大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

内容証明郵便(後編)!

2015年02月05日 | 行政書士事務所

昨日に引き続いて、今日は内容証明郵便の後編です。

               《封筒について》

封筒は現金書留の時のように内容証明郵便専用の封筒があるわけではなく、市販されている普通の封筒を使います。

封筒の表側に受取人の住所・氏名、裏側に差出人の住所・氏名を書きますが、その住所氏名は内容証明の書面に書いてあるものと同一のものを書きます。 封筒に関しては、文字数や行数の制限はありません。
また、普通の郵便だと写真や資料を同封することはできますが、内容証明郵便の場合には手紙文以外の物、すなわち資料や写真等を同封することはできません。

そして封筒は封をせずに開けたまま、同文の手紙文3通と共に郵便局へ持っていきます。 封をするのは内容証明の手続きをしてからです。

                《郵便局での出し方》

まず内容証明郵便は、どこの郵便局からでも出せるというわけではありません。 郵便局には、郵便物の集配をする郵便局としない郵便局があります。 内容証明郵便を取り扱うのは、集配郵便局と日本郵便株式会社が指定する無集配郵便局(内容証明取扱局)に限られています。  内容証明郵便は、これを利用する者の権利義務に重大な関係を及ぼすものですし、また内容証明の郵便の手続きは煩雑なので、内容証明郵便のことをよく知っていて、取扱いが可能な郵便局だけが行うことになっているからです。
どこの郵便局で取り扱ってるのかわからない場合は、最寄りの郵便局に行って聞いてみてもいいですし、日本郵便のホームページから調べることもできます。
ちなみに、私が内容証明郵便を出す時に利用しているのは大阪中央郵便局(大阪北郵便局大阪駅前分室)ですが、ここでは土曜・日曜も9時~21時まで受け付けてくれますし、大淀中1丁目にある大阪北郵便局では土曜・日曜も24時間受け付けてくれます。

同文の手紙文3通と封筒を持って郵便局に行き、窓口に差し出して内容証明郵便の依頼をすると、郵便局員はその文書が内国郵便約款のルールに従って書かれているかどうかをチェックします(大体5分~20分位かかります)。
そして問題がないと、3通のうち1通を郵便局で保管し、もう1通を差出人に渡します。 残りの1通は郵便局員立会いの下に、差出人が封筒に入れて封をし、郵便局員に渡します。 これが受取人に発送されることになります。 この時、郵便局員から差出人に「書留・配達記録郵便物等受領証」が渡され、これで内容証明郵便の差出手続きは終了です。

また、郵便局で内容証明郵便を出す時は、必ず配達証明の依頼も同時にしてください。 内容証明郵便にしただけでは、当然には配達証明にしてもらえません。
配達証明にしてもらわないと、せっかく内容証明郵便にして、いつどんな手紙を出したのかという記録を残しておいても、差出人にはその内容証明郵便が受取人に配達されたのかどうか、配達されたとすれば、いつ配達されたのか分かりません。それでは内容証明郵便にした意味がなくなります。
配達証明付きにすると、1週間後位に郵便局から差出人宛に郵便物配達証明書というハガキが送られてきます。 これが、内容証明郵便がいつ配達されたかの証拠になるものです。

                《証拠の保管について》

内容証明郵便はその証拠を残すことが主たる目的ですから、下記の証拠物を大切に保管しておいてください。

    ●内容証明郵便として出した手紙の1通(通信日付印が押された控え)

    ●書留郵便物受領証

    ●郵便物配達証明書(はがき)

                《内容証明郵便の料金》

    1、通常郵便物の料金  82円(定型25グラムまで)

    2、内容証明料     430円(手紙文1枚の場合。1枚を超える場合には、2枚目から1枚ごとに260円増しです)

    3、書留料        430円

    4、配達証明料     310円

通常は1~4までの合計、1,252円です。  これを速達にする場合は、速達料280円(250グラムまで)が加算されます。


昨日と今日の2日間にわたって内容証明郵便のことを簡単に説明しましたが、ご不明な点がございましたら、当事務所までお問い合わせください。


今日は研修を受けてきました!

2015年02月04日 | 行政書士事務所

今日の原田は、午後から大阪府行政書士会で帰化申請の実務研修を受けてきました。 私は開業する前から帰化申請には興味があったので、事務所を開いてから帰化申請に関する本を何冊か買って勉強していたのですが、やっぱり実務を沢山経験されてる先生の講義は凄く参考になりますね。

それはそうと、この研修には開業同期の人達で構成する太田会のメンバーが7名も参加してました。顔ぶれは、会長の太田さん(北支部)・原田(北支部)・Yさん(豊能支部)・Tさん(天王寺支部)・Mさん(北支部)・Oさん(中央支部)・Tさん(西成支部)です。 みんなとは新年会以来会ってなかったので、休憩の時や研修終了後にいろいろ話をして楽しかったです。 ちなみに私は、久しぶりに会長の太田さんと並んで受講しました。
開業同期とはいえ、OさんとTさんは既に帰化申請の実務をこなしてるので、分からない事があった時は教えて貰おうと思ってます。

さて、今夜も原田は大好きな酒を飲むぞ~!!


内容証明郵便(前編)!

2015年02月04日 | 行政書士事務所

みなさんは内容証明郵便というのをご存知でしょうか?

