大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

今日は図書館開設記念日!

2019年04月02日 | 今日は何の日

4月2日は図書館開設記念日です!

1872(明治5)年の今日(4月2日)、文部省博物局が東京・湯島にあった旧幕府の昌平坂学問所の講堂跡に、日本で初めての官立公共図書館である「東京書籍館」を設立しました

この東京書籍館は、ロンドン図書館などを参考にした初めてのヨーロッパ式図書館で、これがすべての人々が利用でき、あらゆる分野の蔵書をもつ近代的図書館のはじまりでした。 蔵書は文部省から交付された省の所蔵図書約1万冊を基礎としましたが、文部省所蔵の図書は洋書が中心であったので、文部省は各府県に命じて旧藩校の蔵書を集めさせ、その中から43630冊を選んで東京書籍館に収めました。

しかし、東京書籍館は明治新政府の下で多難の道を歩み、1878(明治11)年に東京府書籍館、1880(明治13)年7月に東京図書館と名称や設立主体、場所などを変え、1897(明治30)年4月の帝国図書館官制の公布により帝国図書館となります。

この帝国図書館は、1906(明治39)年3月20日に場所を上野公園内の東京音楽学校(現・東京芸術大学)敷地にある空地に移したことから上野図書館の愛称で長く親しまれ、また東京市民の調査、勉学に役立つ参考図書館として近代文化の歴史に大きな足跡を残しました。
当時は満15歳以上の人が入館可能で、入館するにはまず求覧券を購入して入館番号札を取り、地下室で靴を脱ぎます。 その後、玄関で求覧券を閲覧用紙に引換え、目録室で利用したい資料や住所などを記入することになっていました。

1923(大正12年)9月1日の関東大震災の時には、帝国図書館の蔵書922冊が焼失、8500冊が破損しましたが、他の図書館に比べれば被害は全然小さかったため、1ヶ月経閉館して避難者に開放されました。

そして、第2次世界大戦後の1947(昭和22)年12月、帝国図書館の名称は時代に適合しなくなったことから国立図書館と改称した上、1949(昭和24)年4月に国立国会図書館に統合され、約107万冊の蔵書は現在の国立国会図書館東京本館に受け継がれました。