6月となりました。
紫陽花が色づきはじめ、雨にぬれて風情があります。
紫陽花が色づきはじめ、雨にぬれて風情があります。
源氏物語にはこの紫陽花は出てきません。
山がつの花として、宇治十帖あたりに出てきても良さそうなのに~
山がつの花として、宇治十帖あたりに出てきても良さそうなのに~
調べてみました。以下、「古典文学誌知っ得」より。
夏 ユキノシタ科アジサイ属 (←日陰の植物ですね) 白氏文集 「紫陽花」 何年植向壇上。早晩移栽到梵家。 雖在人間人不識。与君名作紫陽花。 と、紫陽花の命名の由来が載っている。 (ちょっと私には意味がわかりません^^;) 日本でも「和名抄」に 紫陽花 白氏文集律詩云、紫陽花(小文字で表記→)阿豆佐為 万葉集では2首 大伴家持 「言とはぬ 木すらあぢさゐ 諸弟(もろと)らが 練りのむらとに あざむかえけり」 (もの言わぬ木でさえ紫陽花のように移りやすいものがある、 または色がわりする) 橘諸兄 「あぢさゐの 八重咲くごとく やつ代にを いませ我が背子見つつ思はむ 」 平安時代 「古今六帖」 草・あぢさゐ 「あかねさす昼はうちたし あぢさゐの花のよひらに 逢ひ見てしかな」
昔から紫陽花はあるという事ですが、万葉集の時代は
山アジサイでしょうか。
山アジサイでしょうか。
紫式部の都ではあまり見かけなかったのかもしれません。
いよいよ五月雨も近く、雨の夜の品さだめの季節となりそうです。
いよいよ五月雨も近く、雨の夜の品さだめの季節となりそうです。
ちなみに、ちょうど今頃に白い花が咲く卯の花の頃も長雨とあります。
「いとどしく賎の庵のいぶせきに卯の花くたし五月雨ぞ降る」千載集
「いとどしく賎の庵のいぶせきに卯の花くたし五月雨ぞ降る」千載集
トップ画像は現代の紫陽花。
山あじさい画像
http://image-search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%B1%B1%E3%81%82%E3%81%98%E3%81%95%E3%81%84+%E3%81%8C%E3%81%8F%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4&ei=UTF-8
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