夜はご満悦-京都市中京区：「馳走いなせや」

Restaurant「Chisou Inaseya」, Nakagyou Ward, Kyoto City

さてさて、夜の京都散策も終わり、いよいよこの日の締めくくりである「夕食」の時間となりました。
ワタクシ、祇園や先斗町のあたりは観光客が多く、落ち着いてお酒を飲めないと考えたので
ちょっとお宿の方に向かいながら、「どのお店に入ろうかなぁ」と考えておりました。
そんな中、中京区の三条通から柳馬場通りをちょっと北にいったところに、いい感じのお店を見つけたんですよ。


うーん、ちょっと高そうかなぁ。でも、玄関先にあったメニューを見るとワタクシでも手が出そうかなぁ。
雰囲気いいしなぁ。えぃ、せっかく京都に来たのだから入ってみよう。
たかが夕食を食べるだけで、ここまで悩んでしまうワタクシなのです。


お店は「馳走いなせや」といいまして、京都らしい雰囲気のお店でした。
ワタクシは入り口を入って行きますと、可愛らしい御嬢さんにカウンター席に通していただきました。


カウンター席に座って、「さあ、何を食べようかなぁ」…この瞬間が幸せなんですよねぇ。


ベースになる料理がいくつかあるのですが、それ以外はその日の仕入れによって料理が変わるようですね。
うーん、何から食べましょうか。


まずは「お通し」が運ばれてきたのですが、このお芋さんが実に美味しいんですよ。これは期待できそうかなぁ。


どーですか。ワタクシの大好物である「しめさば」でございます。
カウンターの向こうにいた料理長さんが「今日は宮城産のいいサバが入ったんですよ」と話してくれました。
酢を控えめにして、サバの旨みを最大限引き出していますねぇ。これは美味い。

料理長さんがワタクシに「お一人でしたら、料理をハーフサイズにしましょうか。それだったらたくさんの種類を食べていただけるから私も嬉しいです」と
言ってくれたので、そうすることにいたしました。こんな心遣いが嬉しいですよねぇ。


どーですか。これは「軍鶏と九条ネギのたれ焼き」でございます。量が少ないのはハーフサイズだからですよ。
コリコリした軍鶏の肉も美味しいのですが、九条ネギのシャキシャキ感がたまりません。
料理長さんと話をしていると、野菜はすべて京都近郊の契約農家さんのもの、鶏肉は丹波の地鶏だそうです。
ご飯から醤油やお酢まで、すべて生産者と直接契約しているそうなんですよ。
何よりも日本酒にこだわっておられて、日本酒はほとんどが京都を中心とした関西の蔵元のものでありました。


どーですか。これは「旬の野菜のてんぷら」ですね。天ぷらは天つゆではなく、塩でいただくのが嬉しいじゃないですか。
衣はサクサクで、何よりも野菜の味が濃厚で美味しかったですなぁ。


どーですか。言うまでもなく「出汁巻き卵」ですな。卵も朝取れのものにこだわっておられるようです。
料理長さんとの会話も楽しく、料理とお酒が進みますわ。
ビールから始まったお酒も、この頃には焼酎になっておりました。


どーですか。これは「九条ネギと地鶏のつみれ鍋」なんです。
出汁の味が控えめなので、鶏のつくねと九条ネギの美味しさが引き立ちます。
お酒は再びビールに戻っておりまして、かくしてワタクシはビール４杯、焼酎３杯を美味しくいただきました。

いい雰囲気のお店で美味しい料理をいただき、楽しい話もたくさん聞かせていただきました。
会計の方も７５００円ほどでしたので、決して高いことは無いと思います。
次回は家人と訪れたいなぁ…そう思うお店でありました。
いいお店を見つけることが出来て、ワタクシは幸せな気持ちでお宿に戻りました。

お宿に戻って、缶ビールを飲みながらテレビを見ていたのは言うまでもありません。

馳走いなせや…京都市中京区 柳馬場三条上ル油屋町93

使用したカメラ：FUJIFILM X-E1


料理をいただいている時に、最近話題になった偽装表示の話になりました。
「すべての料理店がそういうことをしていると思われるのが辛いんですよね」と料理長さんが話されていました。
多くの料理人さんがそう思っているはずです。だからこそ、偽装表示をした店舗の罪は大きいと思うんですよね。


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