メソポタミアの文明が、遠くではじけた。
なんの音もしなかった。
暑い夏と、寒い冬が繰り返し来ても、ここに文明は育たない
ただ、春の足音のような蝉時雨が秋に降って、夏が明けるように、しらけていくだけだ。
季節外れのセミが、一人で鳴いた
遠くに居ることを、遠くに知らせようと、ひとりで鳴いた。
メソポタミアの文明は、まだはじけている
人が死んだのに、夜が死んだのに、まだ、何度もはじけている。
とおくで、はじけているからだろうか。
まだ終わらない まだ始まらない
夜が来て
夜が来て
夜が来て、夜が来る。
それでもまだ、文明はそこではじけている。
空気の音が、セミのようにないだ
壊れるためのはじまりを、僕たちに包んで。
手紙を受け取ろう。
君からの手紙を。
メソポタミアの文明が、終わる足音を。
なんの音もしなかった。
暑い夏と、寒い冬が繰り返し来ても、ここに文明は育たない
ただ、春の足音のような蝉時雨が秋に降って、夏が明けるように、しらけていくだけだ。
季節外れのセミが、一人で鳴いた
遠くに居ることを、遠くに知らせようと、ひとりで鳴いた。
メソポタミアの文明は、まだはじけている
人が死んだのに、夜が死んだのに、まだ、何度もはじけている。
とおくで、はじけているからだろうか。
まだ終わらない まだ始まらない
夜が来て
夜が来て
夜が来て、夜が来る。
それでもまだ、文明はそこではじけている。
空気の音が、セミのようにないだ
壊れるためのはじまりを、僕たちに包んで。
手紙を受け取ろう。
君からの手紙を。
メソポタミアの文明が、終わる足音を。