋭くて強い恐怖に似ていた。
今が何かわかったような気もしたけど、
自分がとてもおろかしい、どうしようもない壊れそうながらくたのような気がした。
全てがバラバラに消耗されていく、疲弊された世界の中で
自分を信じる事は、なによりも恐ろしい。
たとえば、何も知らない自分という、その閉じられた自分に気付くことができたとしても、
それを肯定することも、否定することも、僕にはかなわない。
僕という嘘が、
作られたばかりの嘘が、生まれた場所に還っていくだけの行為だったから。
心で向き合うことは、とても永遠に近くて
とても永い牢獄に思えた
何かを信じることはできないけれど
何かを壊さずに済んだ、
結局のところ、そういう弱さでしかなかった。
僕は、自信ということばが嘘であることを知っている
自分という幻想を信じた者だけが見る、夢のように儚い灯籠であることも知っている
それでも、きっとそこになにかあるって、それを知りたくて、それを信じたくて
ずっと探しているから、
それは、創り出す行為に似ているという、そういう嘘でしかない。
記憶が等速で創られ続けるという嘘。
思い出すことが、等速で忘れられるという嘘。
その嘘がある限り、人は時間を超える事ができないって、知っている。
だから、心の壁はいつも透明で、いつも白く黄色い灰色の暖かみで
僕くらに遠くふりそそぐ。
とおく、とおくとおくふりそそぐ。
美しい景色の中で、儚い今を振り返るように
逃げ壊れる、自分を優しく守るように
ずっと、自分が居るハズって何かあるハズってそんな淡い期待だけが存在を支えてるって
僕らは気付いていけるから
きっと、すごく切ないことだけど
自分は、自殺するような速さで、生きることにとても近い等速度で
粉々に、砕け散ってゆく。
生きることは切ない。
だけど、死ぬことは、それと同じぐらい、やさしくて、あたたかい。