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韓国で深まる男女対立、国民の67%「深刻」

2022-06-17 18:35:43 | 日記
韓国で深まる男女対立、国民の67%「深刻」

なぜ互いに怒りを覚えるのか


【韓国ジェンダーリポート2022】

〈第1回〉

 最も熱く愛する年齢で最も恨み合う。私の不幸はあなたの幸せのせいだ。敵対温度は「6・25戦争(韓国戦争)」並み」だという。過去に経験のない「ジェンダー戦争」、そのど真ん中に立たされた青年世代の話だ。

 韓国国民の10人に7人は、韓国社会における男女間の対立が深刻な水準に達していると見ていることが分かった。

朝鮮日報とソウル大学社会発展研究所が大統領選挙の直後に共同で行った「2022大韓民国ジェンダー意識調査」によると、全回答者(1786人)の66.6%が「韓国社会における男女間の対立は深刻だ」と答えた。

20代では79.8%を占め、20代の中でも女性が82.5%と最も多く共感した。

前回の大統領選挙で投票する候補を決める際も、10人に4人が「候補のジェンダー公約が影響を及ぼした」(40.9%)と回答した。

20代が50.6%と最も高かった。


 対立の最前線は「差別」だ。

20代男性の半数以上(53.6%)は「すでに平等な世の中になっているが、兵役はなぜ男性にのみ課せられるのか」と反発した。

割当制や積極的雇用改善措置など女性の社会進出のために考案された全ての政策についても、やはり男性を差別していると主張した。

20代女性の70.1%は「就職は男性に有利」として、構造化された性差別にいら立ちを示した。

仕事と自由を拘束するなら、結婚や出産、育児をボイコットするとも回答した。

 デジタル文化で武装した若者たちは、SNS(会員制交流サイト)やオンライン・コミュニティーを通じて一種の政治勢力と化している。

昨年のソウル市長選挙で呉世勲(オ・セフン)候補を圧倒的支持で当選させた20代男性たちは、今回の大統領選挙では

「女性家族部廃止」

「性犯罪虚偽告訴等罪強化」

を保守党候補の公約として貫いた。

これに対し、20代の女性たちは大統領選挙を2、3日後に控えて結集した。

「李在明(イ・ジェミョン)も選びたくないが、女性家族部の廃止などを通じて女性の声を完全に抹殺しようとする尹錫悦(ユン・ソクヨル)の当選だけは何としても阻止すべき」というメッセージを急きょ拡散させ、両候補の得票差を「0.73%」にまで縮める底力を見せつけた。

 韓国社会のジェンダー対立については、外信も「世界的に類例のないこと」と驚きを示している。

フランスの国営ラジオ「RFI」のニコラス・ロカ特派員は「韓国では、中高年層より若い世代のジェンダー対立がはるかに深刻という事実が、欧州の読者には驚くべき(mind-blowing)現象」と紹介した。

 20代の男女が対立する背景には、韓国社会が患っているさまざまな形態の病症が凝縮されている。

低成長時代に新型コロナウイルス感染症までが重なったことで、働き口は減り、雇用への不安は増幅され、「1ミリの差別、1ミリの譲歩も容認できない」とし、男女を互いの生存競争の相手と見なした。

二極化、年功序列に代表される世代間の不平等も、やはり青年雇用を縮小させ、パイを巡るジェンダー対立を深刻化させた。

共感や配慮に代わって勝者による独占を教える入試中心の教育現場は、嫌悪が芽生えやすい環境へと転落した。戸籍制度は廃止されたものの、「男性は依然として1次生計扶養者」とする家父長文化もジェンダー対立の主な要因だ。

女性も旧時代の痛みを踏襲する。50代の母親が経験した経歴の断絶を、今では20代の娘が経験する。

OECD(経済協力開発機構)最下位の0.81人という合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数)でさえ、ゼロ(0)になるのも時間の問題だ。

 しかし、危機は常にチャンスだった。

20代の男女の絶叫は、大韓民国の教育、福祉、雇用、少子化対策の全般に「新しい枠組み作り」を要求している。

不平等、不公正を正し、階層、性別、世代間の憎悪を理解と寛容に昇華させることが政治の役割であることを悟らせる。

分断によって生じた「敵味方に分ける悪習」を「包容の文化」に変えてこそ、皆が幸せになれると警鐘を鳴らす。

 今回のジェンダーリポートは、その解決策を模索するための第一歩だ。韓国社会でジェンダー対立が起きている現場を正確に把握し、左派・右派、世代、階層、性別といったあらゆるテーマの専門家たちと知恵を出し合った。

ジェンダー論議の最前線となったオンラインコミュニティーと、一部のユーチューバーが扇動・歪曲(わいきょく)し、増幅させてきた偽ニュースを取り除くことに尽力した。

金潤徳(キム・ユンドク)週末ニュース部長


「ロシア、既に敗北」 ウクライナ戦争 英軍トップ

2022-06-17 18:12:47 | 日記
「ロシア、既に敗北」 ウクライナ戦争 英軍トップ

6/17(金) 10:53配信


英軍制服組トップのラダキン参謀長=2月1日、ロンドン(EPA時事)

