今日は「土用の丑の日」
この「土用」というのは、夏の土用が一番ポピュラーですが、
実は四季それぞれに二週間ずつあるのです。
(この夏は、20日~8/6まで)
元々は、
この宇宙は木(もく)火(か)土(ど)金(ごん)水(すい)
の五つのエレメントと、
「陰」「陽」どちらかの性質を持つという陰陽五行説に由来しています。
季節をあてはめると、
春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」となります。
「土」は「腐敗と再生」を象徴するエレメントでもあるため、
季節と季節の間に置かれ、前の季節を消滅させ、
次の季節を育てるという意味を持つと言われています。
では、どうして立秋の前の土用だけ、
こんなに有名(?)になってしまったのでしょう。
「陰陽五行説」では、「相生(そうしょう」と言って、
サポートする又は生み出すという関係があり、
反対の関係は「相剋(そうこく)と言います
相生は、「水は木を育て、木はこすりあうことで火を生み出し、
燃え尽きた火から灰=土が生まれ、土の中から金(鉱類)が生まれ、
金の表面からは水(水滴)が生まれだす」という関係。
相剋は、「水は火を消し、木は土の養分を吸いとり、
火は金を溶かし、土は水をせき止めドロドロにし、
金(刃物)は木を切る」となります。
夏の土用の場合は、夏の「火」が、秋の「金」を溶かして、
ドロドロにしてしまうという考え方です。
秋は収穫の大切な時期なので、
その「秋の氣」が弱まってしまっては大変
それで、この夏の土用は、要注意時期となったのです。
「丑の日」というのも、夏の土用を抑えるために、
冬の土用がある「丑の月(1月)」を呼び込むことから
考えられたようです。
(目には目を・・・ということでしょうか)
中国では、本当に牛を食べていたようですが、
日本ではそういう食習慣が無かったので、
「牛を洗う」という風習もあったそうです。
うなぎというのは、五行説では「水」を表す食べ物なので、
「土」を生み出す「火」の力を抑えるために考えられたようです。
栄養価も高く、夏バテにも効果があるので、
この季節にはピッタリですね