現在、自爆や暴動が多発する大国と言えば、もちろん
です。
上の構成地図をみると、いろいろなことがわかってきます。
中華人民共和国
- 自治区がたくさんありますが、領土を拡張していることがわかります。ウイグル自治区やチベット自治区など、暴動が多発している地区では、中国に占領される前には国家として十分に「自治」があったのに、中国に占領されて「自治区」になってから「自治」がなくなった、これは有名なジョークですね。
- ウイグル自治区やチベット自治区は、旧ソ連で言えば東欧諸国の役割を果していると思われます。つまりヨーロッパとソ連の間にあって、共産主義の本家に直接ヨーロッパの危害が及ばないようなクッション材としての東欧諸国が必要でしたが、中国もそうで、西からのイスラム教や外国の干渉に備えてクッション材としての地域が必要なのでしょう。ただしソ連が崩壊してソ連が占領していたその東欧諸国がどんどんEUに加盟するようになっています。同様に考えると、中国共産党も崩壊して、これら自治区が本来の国家を構成するようにならねばなりません。
ロシア連邦
- ソ連が崩壊したので誰でも「東西冷戦が終わった」とのんきなことを言っておりますが、私は決して「東西冷戦は終わっていない」と思っています。ロシアはあいかわらず共産主義国のような隠蔽主義・弾圧主義だし、中国は開放経済を形式的に標榜するものの、本質は文字通り共産主義国家であり、法よりも中国共産党の意向が最優先され、隠蔽主義・弾圧主義が弱まる気配は、まったくありません。
- まだロシア連邦にも、中国同様に、御しきれない広大さがあり、チェチェン共和国などでしばしば暴動が起こっています。ウクライナ国のクリミア半島を武力侵略するなどは、中国が海域で領土を拡大させている言動と瓜二つではありませんか。
つまり冷戦は終わっていない、のでした。
「中国とロシア」対「世界各国」という図式が成立し、2国に対する警戒がますます強まってきていて、「善人」を信頼するのにもほどがある、となってきましたね。
明日(2014/10/07)からいよいよ今年2014年度ノーベル賞の発表が続きます。私がとくに関心があるのは、やはりノーベル平和賞です。
ある機関の予想では「憲法9条」をもつ日本が受賞するのでは、とされていますが、これはあてになりません。
注意しなければならないのは、ノーベル平和賞を授与された人・国・地域には、ろくなことが起こっていない、ということです。
太陽路線の金大中が北朝鮮のカモになったし、好戦的なブッシュのあとを継いだオバマの対話路線を中国共産党が利用したし、EUが受賞して武力行使しにくいのを見越してロシアがクリミアを占領、などなど、北朝鮮・中国・ロシアは、ノーベル平和賞を受賞したところが好戦的になりにくいという弱点を、たくみに利用していると言えます。
ノルウェー・ノーベル委員会には、決して悪意はなかったと信じますが、
ノーベル平和賞には、平和の望みを与える効果があったものの、結果的に、平和を破壊させる効果もあった
と言えるのは、皮肉なものです。
もし日本がノーベル平和賞を受賞することになれば、これを利用しようと考えるのが、中国や朝鮮半島でしょうから、受賞が決まったとしても手放しで喜んでいてはいけないのですぞ、おのおのがた(大笑)。