兵庫県赤穂市にあるJR西日本の有年駅は、神戸駅から岡山・広島・山口などの瀬戸内海沿いの各主要都市を経由して門司駅までを結んでいる山陽本線(537,1km・和田岬線を含む)の駅です。
もともとは山陽鉄道の一般駅として1890(明治23)年7月10日に開業しました。
かつては単式ホームと島式ホームの2面3線を有していましたが、現在は相対式ホーム2面2線を有する無人駅です。
開業時の1890(明治23)年7月に建てられ兵庫県では最古だった瓦葺き平屋建ての木造駅舎は、2017(平成29)年10月に新しい橋上駅舎に建て替えられました。
この有年駅は、兵庫県の山陽本線の駅でみどりの窓口がない2駅のうちの1つです。
2017(平成29)年度の1日の平均乗降人員は566人で、これは起終点駅を含む山陽本線の全126駅中118位です。
かつてこの有年駅から播州赤穂駅まで全線単線非電化の赤穂鉄道が走っていましたが、国鉄赤穂線が開通したことに伴い、1951(昭和26)年12月12日に廃止されました。
<有年駅の年表>
・1890(明治23)年7月10日:山陽鉄道の一般駅として開業
・1906(明治39)年12月1日:鉄道国有法により山陽鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により山陽本線となり、同線の駅となる
・1921(大正10)年4月14日:赤穂鉄道が開業する
・1951(昭和26)年12月12日:赤穂鉄道が廃止される
・1961(昭和36)年6月1日:貨物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・2013(平成25)年3月16日:上り本線の外側に新設されたホーム(新2番乗り場)の使用開始
・2013(平成25)年8月1日:駅の無人化
・2014(平成26)年4月30日:北口改札を新設
・2017(平成29)年10月1日:橋上駅舎の使用開始、駅の無人化
・2017(平成29)年10月下旬:旧木造駅舎の解体
・2018(平成30)年3月:駅北側に駅前ロータリーが完成
・2018(平成30)年9月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる
(駅 名 標)
(岡山方面を望む)
(姫路方面を望む)
(旧駅舎・ホーム側)
(有年駅旧駅舎)
(旧駅舎内)
撮影年月日:2014(平成26)年1月4日