先日、ふと目についたのが、浜松医科大学名誉教授の医学博士・高田明和先生の著書『脳と心に効く言葉』という本です。
この本には、心と思考が元氣になる言葉が紹介されているのですが、さすがに専門家の方が書かれたものだけあり、言葉によって、どうして心と思考が元氣になるのか・・・ということも、科学的に説明されています。
それによると、私たちの脳には“ミラー細胞”というものがあります。
これは、たとえば、TVなどでおいしそうなものを見ると、それが食べたくなったり、実際に食べてしまったりすることや、アクション映画などで、主人公がピンチに陥ったものの、土壇場で反撃をしたときに、見ている私たちも、手に汗をにぎったり、体に力が入っていたり・・・というように、見ているものを、実際のものとして受け止めるというような働きをする場所ということです。
そして、こうした体の動きだけではなく、このミラー細胞は、他人の話を聞いているときにも自分の同じように話しているつもりになったり、聞いた言葉だけではなく、思っただけでも反応する場所もあるそうです。
そして、これが「言葉のチカラ=言霊」に関係してきます。
何か感動する言葉を聞いたとすると、その言葉を思い出すことで、この部位が反応し、この言葉の持つ意味を脳の他の部位に伝えてくれるのだそうです。
ですから、希望を与えてくれる言葉なら、その言葉を聞くことで希望を持てますし、楽しくなり、夢を与えてくれるような言葉を聞くと、自分も同じような夢を持つことができます。
そして、残念ながら、これは、ネガティブな言葉に対しても、同様に働きます。
他者からかけられる言葉を完全にポジティブなものだけにするということは難しいですから、せめて、自分が自分に聞かせてあげる言葉だけでも、希望が持てる明るい、元氣が出る言葉を選んで、常にそれを口にしていくことが、人生を好転させてくれる大事な要素となります。
「大丈夫」
「なんとかなる」
「すべてはよくなる」
などは、どんな場合にも対応できて、私もよく使う言葉の一部です
言葉を変えるだけで、そんなに変わるのかな???と思う方もいらっしゃると思いますが、実際、私も、これらの言葉を口にしたことで、落ち着いてきて打開策が見えてきたり、自分自身に素直になることで、状況を切り抜けられたり・・・という体験があります
時間もお金もかからず、ただ言うだけ、思うだけ
ぜひ、一度お試しください