【ロンドンAFP時事】
英軍制服組トップのラダキン参謀長は、ウクライナ戦争について「ロシアは既に戦略的に敗北した」と述べた。

「これはロシアが犯したひどい間違いだ。決してウクライナを支配できないし、ロシアは弱体化する」と断言した。

 英PA通信とのインタビューの内容が17日、公開された。

ラダキン氏は一方で「北大西洋条約機構(NATO)は強化され、フィンランドやスウェーデンも加わる」と強調した。

福島原発事故避難者訴訟 国の責任「認めない」判決 最高裁が初判断

2022-06-17 16:08:34 | 日記
【速報】福島原発事故避難者訴訟 国の責任「認めない」判決 最高裁が初判断「想定より津波大きく、事故避けられず」

6/17(金) 14:36配信

最高裁に入る原告団(午後1時すぎ 東京・千代田区)
東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが、国と東電に損害賠償を求めた4つの集団訴訟について、最高裁は、国の責任を「認めない」とする判決を言い渡した。

原発事故をめぐり、国の責任について最高裁が判断するのは初めて。 

この裁判は、原発事故で、群馬、千葉、愛媛のほか福島県内外に避難した住民らが、生活基盤が変わったりふるさとを失ったなどと主張し、国と東京電力に損害賠償などを求めているもの。

 4つの裁判で、東電の責任と合わせて14億円あまりの賠償額は既に確定していたが、国の責任については高裁の判断が分かれていて、最高裁がどのような統一判断を示すか注目されていた。

 きょうの判決で最高裁は、福島第一原発に押し寄せた津波について「想定されていた津波よりも、規模が大きく、方角も違っていた」と指摘。

その上で、「仮に、国が、規制権限を行使して、東電に必要な措置を講じさせていたとしても、今回の事故は避けられなかった可能性が高い」と結論づけ、国の責任を認めなかった。

争点の1つとなっていた、巨大津波の予見可能性については判断されなかった。

 同じような裁判は、全国で30件起こされているが、国の責任をめぐって判断が分かれている。

今回の最高裁判決は、各裁判の行方に影響を及ぼすことになる。
FNNプライムオンライン

文在寅支持派の逆襲 尹錫悦大統領自宅前に攻め込む きっかけは現大統領の「一言」

2022-06-17 15:24:30 | 日記
文在寅支持派の逆襲 尹錫悦大統領自宅前に攻め込む きっかけは現大統領の「一言」

吉崎エイジーニョライター6/17(金) 10:15
(提供:イメージマート)

相手が寝泊まりする場所に行って、大きな騒音を立て、ストレスを感じさせる。

これ、例えばサッカーの本場では時折起きることだ。

今年の3月にも、スペインの強豪FCバルセロナがトルコに行った際、宿泊ホテル前で相手の過激サポーター深夜3時まで花火を上げる、といった出来事が報じられた。

ああ、荒っぽいやり方だね。さすが熱狂的な世界…。

という話が、韓国では政治行動として行われている。

それも

1ヶ月以上
24時間に渡り

そして

6月14日からは左右両陣営が。

場所は現職・前職の大統領の自宅前。

それぞれの反対派のデモ隊が押し寄せ、スピーカーや楽器を使っての抗議を続けるという事態に陥っているのだ。

もともとは5月10日前後から右翼が文在寅前大統領の自宅に押し寄せていた。

6月14日からこれに左翼が反撃。

文在寅大統領の自宅前で「報復デモ」を始めている。

ソウル市南部の高級住宅地内に大型スピーカー8台を置き、マイクを通じての演説、その間に銅鑼を叩く。

来月7日までこれを24時間続ける申請を警察側に出し、許可も受けているのだ。

  • 尹大統領自宅前でのデモを報じるMBC

反文在寅派 v.s 文在寅派 「戦いの場」が家の前に…


文在寅前大統領の反対派が、5月10日前後から慶尚南道梁山市の村にある新居前で抗議行動を始めた点は6日にお伝えした通りだ。

文在寅さんの穏やかな老後 右翼団体に妨害される 自宅前で連日抗議「スパイ野郎」「断頭台で切られろ」

文前大統領の退任に合わせ、自宅前に集結。

任期中の不正を訴え、マイク・スピーカー・楽器を使って24時間抗議運動を続けてきたのだ。

静かな農村での出来事だ。

当然、周辺住民からもブーイングが飛び、前大統領の娘は「悪口を排泄してる」とさえ表現した。

6月上旬の時点でいったん警察側が介入し、沈静化の方向に向かっているものの団体側は「集会の自由」を盾にやめようとはしない。

  • 文在寅前大統領の自宅前で抗議行動を行う韓国の右翼団体

これに敵対する文在寅派(左派)も立ち上がった。

8日に声を上げたのは、左翼系YouTubeチャンネルの「ソウルの声」。

もともと「李明博大嫌い」というところから始まり、その後、同じ保守系の朴槿恵批判に転じた。

あまりに敵陣営を厳しく攻撃するスタイルから、今年5月22日にYouTube側から「サイバー暴力の規定に反する」として収益中断の制裁も受けている(この時、ともに右翼系の有名チャンネル「縦横研究所」も制裁の対象に)。