行政書士は権利義務に関する書類作成の専門家ですので、内容証明を作成するのも行政書士業務の1つです。 そこで今日と明日の2回にわたって内容証明郵便について説明します。

内容証明郵便というのは、どんな内容の手紙を確実に相手に出したということを第三者である郵便局(日本郵便株式会社)が証明してくれる郵便(手紙)のことです。
郵便の書面内容を証明し、出した日付を明確にしている訳ですから、法的な根拠付けとなり得ます。 実際に内容証明郵便を利用するのは、クーリングオフや各通知書・催告書などの場合です。 ただし、内容証明は証拠づけにはなっても法的拘束力はないので、その点は注意が必要です。

                       《内容証明郵便の書き方》

内容証明郵便は用紙についての制約はないので、どんな用紙に書いてもよいのです。 また用紙の大きさも自由ですし、パソコンで打っても、手書きでもかまいません。
ただ、内容証明郵便は普通の手紙と違って、同文の手紙を3通作成しなければなりません。 しかし3通とも手書きする必要はなく、1通だけ書いて残りの2通はコピーで構いません。 私の場合はパソコンで作成して、それを3通プリントアウトしています。 (インターネット環境を有するパソコンがあれば、電子内容証明郵便を利用することもできますが、この点については別の機会に説明します)。

ただし、1枚の用紙に書ける文字の数が内国郵便約款で決まっています。 1枚520字以内で、1行あたりの文字数・1枚あたりの行数は、

   ・縦書きの場合‥‥1行20字以内・1枚26行以内

   ・横書きの場合‥‥1行20字以内・1枚26字以内のほか1行26字以内・1枚20行以内または1行13字以内・1枚40字以内 

です。 この制限内なら、たとえ1行が18字でも10字でも、また1枚に20行でも10行でも構いません。 パソコンで作成する場合は、文字の大きさは12ポイントで作成するのが一般的です。
一応、手書きで作成される方のために、1行20字、1枚26行の赤線のマス目が印刷されている薄紙の内容証明郵便専用の用紙も市販されています。 この用紙は株式会社日本法令が発行しており、文房具店や大型書店の文具コーナー等で売られています。

    
            (市販されている手書き用の内容証明郵便用の用紙)

なお、内容証明郵便は枚数に制限はなく、どんなに長文になっても構いません。 ただし、2枚以上になったときは、ホッチキスで綴じ、ページのつなぎ目に割印(差出人の印鑑)を押します。

また、内容証明に使用できる文字は決まっており、かな(ひらがな・カタカナ)、漢字、数字、句読点・カッコ等の一般に使用される記号のみです。 英字は固有名詞にだけ使えます。 なお、英文の内容証明は認められていません。
句読点や記号も1個1字として計算しますし、かっこは上下(横書きの場合は左右)を合わせて1字とします。 パソコンで作成する場合は、半角文字についても1字と計算します。

                       《間違えた時の訂正方法》

普通の手紙の場合は書き間違えると、2本の線で消したり、塗りつぶしたりしますが、内容証明郵便の場合は、訂正の仕方が内国郵便約款で決められています。
文字の訂正をする際は、間違えた箇所を2本線で消して、正しい文字を書き加えます。 さらに欄外に「〇行目〇字削除、〇字加入」と書いて、そこに差出人の印鑑を押さなければなりません。 この印鑑は実印でなくても認印でも有効です。 
しかしながら、内容証明郵便は3部作成しますので、1箇所訂正するだけでも大変な手間がかかります。 もし間違いが見つかった場合は、再度プリントアウトするのが通常です。 実際に上記の方法で訂正するのは、郵便局の窓口で間違いを指摘された場合が主でしょう。

                       《差出人と受取人の書き方》

書面の冒頭か最後に、差出人の住所・氏名と受取人の住所・氏名を書きます。 名前だけでなく住所を書くことも義務付けられています。 そして差出人の氏名の後には印鑑を押しましょう。


今日はここまでです。 明日は郵便局での出し方や料金などを説明します。 


今日は節分!

2015年02月03日 | 今日は何の日

今日は節分です!

節分とは本来、「季節を分ける」つまり季節が移り変わる節目を指し、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日に、1年に4回ありました。 ところが、日本では立春は1年の始まりとして特に尊ばれたため、次第に節分といえば春の節分のみを指すようになっていったようです。

節分といえば、豆まきですよね。 これは中国の習俗が伝わったものとされており、1425(応永32)年の「看聞日記」によると、節分に豆で雑踏邪鬼を払う行事が初めて行われたのは、室町時代の京都だそうです。 豆は「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または、語呂合わせで「魔目(豆)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅ぼす「鬼滅」に通じ、鬼に豆を投げつけることにより邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味があります。
豆まきは本来、一家の主人あるいは「年男」が豆をまくものとされていますが、家庭によっては家族全員で、というところも多いです。
また、豆をまき、まかれた豆を自分の年齢の数だけ食べる習わしが一般的ですが、自分の年の数よりも1つ多く食べると体が丈夫になり、風邪をひかないという習わしがあるところもあるようです。

豆をまく時の「鬼は外、福は内」という定番の掛け声は、瑞溪周鳳という臨済宗の僧が1447(文安4)年に書いた日記に、立春前夜に家ごとに豆をまき「鬼は外、福は内」と唱えたと記されています。

そして主に関西では、節分の夜にその年の恵方(今年は西南西)に向かって、無言で願い事を思い浮かべながら「巻き寿司」を丸かぶりするのが習わしとされています。 この「巻き寿司」には7種類の具材を使うとされており、その数は商売繁盛や無病息災を願って七福神にちなんだもので、福を巻き込むという意味があります。 しかし、中には「巻き寿司」ではなく「中細巻」や「手巻き寿司」を食べる人もいるようです。

ちなみに、節分に巻き寿司(恵方巻)を食べる習慣にちなんで、1987(昭和62)年に全国海苔貝類漁業協同組合連合会が2月3日を「のり巻きの日」と制定したそうです。


ところで話題は変わりますが、きょうは6代目クラリオンガールだった烏丸せつこの誕生日(60歳)です!