和歌山県和歌山市和佐関戸にあるJR西日本の千旦駅は、関西本線の王寺駅と和歌山駅とを結んでいる全線単線の和歌山線(87.5km)の駅として、1952(昭和27)年10月1日に開業しました。
和歌山方面に向かって左側に配置された単式ホーム1面1線のみを有する無人駅で駅舎はありませんが、ホームの入口付近に簡易の自動券売機が設置されています。
2017(平成29)年度の1日の平均乗車人員は194人で、これは起終点駅を除く和歌山線の全34駅中28位です。
当駅から徒歩5分程の所にある和佐児童遊園には、「松下幸之助生誕の地」の石碑があります。
千旦駅が属する和歌山線は現在、関西本線と接続する王寺駅から高田駅までの間は大阪方面からの直通列車が多く運転されていますが、高田駅~和歌山駅間は線内のみのローカル輸送に徹する形となっています。 また、和歌山線はかつて、東京駅に直通する急行「大和」の寝台車(和歌山線内では普通列車に連結して運転)や、紀勢本線の白浜方面に直通する急行「しらはま」、その後身の急行「紀ノ川」といった優等列車が運転されていましたが、いずれも国鉄分割民営化までに廃止されてしまい、現在は普通列車・快速列車のみ運転されています。
<千旦駅の年表>
・1952(昭和27)年10月1日:国鉄和歌山線の旅客駅として開業
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1991(平成3)年4月1日:和歌山支社の管轄から橋本鉄道部の管轄に変更される
・2009(平成21)年6月1日:橋本鉄道部が廃止され、和歌山支社の管轄になる
・2010(平成22)年6月28日:簡易の自動券売機が設置される
(駅 名 標)
(和歌山方面を望む)
(ホームへの入口)
撮影年月日:2016(平成28)年8月13日