横浜中央市場 まぐろ問屋【八清】

まぐろ問屋八清は
「本当においしいもの」にこだわり、
新鮮な最高級の鮪を皆様にお届けしています。

<刺身の歴史>

2009年04月20日 | 鮪のあれこれ
おはようございます!横浜市場、マグロの八清です!!

4月15日(水)のブログで、「刺身」という言葉は室町時代(1336年~1573年)から
使われているとわかりましたが、関西の古い方言で「割鮮」という言葉があると
お聞きしたので、それについても調べてみました。


「割鮮」とは、「刺身」と同じく食べ物をただ切っただけのものを指します。
それに対して火を通した食べ物を「割烹」と言います。
店の名前で「割烹○○」という店がよくありますが、「割鮮○○」という店も、
調べてみれば結構ありました。

「割鮮」に関する記述が、「Yahoo!百科事典」に載っていました。以下が引用です。


『割鮮は中国渡来のことばで、『日本書紀』(720)では「ナマスツクル」と読み、
 なますの意であるが、『文選(もんぜん)』(6世紀前半)では「アザラケキヲサク」と
 読ませ、火熱を用いない料理の意に用いている。
 (中略)
 また、鱠と刺身の区別はその割切(きりさき)の違いによるとしているが、
 その差はかならずしも明らかでない。
 おそらく、室町期ごろに、なますに酢を用いるようになり、一方の刺身に熬酒(煎酒)
 あるいはしょうゆを用いるようになって、両者の区別が明らかになったのではあるまいか。』
                                         (「なます」のページより)
また、
『中国では3000年の昔から割鮮(かっせん)ということばがある。
 食べる目的でその材料を食べよくすること、たとえば皮をむくとか内臓を抜く、
 魚の鱗(うろこ)をとる、骨を抜く、植物の根をとる、食品を細かく切るなど、
 熱を加えずそのまま用いるものをいうのである。』
                                         (「料理」のページより)
という記述もあります。

「割鮮」という言葉自体は中国にて3000年前から、
日本では室町時代から存在していたことが分かりますね。

奈良時代(710-794)には既に存在していた「なます」という言葉が、
実は本来酢の物を表す語ではなく「刺身」と同義語であったことも分かりましたね。

生ものを示す言葉1つにも、様々な歴史がありますね。勉強になりました!!


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