先の大統領選挙では、同媒体所属の記者が尹錫悦候補(当時)の妻キム・ゴニ氏への電話取材の内容をすべて録音。

これを地上波に売り飛ばし、敵陣に打撃を与えようとしたが、逆に「本音が気持ちいい」として本人の人気がアップするという「因縁」があった。

この”恨み”もあってか、同メディアはYouTubeを通じ「あっちが止めないのなら、こちらも自宅前で集会をやる」と宣言。

当初はターゲットを「朴槿恵前大統領自宅前」に定めていた。

2021年12月30日に釈放された後、入院生活を経て今年3月8日から大邱広域市の外れに居を構えている。ここで「報復デモ」をやると。

尹大統領の「一言」で「旋回」


しかし6月7日、ある出来事からターゲットが「旋回」した。

尹錫悦現大統領に。

一言。それが原因だ。

この日、尹大統領が「文在寅前大統領自宅前でのデモをどう思う」かと、メディアに聞かれてのことだ。

まあ、(抗議行動の規制は)法律通りにやらなくちゃならないんじゃないですか。

(いま自分が務めている)大統領の執務室の前でもやってますし。(同日、大統領執務室@ソウル市龍山での囲み取材時に)

  • KBSが速報を出すほどのニュースになった

「自制を」といった話はせず、「法を守っているからいいんじゃない?」くらいのニュアンスで答えたのだ。

確かに文在寅前大統領前に集結したアンチ(右翼団体)は騒音の基準を守りつつ「法定の騒音ギリギリの音量を7分出し、その後休む」、そして「朝8時に始め、夕方6時に止める」するという手法を取っている。

さらに警察に申請した上で正式に許可を得てやっている。

検察出身の尹大統領もまた、「集会の自由は保証されるべき」という文脈からの発言を行ったのだ。

これに対し、文在寅支持派(左翼)団体は激怒。

「一気に攻め込む」と決めた。冒頭の通り、現大統領の家の前で「騒音」を起こすことを決めたのだ。

「あまり主張内容がない」文在寅派 v.s 「手の込んだ」反文在寅派


では、「文在寅派」はソウル南部の高級住宅街にある尹大統領の家の前で何を訴えているのかというと…

「尹大統領は発言を謝罪しろ」
「キム・ゴニの拘束」

後者に至っては「何もしていない」。

確かに選挙運動中に発覚した「大統領候補などの履歴詐称」は、「選挙法違反」という指摘はあるが…

ちなみにこの「権力者の自宅前でのデモ」、もともとは「左」の方が取ってきた手法でもある。

2007年には当時の李明博大統領自宅前で「逮捕を求めるデモ」が行われた。

4ヶ月に渡り「一人デモ」「ハンガーストライキ」「ろうそくデモ」などが行われたのだ。

この時は民主党の政治家までもが参加、支持する発言を行った経緯がある。

朴槿恵時代も同様だった。

厳密に言うと2017年4月に「罷免された直後」。

大統領官邸を追い出され、ソウル市三成洞の当時の自宅前に戻った際に、反対派(左派)が自宅前に大挙。

抗議運動を行った。地域住民は「日常生活が180度変わった」として告訴する事態になっている。

にもかかわらず、文在寅政権時代には国会で「前職大統領の自宅前でのデモ禁止」を立法しようとしたが…これは通らなかった。

文在寅政権時代に保守派が言った「自分たちがやればロマンで、人がやれば不倫(ネロナンプル)」という批判を地で行く話だった。

いっぽうで今回の「自宅前デモ応酬戦」、反文在寅派(右翼・保守)のほうは手が込んでいる。

表に立つのは「コロナワクチン被害者の会」。

なんとか文前大統領を「監獄送り」にしたい右翼は「ワクチン被害者に対し、責任を取る」と在任中に宣言した文前大統領を「逃げた」として追及する手法に出た。

  • 反文在寅側のデモ

そこにちゃっかり国内の保守系YouTuberが「便乗」。現場には「米韓同盟の結束を示す旗」や朴槿恵氏の父「朴正煕前大統領の肖像画」がうじゃうじゃと集う光景が繰り広げられている。ワクチンとは全然関係ない。

どっちもどっちだ。泥仕合。

吉崎エイジーニョ
ライター


吉崎エイジーニョ 日韓比較文化論・朝鮮半島論・サッカー全般。20代より日韓両国のメディアで「日韓サッカーのニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりストレートにぶつかる日韓関係」を見てきました。もっとサッカーのことを書いているはずでしたが、人生ままならず。現在はK-POPから南北関係まで「外国語力を生かしたニュース提供」を。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。